6月1日 木曜日 備品倉庫の天井から
いやぁ、雨続きですね。九州や山陰山陽地方は梅雨入りしたとの発表がありました。関東地方も数日中には梅雨入りするんじゃないでしょうか。
昨日に引き続いて防災資料の見直しをしていると、本社警備防災部から警備室宛てに備品が届きました。荷物を受け取ると、中身は長靴や雨合羽、その他消耗品が入っていました。そう言えば、先月発注したような気がしますが、とりあえず長靴と雨合羽は頼んだ覚えがありません。本社に問い合わせると、野寺部長が、
『今年の梅雨は、強い雨もあるそうだから、予備で送ったから有効活用するとええ。』
とおっしゃってました。私が配属になった4月に、長靴も雨合羽も新調していただいたんですけどねぇ。私の靴は25センチ、雨合羽はМサイズですが、送られてきた物も同サイズ、せっかくなら、応援や代勤者が来た時に仕えるように、Lサイズとかの方がありがたいんですが、うーむ。
まぁ、せっかくなので裏の備品倉庫にしまっておくことにします。倉庫の鍵を鍵ボックスから取り出し、ベルトに付けたキーケースに決着すると、雨合羽を着て備品倉庫へ移動しました。雨合羽を着て雨合羽を収納する。なんだか不思議な気持ちになりますね。備品倉庫の電気を付け、棚に段ボール箱ごと収納しました。
「あれ?」
その時、なんだか水の音が聞こえたような気がしました。雨の音とは別の水の滴る音です。首をかしげながら倉庫内を調べると、
「あちゃー。」
奥の一角の床に水たまりができていました。歩み寄って天井を見上げると、数秒に一回の速さで水滴が落ちてきていました。すぐに倉庫の中に置いてあったバケツを用意して、落下点に設置しました。私は携帯を取り出して、オフィスの設備担当である小森さんに連絡を入れました。
『はい。小森です。』
「お疲れ様です。警備室の山盛です。」
『何かありましたか?』
「警備室裏の備品倉庫なんですが、雨漏りしているのを発見しまして、いま、とりあえずバケツを設置しました。現場の確認をお願いしてもよろしいでしょうか。」
『わかりました。すぐに行きます。』
ものの2.3分で、小森さんが来てくれました。
「やっぱりダメかぁ。」
なんでも、私が赴任する前の話ですが、やはり雨漏りがあったそうで、その時は小森さんが屋根に上って補修したそうです。
「素人がやっても1年持たなかったですね。」
「はは。」
もう、愛想笑いするしかないです。とりあえず広がった水たまりを掃除し、バケツを置いて様子を見ることになりました。定期的に来て水を捨てなくちゃですね。補修予算が取れ次第、工事を入れてくださるそうです。
警備日誌 6月1日 木曜日 雨
本社警備防災部より、消耗備品等が届く。
備品倉庫に格納した際、倉庫南西側に雨漏りを発見。
水たまりを清掃後、バケツを設置して応急対応とする。
後日、補修予算が取れ次第、修理工事の予定。
定期的に確認し、たまった雨水を捨てることにする。
ほか、異常なし。