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5月17日 水曜日 子猫の名前どうする?

 新垣さんの尽力もあって、子猫ちゃんは新垣さんに引き取られることになったのですが、急な引っ越しをしたために、入居は27日の土曜日になるそうですね。平日はここで面倒見れるからいいとして、週末はどうしましょう。まぁ、シャワー室も仮眠室もあるので、私が泊まればいいだけの話ですが。


 お昼休みに、新垣さんがお弁当を持って警備室に来られました。これもすっかり日課になってしまってますねぇ。私としてはお年頃の女性と話す機会なんてないものですから、緊張しっぱなしなんですが、新垣さんは全く気にされていないようです。信頼されているのか、男性として見られていないのか、なんだか複雑です。まぁ、嫌われてはいないようですので、それは安心しています。


「そうだ。この子に名前を付けてあげないとですよね。」


 子猫の頭をなでながら、新垣さんはそう言いました。


「そうですね。いつまでも子猫ちゃんじゃ格好付かないですものね。」

「何かいい名前ありませんか?」


 少し天井を見上げ、すぐに私は首を振りました。


「すみません。動物を飼ったことがないので、ネーミングセンスが全くないんですよ。三毛猫だからミケとか、雨の日に拾ったからアメちゃんとか、そんなのしか出てきません。」

「あ、同じです。ふふふ。」


 新垣さんも同じ名前を思い浮かべていたようで、思わず笑ってしまいました。


「何か、いい名前を考えましょう。引っ越しまでに命名してあげたいです。」

「わかりました。私も調べてみますね。」


 お昼休みが終わると、新垣さんはオフィスへ戻っていかれました。子猫の名前かぁ、せっかくだからセンスを感じる名前にしてあげたいですね。そう思って、私はPCを開くと、子猫にふさわしい名前を付けるべく調べ始めました。よし、いい名前つけてあげるからね!






警備日誌 05月17日 水曜日 晴れ


 異常なし。

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