6月13日 火曜日 緊急通報に関する失敗話
フィリピン沖会場で台風3号が発生し、日本方面へ北上中というニュースが流れました。台風っていうのは秋が本番で、この時期の台風は西へ抜けていくものだと思っていましたが、これも気候の変動なのでしょうか。
今日は曇っていますが、気温も高く湿度も高いです。こういう日って曇りだからって油断していると、知らない間に熱中症にかかったりしますので、皆さんも水分塩分補給、忘れずにお願いします。
熱中症と言えば、昔、緊急通報で失敗したことをお話しします。みなさんは110番通報とか、119番通報とかしたことありますか? 私は仕事柄けっこう経験があるのですが、まだ駆け出しのころ、失敗したことがあります。
あれは、東京都下のある自動車メーカーの工場で施設警備をやっていた時のことです。その日は朝から雨で、足元がぬかるんだ日でした。出社されたアルバイトさんが入り口前の階段で滑り、転がり方が悪かったらしく頭をざっくり切ってしまったのです。同僚が気が付いてすぐに応急手当てを始めたので、私は救急車を呼ぼうと警備室の受話器を取りました。そして、受話器の向こう側から、
『はい。110番です。事件ですか? 事故ですか?』
そう聞こえてきました。そうです。慌てた私は、119番ではなく110番にかけてしまったのです。さらに慌てた私は、
「すみません! ケガ人です! 救急と間違えました!!」
と、とにかく早く救急車を呼ばなければと一方的に切ってしまったのです。すぐにかけ直して、無事に救急車を呼ぶことはできたのですが、思うように状況が伝えられず、おのれの訓練不足を痛感しました。
ちなみに、余談ですが、慌てて110番と119番を間違えてかけてしまった場合、その旨を伝えればすぐに転送していただけます。かけ直すよりもそのほうが早いので、頭の片隅に覚えておいてほしいです。それから、急病人発生で119番通報をする際、先に頭の中で伝えなければいけない情報をまとめておくといいです。
そんな余裕はないという方もいますが、頭の中で、あるいは殴り書きでいいのでメモにするだけでも、いったん落ち着くことができます。
傷病者発生の119番通報では、
・傷病者の年齢と性別
・どんなケガ(病気の症状)か。
・どんな状況でそうなったか。
・意識はあるか。
・呼吸はあるか。
・おう吐や出血などの症状はあるか。
といったことが最低限伝えられると、救急側も動きやすいですね。また、来てほしい場所の住所や目標物なども伝えられると、救急車はすぐに行きやすいです。
これも覚えておいてほしいことですが、傷病者がいて119番通報をする場合、今はスマートホンをスピーカーモードにして、オペレーターへ状況ごとの対応指示を受けたり、応急手当に関しての指示やアドバイスを受けることも可能です。救急隊到着までに、現場でできることはできるだけやっておいてください。それが、目の前のたった一つの「命」を守ることにつながります。
「そうだ。」
私はテプラを取り出して、八王子管理センターの住所と電話番号を印刷し、警備室の電話の前に張りました。頭には入っていますが、緊急時に頭が真っ白にならないとは言い切れないので、念のための保険です。
さてさて、話がそれましたが、今日も防災訓練のシナリオ作り。PC苦手なアナログ警備員は、少しずつ着実に作成をしていくのでありました。
警備日誌 06月13日 火曜日 曇り
救急対応の際の手順の確認を行う。
また、緊急時に速やかに通報できるよう、
現場住所などの情報を電話機前に設置する。
ほか、異常なし。