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10月29日 日曜日 防犯対策

 だいぶ日も短くなり、日の出も当然遅くなっています。少し早めに目が覚めましたが、外はまだ真っ暗です。時刻は5時半、なんとなく目が覚めてしまいました。ここで二度寝したい衝動に駆られますが、グッとこらえて身を起こします。ここで起きれるかが、グータラ生活になるかならないかの瀬戸際になります。


 起きて伸びをすると、顔を洗って着替えます。早起きした分、洗濯や掃除をして、日が昇りきるころまでには完了します。なんとなくお腹が空いたのでトーストを焼いてコーヒーを入れます。朝のニュース番組を眺めながら朝食を取っていると、相模原市内で放火とみられる不審火が連続しているニュースがありました。相模原市は実家がありますので気になりますね。


「あれ。これ、ご近所だな。」


 家屋が燃えている映像が流れていますが、見覚えのある建物が映っています。実家からそんなに遠くない場所のようです。もう起きている頃かと思って、母の携帯に電話をしてみることにしました。


『どうしたの朝早くから?』

「おはよう。いや、ニュース見てたら近所の火事の報道やっててさ。」

『そうなのよ。3丁目の鈴木さん家が火事になってね。大変だったみたいよ。』

「放火の可能性があるって?」

『ねぇ。怖いわぁ。』


 と言うものの、どうすればいいかなんて確実な方法はないに等しいです。でも、少しでも被害に遭わない方法を探すことはできます。


「あのさ。いつも古新聞とか玄関先の軒下に出してるだろ? ああいうの危ないから、燃えそうなものは家の中にしまっておいてくれる? 来週、そっちに行って危なそうなのは撤去するからさ。」

『物置に灯油タンクしまってあるけど、それもしまっておいたほうがいい?』

「そうだね。可燃性のものは、鍵がかかっているところか家の中のほうがいい。」


 いろいろ指示を出して、いったん電話を切りました。まだ午前8時ですが、電話を切った後も何となく心配です。


「ジムに行きたかったんだけどなぁ。」


 そう言いながらも、上着をつかんで家を出ました。八王子駅から相模原を目指します。来週でもいいんですが、この1週間を伸ばしたがために被害にあったら、なんて考えてしまうのは職業病ですね。この仕事をするようになってから本当に心配症になってしまって困ります。


 相模原に到着すると、一路実家へ向かいます。調度、母が物置の灯油缶を玄関に入れようとしているところでした。


「持つよ。」

「なに、わざわざ来たの?」

「はは、職業病だよ。」


 灯油缶も古新聞も家の中に入れましたし、家の周りをまわってみて、放火に使われそうな可燃物はなさそうだったので少し安心しました。でも、まだ何か足りないような。


「ホームセンター行きたいな。秀美はヒマかな。」

「あら、ホームセンターならあたしも行きたいわ。」


 というので、妹を呼び出して迎えに来てもらい、ホームセンターに行きました。消火器と、赤外線ライト、それ以外には秀美と母の買い物を済ませて、帰る途中、お昼ご飯に惣菜を買い込んで帰宅しました。父はのんきにソファで転寝してますね。


「ご飯前に、ちょっと片してくるよ。」


 と、私は買ってきた消火器を玄関に設置し、赤外線ライトは玄関前と庭側にセットしました。最近のものは電源がなくても太陽光パネルが一緒になっていて、勝手に電力充電してくれるようで便利ですね。


 2個だけですので、30分もかからずに設置を終え、家族で昼食をとりました。これで少しでも防犯になれば御の字です。しかし放火なんて決して許されるものではありません。早く捕まってくれることを祈るばかりですね。

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