8月30日 水曜日 浸水害対策グッズ
昨日から引き続いていある雨のせいで、街の道路も一部冠水しかけているところがあるようですね。いつもの道も、足首くらいまで水が溜まっている場所があったので、迂回して出勤したくらいでした。見に行ってないのでわかりませんが、浅川の推移もだいぶ高いようで、川には近付かないようにと、自治体の広報車が巡回をしていました。
職場に付くと、PCを起動して浅川のライブカメラを確認することにしました。ライブカメラと言っても、定点カメラで10分に1回の更新ですので、ほとんど画像ですが、ほぼ直近の状況は確認できるはずです。
「うわぁ。」
思ったよりも水位が高いために思わず声が出てしまいました。推移を計測する柱がほとんど水の中に入ってしまっています。ハザードマップを見る限りでは、この辺りは50センチ未満なので大丈夫ですが、少し川の方へ移動するとけっこう被害は多そうです。
みなさんも、各自治体HPに必ずハザードマップという者がありますので、近くに川のあるご家庭は調べておくことをおススメします。何十年も何にもなかった土地でも、今年も平穏無事という保証はありません。災害は突然やってきます。備えておきましょうね。
日中、運送会社の納品を受けましたが、雨の中の配送は大変ですね。荷物を濡らしてはいけないですし、運転もいつもより慎重になることでしょう。本当に頭が下がります。
「鳴り出した。」
運送会社が出ていった後ほどなくして、ゴロゴロと雷の音が聞こえ始めました。線状降水帯は時に雷雨を伴います。次第に振りも強くなってきました。先日の落雷騒ぎがありましたから、雷の音を聞くと、ちょっと警戒してしまいますね。
「どうか、当たりませんように。」
そう言えば、もしも水害が発生した時に、土嚢などはあるのでしょうか? ちょっと疑問に思ったので、設備担当の小森さんに連絡をしてみました。
『ああ。ご存知の通り、この敷地は正門以外は1mくらいの高さまでコンクリート兵で囲ってあります。外部から水が入るとすれば、正門と裏門ですが、正門用には止水板、裏門用には給水ポリマーを使用した土嚢が備品倉庫にありますので、それを使用して積み上げれば大丈夫です。』
「そんなの用意してあるんですね。」
『いい機会ですので、確認しますか?』
小森さんの提案で、備品倉庫に確認に来ました。
「この止水板を正門の幅に合わせて設置していけば、壁になるので敷地内までは入って来ません。」
止水板は樹脂製で、1つ辺りは4キロ弱ですが、400キロ相当の土嚢と同じ効果を発揮するそうです。高さも50センチほどありますので、まずは大丈夫と言えるでしょう。
「土嚢の方は、給水ポリマーを含んだものになりますので、裏門まで持っていって、そこで給水栓から水を入れて膨らませます。こちらは高さが20センチくらいしかないので、二段に積み上げて使うことになります。これで裏門ドアを押さえつけるように設置すればOKです。」
「今はこんなのがあるんですね。てっきり、砂袋用意しておくものだと思ってました。」
「砂袋は、一つ一つが重いばかりでなく、管理も面倒なんですよ。あの袋って結構劣化しやすいので、いざって時に破れて使えなかったり、腰を痛めたりするので、3年くらい前に防災器具を入れ替えたんです。」
今はいろいろな物が開発されているんですね。市販もされているので、各ご家庭でも購入できるそうです。給水ポリマーは使用後、一般ごみで処分できるそうですね。
「ただ、使用に際してのマニュアルがないので、どこかで作らなくてはいけませんね。」
確かに、これまで存在も良くわかっていなかったので、何かガイドラインは必要かもしれません。
「救命講習が終わりましたら、ガイドラインを作りましょう。」
「そうですね。お願いします。」
備品倉庫の確認を終えると、警備室に戻って、再び浅川の状態を確認しました。まだ氾濫警報は出ていませんが、近付きたくないくらいの水位にはなっています。
「氾濫しないでくれよ。」
雨空にそう祈りつつ、今日の業務を終えるのでした。
警備日誌 08月30日 水曜日 雨
線状降水帯の影響で、本日も継続して雨天。
時折、雷が鳴るも、影響は見られず。
浸水害対策のための止水板など、
敷材を小森様と確認する。
ガイドラインがないために近く制定予定。
ほか、異常なし。