3月25日 月曜日 花見の季節ですが
昨日の寒さはどこへやら、それとも春を呼んだのが聞こえたのか、今日は風もなく雲一つない晴天に恵まれました。気温も18℃と暖かくなり、かえって昨日との寒暖差にやられそうな気分です。お酒好きの方は、お花見の季節になりつつあるのかも知れませんねぇ。
私もそうですし、中町さんや川室くん、佐藤くんなんかもそうなんですが、毎年春先は花粉症にやられます。お花見される方は花粉とお酒で天秤にかけ、お出かけになっているのかもしれませんね。佐藤くんなんかは本当に症状が酷いみたいで、
「年間のイベント行事で花見が一番嫌いです。」
とおっしゃっていましたねぇ。彼はお酒も弱いので、わざわざ休みの日に、花粉まみれのなかで、花粉にまみれた食べ物を食べながら、飲めないお酒を飲む。というのがどうしても楽しめないそうです。確かに、お酒の苦手な人で花粉症の人にはつらいイベントかもしれないですねぇ。
そもそも今は『飲み二ュケーション』という言葉は死語になり、代わりに『アルハラ』なんて言葉が増えてきましたので、私が若いころのような桜の木の下でどんちゃん騒ぎというのも減ったのかもしれませんね。中町さんも営業時代に付き合いのお酒の席はあったものの、お花見だけは頑なにお断りしたとおっしゃってました。
さて、今日もお仕事ですので、しっかりマスクを装着して外周巡回です。そう言えば、GGK様の駆除作業の日程が来ませんね。戻ったら小森様に確認しないとですね。
「巡回かい?」
北側に回ったところで、清掃の橋本さんにお会いしました。休憩中なのかタバコ片手に鼻をすすっています。
「橋本さんも花粉症ですか?」
「そうよぉ。もう、ばばあになってくると、鈍くなるからそこまでひどくはないけど、毎年この季節はねぇ。」
「じゃあ、お花見なんてもってのほかですね。」
「お酒は好きだけどねぇ。わざわざ花粉まみれになって飲むものじゃないでしょ。家でのんびり飲むのが一番よ。」
はは、考えることはみなさん一緒のようですね。でも、中には花粉症よりもお酒の人もいるんでしょうね。今年も桜が酒飲みたちの宴会を待ってくれているのでしょうね。
「あらやだ、曇ってきたわね。早く帰らなきゃ。」
橋本さんはそう言って煙草を消すと、挨拶をして着替えに行かれました。確かに、さっきまであんなにいい天気でしたのに、西側の空が真っ黒な雲で覆われています。足早に東側を巡回し、警備室まであと10mというところで、突然大粒の強い雨が降り始めました。
「いきなり来たな。」
足早に警備室に駆け込むと、辺りは一瞬で雨に包まれ、横風もあって受付に吹き込んできました。慌てて受付簿っを取り込み窓を閉めると、雨の音が辺りを包み込みます。橋本さん、大丈夫だったかな。
「いやぁ。すごい雨だったな。」
30分ほど降ったかと思うと、何事もなかったかのように青空が戻ってきました。どうやら通り雨だったようですが、酷い降り方でしたねぇ。念のため、雨雲レーダーで確認しましたが、この後の雨の心配はなさそうです。やっぱり、変な気候になったものですね。
警備室に戻って確認をしましたが、今日は設備の小森様がお休みのようで、駆除作業については明日の確認になりました。
雨が流してくれたおかげか、午後は鼻の調子も良くなり一安心です。ただ、雨で花粉が流されると、晴れて乾いた時に3倍増しになるそうですので、今夜と明日は要注意ですねぇ。
警備日誌 03月25日 月曜日 晴れ一時雨
外周巡回を実施し異常なし。
その他、異常なし。




