5月14日 日曜日 落雷の確率
空が光りました。と思ったのも束の間、すぐに耳をつんざく雷鳴が轟きました。今日の担当を申し出ておいてよかったです。浜崎所長がずぶぬれになるところでした。正門脇の通用扉のカードリーダーを通して開けると、小走りに移動して、警備室の鍵を開けて中に入ろうとした時、再び空が光りました。そのあと、3秒後に轟音が響き渡りました。
雷はピカッと光ってから何秒で聞こえるかで、大体の距離がわかります。1秒当たり340メートルと言われていますので、3秒であれば大体1キロ圏内のどこかに落ちたということです。結構近いので怖いですね。私は飛び込むように警備室へ入ると、中の明かりを付けました。建物の中に入ってしまえばとりあえずは一安心です。
昔、研修で学んだことの受け売りですが、年間で日本国内の落雷被害者は約20人ほど。そのうち、約7割の方が亡くなるといわれているそうです。これは確率でいうと1000万分の1に相当(諸説あり)するそうですね。宝くじで例えると、1等が2000万分の1で、2等が500万分の1、だそうです。ま、どうでもいい話ですが。
「お待たせ。すぐにミルク作るからね。」
私は雷鳴響く中、子猫のミルクを温めました。子猫は雷の音に驚いているのか、タオルの中でもぞもぞしていますが顔を出す様子はありません。哺乳瓶にミルクを整え、タオルの合間から顔を出させると、少しずつミルクを与えました。不思議なもので、こうやっていると父性本能が爆発しますね。
夕方まで雨と雷の中、PCを開いて時間つぶししながら、時折、試験勉強もやって、19時に警備室を出るころには雨も上がって、雷もだいぶ遠くなっていました。早く飼い主が見つかるといいんですけどね。後ろ髪ひかれながら帰宅するのでありました。
ああ、そうそう。ちなみに、おじさんがアイドルと付き合える確率が4000分の1だそうですので、雷に当たるよりもアイドルと付き合えるほうが確率が格段に高いというのは面白い話です。世のおじさん方、期待して、自分磨きしましょう。あ、でも、不倫はダメですよ?