5月18日 木曜日 平和が一番
時計を見ると、もう16時半。なんだか、何も起きないことはいいのですが、出社して受付の準備を整えて、落ち葉が酷ければ掃き掃除して、子猫にミルクあげて、モニター監視して、今日は本当に何にも起きない一日でしたね。
浜崎所長も新垣さんも忙しかったのか、今日はお昼休みもお見えになりませんでした。
「ナ~。」
子猫が段ボールの中で鳴いているので覗いてみると、タオルが絶妙に顔に絡みついてバタバタしてました。ふふ、かわいいものですね。絡まったタオルをどかしてやると、こっちを見上げて、
「ナ~。」
お礼でも言っているのでしょうか。こんな穏やかな時間があるのはいいことですね。
『ピー! ピー!』
と、突然警報音が鳴ったため、飛び上がるように監視モニタをチェックすると、画面には万年塀の上にある有刺鉄線にカラスが止まって羽を広げていました。鳥が通過するくらいだったら反応はしないのですが、さすがにこの大きさの鳥が止まっていると、赤外線センサーに反応するみたいですね。侵入監視用の監視モニターは、現地に設置してある赤外線センサーに連動しています。
こういった場合、カメラに備え付けてあるライトを付けて照らしたり、スピーカーのスイッチを入れてマイクを叩けば、その音に驚いて飛んで行ったりするのですが、カラスって賢いですし、意外と度胸もあるので居座ったりします。
「仕方ない。」
モニターを見ながら、カラスが立ち去ってくれるのを待つこと数分。こちらの苦労は知らずに飛び去っていきました。こんな感じで、警報はなっても9割以上が誤報だったり、異常がなかったりします。でも、1割にも満たない以上のために、私達は監視を続けているのです。
警備日誌 05月18日 木曜日 曇り
16:38 東側万年塀にて赤外線センサーが発報。
カラスが停滞していたためで異常なし。
ほか、異常なし。