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4月30日 日曜日 持つべきもの

 今日は午前中に買い出しを済ませ、お昼に友人に会うために埼玉県内へ向かいました。埼玉県川越市、ここは「小江戸」とも言われ、埼玉県内でも有数の観光地です。昔ながらの蔵造の街並みは、観光地としてだけではなく、ドラマなどの舞台にも度々登場します。


「亮さん!」


 JRの改札を出ると、見慣れた男性が手を挙げながら駆け寄ってきてくれました。氏神直人うじがみなおと君は、私の筋トレ仲間です。45歳なので私より10歳年下ですが、ジムで一緒する機会が多く、気さくな方ですので仲良くしてもらっています。


 昨年秋の人事異動で埼玉県内に異動が決まり、今では川越市の郊外にあるマンションで一人暮らしをされています。異動と一緒にジムは退会してしまったので寂しい限りですが、今でもこうやって何か月かに一度は待ち合わせて、食事をしたり遊びに行ったりしています。


「元気でしたか?」

「ええ、こっちに来てから忙しくて、なかなか連絡できずにすみません。」

「いえいえ、忙しいのはいいことですよ。」

「早速行きましょうか。」


 今日は、氏神君のおすすめで、今度、川越市の郊外にできた新しい温泉施設を案内してもらいました。ここは、川越駅から東に数キロ進んだ田んぼのど真ん中にあります。氏神君の車に乗り、さっそく駅前を離れました。川越は観光地ですので、市街地は平日でも混み合います。少し遠回りしていくそうです。


「温泉の経営会社はもともと岐阜の会社らしいですよ?」

「へぇ。なんでまた川越に作ったんですかね。」

「関東進出ってところじゃないですかね。」


 しばらく田園風景の中を移動すると、前方にそれらしき建物が見えてきました。


「そう言えば、亮さんも異動したんですよね。どうですか、新しい職場は?」

「ようやく慣れてきました。社員さんも15名くらいなので、一人現場ですし気楽にやっています。」

「それはよかったです。いろいろ大変でしたものね。」


 氏神君には、事務でのトレーニングに加え、お互いの仕事の悩みなどもよく相談していました。彼は物流関係の仕事をしていますが、今でも運転手不足で大変なようですね。


「今日はゆっくりリフレッシュしましょう!」


 大きくて広い駐車場に車を止め、さっそく温泉施設へ移動しました。日曜日ということもあってすごく混み合っています。入浴料をお支払いし、ロッカーに衣類などを預けて、さっそく内風呂へ。ここは内風呂のほか、露天風呂や岩盤浴、サウナに食事処にマンガ読み放題の休憩処まで、一日いてもゆっくり過ごせるような施設が入っています。


 炭酸泉でゆっくり温まった後は、二人でサウナを利用し、水風呂で身体を引き締め、再びサウナで汗をかきました。


「ふぅ。整いましたぁ。」


 休憩どころの畳に横になりながら、私は天井を見上げて満足でいっぱいになりました。やっぱり温泉はいいですね。どこの温泉でもいつ行っても、裏切ることなく心身を癒してくれます。


「亮さん。」

「はい?」

「いつでも付き合いますから、あんまりため込まないでくださいね。」


 氏神君の優しい言葉に、思わず涙がこぼれそうになります。


「ありがとう。」


 それだけ言うと、私はゆっくりと目を閉じました。今日はいろいろと癒されました。それから夕方日が沈むまでゆっくりして、私は自宅へ帰ることにしました。


 持つべきものは友人ですね。心身ともに気分転換ができました。明日も頑張りましょう!

みなさんこんにちは\(^o^)/

作者の水野忠です。


ここまで4月の1か月間お付き合いいただきありがとうございます。

警備員の日常はいかがでしょうか?


これから少しずついろいろなことが起きていきます。

警備員に興味のある人もない人も、

余暇の時間つぶしに活用いただけたら嬉しいです。


また、

いいねと高評価とブックマークでの応援、

心よりお願いいたします!


5月も飽きずにおつきあいくださいね。


水野忠

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