11月5日 日曜日 ああ、悲しくもあり嬉しくもあり
あはは。思わず笑ってしまいます。防災合宿から帰ったら、アスレチックの影響なのか、夕飯も食べずに疲れてすぐに寝てしまいました。笑ってしまったのは、全身至る所が筋肉痛だったからです。アスレチックって、体幹必要ですので、普段使わない筋肉を使ったみたいですね。良くわからない部分が筋肉痛でございます。
昨日の朝にたっぷり食べたと言っても、お昼もアイスだけでしたからすっかりお腹が空きました。でも作るの面倒だな。
「そうだ。」
食パンにバターを塗って、ベーコンを挟み、レタスを挟んでスライスチーズを敷きます。それをホットサンドメーカーで焼くと、あら不思議! 物の数分で焼きサンドの出来上がりです。これも中町さんに教えてもらったんですが、2,000円くらいで買えるんですよね。挟んで待つだけだから、簡単ですごく美味しい。りんごジャムなんかを挟むと、アップルパイみたいになります。
朝食を済ませると、着替えを済ませて八王子駅へ。お土産を買ったので、実家に届けに行こうと思います。そう言えば、最近は実家に帰ることも増えてますね。その代わり、ジムに行くのがおろそかになっているので、来週はしっかり鍛えましょうかね。
JRに乗ると、休日なのにけっこう込んでいました。すると、目の前に座っていた女子高生くらいの女の子がこちらをチラチラ見ています。なんだろうと不思議に思っていると、突然女の子は立ち上がり、
「あ、あの。よかったらどうぞ!」
と言って、座席を譲ってくれました。一瞬、色々悩んだんですが、きっと勇気を出して声をかけてくれたことを考え、
「すみません。ありがとうございます。」
と、席を代わっていただきました。相模原に付いてもその子は降りる様子がなかったので、
「私、ここで降りるので、ありがとうございました。」
そうお礼を伝えて電車を降りました。ホームに降りて、一度大きく息を吐きます。電車が動き出すと、先ほどの女の子と目が合ったので、軽く会釈すると、女の子も嬉しそうに微笑んで会釈をしてくれました。すごく親切でいい子ですね。
ただ・・・。
「席を譲られるように見える年代になったってことか。」
と、一人ぼそぼそ呟くのでした。ショックっちゃショックですけど、あの子の笑顔を思い出したら、まぁ、いいとしましょう。ああ、遥かなり若かりし頃の私。
実家に付くと、ちょうど秀美が浩志君を連れて遊びに来ていたみたいです。萌絵ちゃんはお仕事みたいですね。看護師さんも土日関係ない仕事だから大変ですね。
「ちょっと河口湖まで行ってきたからお土産持ってきた。これ、秀美の家に。」
「あら、ありがとう。誰と行ったの? 彼女でもできた?」
「バカ言え。」
もうそんな年齢でもないと言いながら、先ほど席を譲られた話をすると、両親は微笑ましそうに聞いてくれていましたが、秀美と浩二君は腹を抱えて大爆笑していました。
「お兄さんも、立派にお爺ちゃんね。」
「よせやい!」
人間関係が希薄な時代に、あの子の行動はすごく貴重で尊いものでしたが、やっぱり、自分はまだ若いんだと思いたくて、ちょっとショックな56歳山盛亮です。
旅行で撮影した写メなどを魅せながら、お土産に持ってきたお菓子などを食べていると、
「いい仲間に恵まれたんだな。」
という父の嬉しそうな顔が見れて、本当にそうだなと感じていました。この仕事に来る前には、パワハラもサービス残業も当たり前みたいな会社にいたこともあります。人間関係がギスギスして嫌になったこともあります。そう考えると、今はすごく幸せな環境にいるんだなとしみじみ思うのでした。