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9月20日 水曜日 定年後の自分

 昨日、浜崎所長から定年退職のお話をいただき、自分のことを振り返ってみました。私も55歳になりました。弊社では、定年は60歳です。その後、身体の調子を見ながらですが延長して働けることになっています。一般的に長寿になってきているので、働きたい方は残って働き、後進に知識や技術などの経験を伝えていってほしいという社長のお考えです。社内では、71歳の方が最高齢で現場で働いております。一部を除いて、施設警備の現場と言うのは身体への負担が少ないところもあるので、長く働くことも可能です。


 定年まで5年を切っています。私も、身体が大丈夫なうちはバリバリ働きたいと考えています。それに、警備業界は年齢層高めですので、若い方が安心して働けるような会社を維持していきたいです。関東セキュリティサービスは間違いなく警備会社の中では優良企業です。びっくりするような年収ではないですし、昇給もわずかな物です。しかし、警備業界の平均的な年収よりはよっぽど高い水準の給料と賞与をいただいていますし、毎年しっかりと昇給するのも、警備会社ではなかなか珍しいと思っています。


「定年後、ですか。」


 呟きながら天井を仰ぎます。思えば、結婚もしなかったですし、筋トレ意外に趣味らしい趣味もありません。ずっと働き続けた身としては、最後まで何かしら仕事するんだろうなって、そんなことを考えてしまいます。みなさんは定年後の自分を想像できますか? 私と同じように仕事を続けたいと考える人、趣味に没頭したい人、孫の面倒に幸せを見出す人、様々だと思います。何にも考えていない人も多いんじゃないでしょうか。


 試しに、中町さんや氏神くんにMINEを送ってみました。


「返信、早っ!」


 メッセージ送って1分もしないうちに中町さんから返信が来ました。


『突然なんですか(笑) そうですね、私は定年前に寿命を終えそうです。』


 驚いて何かあったのか聞いてみたら、


『中学の時に、新宿の有名な占い師に、あなたは56歳で天寿を全うします。って言われてから、なんとなく56歳で人生終えるような生き方してきたので、定年後のことなんて考えたこともなかったですわ(笑)』


 中学生になんちゅうこと言ってんねん。と思いながらも、中町さんらしいと思っちゃいました。


『ただ、定年後に何かできるなら、嫁に感謝しながらまったり過ごしたいですね。』


 と、続きのメッセージが届きました。中町さんは愛妻家です。本人は恐妻家で夫婦関係じゃなく主従関係だ。なんておっしゃってましたが、仲がよさそうで羨ましいです。


 しばらくして氏神くんからも返信が来ました。

『そうですね。美味しいお酒とお肉が食べられれば、それで十分です。』


 なんとも氏神くんらしい回答ですね。なんだか、二人の返信読んでたら、もっと気楽に考えておこうかなと思えました。先の読みにくい世の中ですから、せめて人様に迷惑をかけず、平穏に過ごしたいと思いました。





警備日誌 09月20日 水曜日 曇り


 平穏無事、異常なし。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 179話まで読んだら、自分はなんで昔誘導のバイトしてたのかやっと思い出しました。 テーマ的にはここでいいのか、そもそも書いていいのかまようところです。不都合があれば削除しますのでお知ら…
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