3月23日 土曜日 記録更新再び
さてさて、今、私はトレーニングジムのベンチ台に横になり息を整えています。傍らには徳平さん達トレーナーがスタンバイし、近くで深見さんと柳生さんが見守ってくれています。一度、深く大きく深呼吸をした後、ラックにかかったバーに手を伸ばし、しっかりと握ります。
「行きます。」
ラックから外れた瞬間、両腕に道の重さがのしかかります。いったん、胸元まで降ろした後、筋肉たちを信じて一気に持ち上げ、、、ました!
「・・・はい、OKです!!」
サポートを受けながらバーをラックに戻します。
「ふぅ。」
深見さん達が拍手で祝福してくれます。
「山盛さん! 記録更新おめでとうございます!!」
今日はベンチプレスの計測をしていただきました。山盛亮57歳、ベンチプレス110キロ達成。新記録更新です。なんか、最近は自分の身体がますます進化していっているような気がしています。鍛えれば還暦間近の私でも、こういう記録を出していけるものなのですねぇ。
「これだけ持ち上げられるのでしたら、今度大会に出てみてもいいかもしれないですね。」
自分の担当が記録を出したことに、徳平さんはにこにこしながらそうおっしゃいました。大会には階級があります。
サブジュニア:18歳まで
ジュニア:19歳〜23歳
マスターズI:40歳〜49歳
マスターズII:50歳〜59歳
マスターズIII:60歳〜69歳
マスターズIV:70歳以上
ですので、私はマスターズⅡになりますが、私の体重クラスでの日本記録は155キロだそうですので、大会に出るほどの力はないと言えます。でも、小さな大会クラスだったら十分可能性はあるとおっしゃっていますが、どうでしょうねぇ。今日の感じだと、もう少し重量を上げてもいけそうな気はしますが、こればっかりはコンディションを整えたり、それは大変な調整が必要です。
「はは。昨日の自分に勝てればそれでいいですよ。」
と、カッコいい雰囲気のセリフを言って笑っておきました。初めてやった時は50キロもいっぱいいっぱいだったのですが、よくここまで持ち上げられたものです。私の場合は大会に出て記録を残すと言うよりも、心身鍛えて身体の健康を維持することが目的ですので、自己ベストが出たのは素直に嬉しいですね。
みなさんに褒められて気分高揚の私は、帰り際にちょっといいお肉たちと缶ビールを買って、一人祝杯を挙げるのでした。