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12月9日 土曜日 大台到達!

 予報通り、今日は朝から空気の質が違いました。このところ、朝起きると部屋の中の空気の冷たさに冬の到来を感じていましたが、今朝は布団から出てもいつもほど寒くありません。掃除をして洗濯物を干すころには、むしろ汗ばむくらいでした。私の部屋のエアコンは、お知らせというボタンを押すと外気温と室温と湿度を教えてくれます。


『室内の温度22℃、湿度35%。外の気温21℃。』


 暖かいわけですね。20℃も超えると汗ばみもします。中町さんはよく、


「肥満体には20℃が夏日だよ!」


 とおっしゃっています。今日は仕事でしょうか。きっと、額に汗を浮かべながらお仕事されているのでしょうね。


 着替えを済ませ、準備をするとジムへ向かいます。待ちゆく人たちも、今日は少し薄手のようです。中にはTシャツ1枚の方もいらっしゃいました。


「こんにちは。」

「山盛さん。先日はどうも。今日は暖かいですね。」

「はい。お疲れさまでした。ここに来るまでに軽く汗ばんでしまいました。」


 福原さんとそんな挨拶を交わした後、着替えてトレーニングに入ります。なんだか今日は身体が軽いような気がしますね。50も過ぎるとなかなか疲れが取れきれなくなってきますが、年に何度か、こうやって身体が軽いことがあります。


「徳平さん。ベンチプレスいいですか?」

「お、先週のハンバーグでパワー全開ですね。」

「なんだかいけそうな気がします。」


 さて、ベンチプレスの台に座り、徳平さんたちがバーベルをセットしてくれるのを待ちます。


「徳平さん。100、行ってみちゃダメですかね。」

「ええっ! いきなりですか?」

「なんだかいけそうな気がするんですよ。」


 しばらく悩んだ後、徳平さんはウェイトを追加してくれました。先月までの自己ベストが90キロ、100キロは私にとって未知の領域になります。手首を入念にほぐして、肩と首を回します。いける。行けるぞ山森亮、マッスル全開だ!


 横になって、セットされたバーベルに手をかけます。少しだけ力を入れると、重い、とたんにくじけそうになりますが、今まで鍛えてきた自分の筋肉が大丈夫だと自らを鼓舞します。


「ふんっ!」


 両腕がプルプルと震えます。一瞬でも気を抜けば押しつぶされそうですが、


「あっ!」


 と思った時にはふわっと両腕が軽くなりました。徳平さんたちがバーベルをもとの位置に戻してくれます。


「山盛さん、おめでとうございます! パーソナルベスト更新ですよ!」


 徳平さんにそう言われて、ようやく自分が100キロの重さを持ち上げたのだと理解できました。山盛亮56歳、まだまだ進化ができるようです。


 そのあと、軽く筋肉をほぐすエクササイズを教えてもらって、福原さんに記念撮影をしていただきました。なんでも、店舗記録とのことで張り出しをするそうです。なんだか気恥ずかしいですが。それでも、皆さんにこうやって喜んでいただけるのはすごく光栄なことですね。さらなる精進をしていきたいと思います!


 では、恒例になりましたが、どうぞ皆さんご一緒に、


「マッスルマッスル!!」


 失礼いたしました。

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