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9月30日 土曜日 イメージアップになればいいんだけど

 うう。胃が痛い。今日はお休みですよ。なのに朝から胃がもたれてもたれて。。。はい。お察しの通り、昨日は食べ過ぎました。だって、あんなに大人数でお食事なんてめったに行かないですから、ついついはしゃぎ過ぎました。


「さてと。」


 胃がもたれていても、筋肉たちは待ってくれません。準備を整えジムに向かいます。今日は穏やかな秋晴れですが、若干まだ暑さが残っていますね。日陰で風がある分には気持ちがいいですが、日差しを浴びたとたんに汗が噴き出てきます。


「おはようございます。あれ? 山盛さんどうかしました?」


 ジムの受付で福原さんが心配そうに声をかけてくださいました。


「大丈夫です。ただの食べ過ぎですよ。」

「はは。健康的でいいじゃないですか。じゃあ、今日はしっかり絞らないとですね。」

「そう言えば、山盛さんの動画見ちゃいましたよ。大活躍でしたね。」


 そんなこともありました。けっきょく、あの動画はけっこう拡散されてしまって、ニュース番組なんかでも取り上げられていました。削除してもらいたかったんですが、小寺部長に相談したら、


「これだけで回ったらしゃあないやろ。悪い動画ではないんやからええんトちゃう?」


 と取り合ってもらえませんでした。もうあきらめムードですね。まぁ、警備員の不良動画なんかもあるので、そう言うのに比べればいいとしましょう。


 着替えを済ませると、ランニングマシーンでゆっくり目に身体を動かして慣らしていきます。ゆっくり時間をかけて10キロ分走った後、少し休憩を取ってウェイトトレーニングに移ります。身体というのは面白いもので、最初の半年くらいはすごくきつかったんですが、慣れてくると習慣になるので、帰ってサボると違和感が出るものです。実は、家でもよっぽどのことがない限り、腕立てと腹筋と背筋は100回ずつやってから休むようにしています。一般的な50代男性よりは筋肉があるはずです。


「徳平さん。もう少し重めにできますか?」

「わかりいました。お、気合十分ですね。さすが八王子の英雄!」

「やめてください。」


 苦笑いしていると、徳平さんは爽やかなスマイルで重りを足してくれました。


「でも、ああいう緊急時に、あれだけ的確に指示をして救助ができるってすごいことだと思いますよ? 私は感動しました。」

「はは、ありがとうございます。」

「いい訓練をされている証拠ですね。」


 あの動画が、警備員という仕事のイメージを少しでも良くしてくれればいいなとは思っています。どうしても、警備業界というと、賃金が低いとか、誰でもできるとか、マイナスなイメージが多いですが、中町さんのように「人様の命を預かっている」という信念のもとで働いている方もいらっしゃいますし、弊社のようにしっかりした待遇がある会社もあります。


「ふぅ。」


 さんざん身体をいじめ抜き、満足したので買い物を済ませて家に帰りました。中町さんからお借りした漫画を読みながら缶ビールを傾けます。こういう静かな時間を持つのも、心身には必要なことですね。


 夕方になって、雨の降る音が聞こえ始めたかと思うと、けっこうな強い降りになってきました。そう言えば、週末は天気が崩れるって聞いた気がします。雨戸を降ろして雨除けし、ゆっくりすることにしました。明日も雨のようですね。何しようかな。

ここまでお読みいただきありがとうございます!

作者の水野忠です。


亮さんの警備日誌も、

早いもので折り返し地点に参りました。


一日一話ってけっこう大変なんですね。

でも、いろいろイベント考えていると楽しくて、

けっこうサクサク書いてしまったりしています。


物語には、

私が仕事で経験したことなんかも取り入れながらやっております。


亮さんの生活を通じて、

読者の皆さんが少しでも、

防災に興味を持ったり、

災害に備えていただけたら嬉しいです。


さぁ。

いよいよ後半戦スタートです。


今後もよろしくお願いいたします。


ぜひ、

高評価とブックマークといいねでの応援をよろしくお願いいたします。


水野忠

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