10月8日 日曜日 深見さんとおしゃべり
スッキリ晴れた秋晴れの今日、私は今日もジムで汗を流しています。他にすることないのかって? すみませんねぇ。大した趣味もなく独り身ですと、家で映画を見るかここで身体を鍛えるかくらいしかやることないんですよ。特に、今日みたいな爽やかな秋の日には身体を動かしたくなりますよねぇ。
ランニングマシーンで身体をほぐしていると、
「あら、こんにちは。今日もいらっしゃってたんですね。」
「ああ、こんにちは。昨日はどうも。」
両腕のストレッチをしながら、深見さんがいらっしゃいました。改めてみると本当にきれいな方です。深見さんも隣のランニングマシーンで走り始めました。昨日教えた通りで今日は大丈夫なようですね。自分に合った速さでしっかりトレーニングができています。しかし、見事なプロポーションなもんですから、目のやり場に困ります。集中集中!
5キロほどの距離を走って、ウェイトトレーニングをしました。最近はこのローテーションですね。たまにベンチプレスを挟みますが、オーバーワークで怪我をしちゃまずいので、ゆっくり鍛えます。トレーニングを終えて帰ろうとすると、深見さんから声をかけられました。
「今お帰りなんですね。」
「はい。お疲れさまでした。」
「山盛さんはこの辺りにお住まいなんですか?」
「ええ、仕事の関係で近くに住んでいます。実家は相模原なんで、そこから通ってもいいんですけど、いい年して実家にいるのもどうかと思いまして。」
ジムの休憩スペースで、しばらく深見さんとおしゃべりをしました。深見さんのご主人は、八王子市内で数カ所の介護施設を経営されているそうです。深見さんは専業主婦なんですが、週に一度、趣味で料理教室をされているそうです。お聞きしたら、調理師や栄養管理士の免許をお持ちだそうです。
「よかったら山盛さんもぜひお越しになってください。男性の生徒さんもいらっしゃることがあるんですよ?」
そう言って名刺を受け取った。肩書は料理研究家となっている。
「ご丁寧にありがとうございます。、あ、じゃあ私も名刺を。」
私も名刺を取り出してお渡しします。
「東都ガスの警備隊長?」
「東都ガス様に委託されて警備と防災の仕事をしております。隊長と言っても、原則は一人現場なので大したことはありません。」
警備隊長と言う役職が珍しかったのか、それから少し仕事の話などをして解散した。今度、深見さんの料理教室に参加してみようかなと思いました。料理のレパートリーが増えるのはありがたいですしね。
日が昇ってすっかり暖かくなった商店街で買い物をしながら帰るのでした。