9月18日 月曜日 4DXの衝撃!
と、言う訳で本日は「敬老の日」になります。すっかり忘れておりましたが、三連休なんですよね。ハッピーマンデー制度が始まった時には、土日休みではなかったのでなんて不必要な制度だろうと思っていましたが、初めてその恩恵を受けているような気がします。多くのサービス業の方、土日休みの方はすみません。連休をいただいております。
敬老の日は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」ということで、昭和41年に制定されたそうです。もともとは9月15日だったのですが、実はこの9月15日と言う日付にはあまり根拠はないそうですね。最初は「老人の日」なんて呼ばれていた地域もあったそうですが、老人より敬老の方が、年長者を敬っている感じがして私はこの響きの方が好きです。
ただ、昨今は敬愛するべき方が大多数なんですが、一部の残念な年長者のせいで、社会全体がご高齢の方に冷たくなっているような気がして寂しい限りです。誰もが必ず老いますので、未来の自分だと思って優しく接してあげてほしいですし、年長者の皆様には年長者らしく人格と大いなる知識を持って、尊敬される年長者であってほしいと願っています。
さて、私はと言うと、妹の秀美に誘われて橋本の映画館へやってきております。今日の映画は「時霞~信長の軍師~ 織田家躍進編」水野忠監督の作品ですね。「戦国英雄編」「本能寺の変」と全三部構成の記念すべき第一作だそうです。
「ん? 秀美、4DXって何?」
「え? お兄さん知らないの??」
さも当たり前だろと言うように秀美が驚いた顔をしました。せっかくだからと4DXのチケットを購入し座席へ薄暗い通路を座席に到着すると、
「お、今のシートってけっこう広いんだね。」
座席に座ってその快適さに感心しました。昔の映画館って、一人の座席は狭い印象が強かったです。
「いつの時代の話をしているのよ。」
秀美が呆れながら座席に座ります。ほどなくして会場が暗くなり、開演前の映画広告が流れます。いつも思うのですが、この本編前の映画広告ってすごく長いですよね。しかも、大画面で見る予告だから、ついつい見たくなってしまいます。「鬼滅の刀」の映画が出たら、身に来てもいいかもしれないですね。
本編が始まると、さっそく私は見入ってしまいました。
「おおっ!」
冒頭で、主人公の会社員が階段から落ちる事故に巻き込まれて戦国時代にタイムスリップするのですが、座席がけっこうな勢いで揺れました。秀美が困ったように顔を寄せて小声で話しかけてきます。
「ちょっとお兄さん。恥ずかしいから声出さないでよ。」
「ごめんごめん。でも、これけっこうすごいな。」
みなさんは4DXの映画をご覧になったことはありますか? 映像に合わせて座席が揺れたり、何が感動したって、序盤の桶狭間の戦いのシーンでは、画面の雨のシーンと同時に本当に雨が降ってきました。これ、どういうシステム?? 首を斬り飛ばし鮮血がかかるシーンでは、本当に顔に何かかかりましたし、風の強いシーンでは風邪を感じました。馬に乗っていれば座席は揺れるし、なんか、自分も物語の登場人物になったみたいです。
あっという間の3時間でした。さすが、話題になっている超大作、出演者も有名どころが多かったですし、何といっても、合戦はじめCGと実物のセットを組み合わせた演出に妥協がなく迫力満点でした。長良川の戦いとか、どれだけのエキストラ使ったんでしょう??
「面白かったぁ。」
「ふふ。お兄さん、4DXの演出の度に声を漏らすからおかしくてしょうがなかった。」
「そうだった?」
この年齢になっても、驚くことや初めての体験ってするもんですねぇ。4DXにハマりそうです。
「さて、ご飯でも食べていこうか。」
秀美と二人で出かけるなんて何十年ぶりかと言うイベントです。近くのレストランで昼食を取りながら、仕事はどうなのかとか、子供達の話や、
「お兄さんはけっきょくいい人いないの?」
と言うこい話まで出たのは驚きました。もうこの年齢ですからねぇ。今更結婚なんて考えたこともないですよ。まぁ、こんなおじさんでもいいよって人が現れたら、考えちゃうかもしれませんねぇ。
「はは。もうおじさんだからね。」
そう言って誤魔化しましたが、秀美としては、先々考えていい人を見付けることを諦めるなと激励をされました。とは言ってもね。こればっかりは御縁がないと何ともカントも。。。
兄妹水入らずのお出かけは、いいリフレッシュになりました。今度、誰か誘ってまた4DX見に行きたいです。