12月21日 木曜日 デジャヴかな?
日中、珍しく激しい雨になりました。防災版の外気温は5℃、北西の風は7.8メートル。これは寒いですね。そんな中、凍えそうになりながら、自販機業者アンファンの河本さんが受付にお見えになりました。
「お、お疲れ様ですぅ。」
一瞬、デジャヴかなと思って苦笑いしてしまいました。確か、先週も河本さん来られた時に雨だった気がします。
「毎週大変ですね。」
「今日はたまらないですね。寒すぎですよ。」
「後で紅茶かコーヒーか入れますよ。どちらがいいですか?」
「いいんですか!? じゃあ、コーヒーをお願いします。」
そう言って、河本さんは激しい雨の中を自販機の補充のために行かれました。入口ギリギリまで車両をバックさせて、なるべく濡れないように商品を搬入していただいておりますが、飲料水は重いですし大変ですよね。
私はお湯を沸かしてコーヒーをドリップさせました。お湯を注ぎ始めるころに、広場の外自販機の補充をされていましたが、雨だから苦戦されています。そもそもあの自販機の利用者って、私と清掃の時田さんと橋本さん以外はほとんど使わないので、大した本数じゃないはずです。あ、でも、私がいろいろな商品を飲みたくてバラバラに買っているから、補充はそれぞれ小口本数で大変かもしれませんねぇ。河本さん、ごめんなさい。
すっかり凍えて戻ってきた河本さんから入館証を返却いただくと、私はお約束通りコーヒーをお出ししました。
「ミルクと砂糖もありますよ?」
「いえ。ブラックのほうが好きです。いただきます。」
ふうふうと覚ましながら河本さんはコーヒーをすすりました。少しでも、身体が温まってくれたらうれしいですねぇ。
「美味い! これ、インスタントじゃないですよね?」
「ええ。コーヒーは必ずドリップするようにしています。こちらのほうが安上がりだし美味しいんですよ。」
メーカーを教えてほしいというので、豆の袋をお見せすると、自分でも買ってみたいと写メを撮られていました。
「飲料水販売する会社の社員が言うことじゃないんですけどね。」
すっかりコーヒーを飲み干した河本さんが話し始めます。
「コーヒーだけは、どんな缶コーヒーよりもドリップしたもののほうが美味いんですよ。缶コーヒーが勝てる時代なんてないんじゃないかな。」
そう言うと、河本さんは少年のように笑って次の契約先に出発されました。確かに、缶コーヒーは缶コーヒーの良さがありまし、この数十年で格段に進歩して種類も増えたと思いますが、やっぱりドリップしたコーヒーには敵わないんですよね。
そんなことを考えながら、私もコーヒーをいただくのでした。
警備日誌 12月21日 木曜日 雨
昼前に強い横風の雨となる。
自販機業者アンファンの河本氏が自販機補充に来訪。
荒天のため、オフィス棟近くまで車両を付けてからの補充開始となる。
夕方には雨は小降りになったため、影響はなし。
その他、警備業務に異常なし。