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8月25日 金曜日 護身具の点検

 今、装備品のチェックをしております。警備員というものは、状況によって護身具などの携帯が許可されています。もちろん、むやみに使うことはないですが、万が一の時はクライアント様を守らなくてはいけないので、装備品のチェックは大切です。


 弊社でも、毎週月曜日の外周巡回時には、特殊警棒の装備が義務付けられています。配備されているのは26インチの伸縮式特殊警棒です。なんでも、飛行機の機体にも使われるような軽くて丈夫な素材を使ったものだそうで、お値段なんと1本30,000円! 無くしたら大変です。チェックといっても、きちんと伸縮できるか、傷や破損はないか、そう言ったことをチェックします。


 それ以外には、刺す股が1本。刺す股も訓練をしないとけっこう重いですし、取り扱いには注意が必要ですね。こちらも破損がないかどうか、きちんと伸縮できるかなどをチェックします。


 最後に、防弾防刃チョッキと防刃手袋ですね。警備会社で防弾チョッキなんて必要なのか? とよく聞かれますが、機械警備、つまり契約先の警報を感知すると拠点に待機している警備員が現場に急行する機械警備業務では、まさに泥棒などがいる現場に遭遇する場面もあるので、防弾チョッキを使用するそうですね。


 弊社の社長は機械警備経験者だそうで、社員が万が一にも命を脅かされない様に、護身具にはお金をかけてくれているそうです。


 ただ、いかに軽い素材といっても、金属製の警棒や、刺す股、防弾防刃チョッキなど、フル装備するとけっこうな重さになりますので、体力も使いますし、防弾チョッキは通気性は皆無ですので、夏場の着用は御免こうむりたいですね。


 チョッキもほつれがないかとか、チョッキの中に装着する防弾材、防刃材がきちんと取り付けてあるか、破損はないかなどのチェックをします。


 一通り点検していると、気が付けば外が暗くなっていることに気が付きました。大気が不安定なんでしょうね。案の定、しばらくすると雨が降り始めて、雷を伴った大雨になりました。また、侵入監視センサーに落ちなければいいなと思っていましたが、小一時間で病んでくれたのでほっとしました。気温が少し下がったので良かったかなと思ったのもつかの間、晴れ間が戻ってくると、強烈な蒸し暑さです。


 やれやれ、8月も下旬だというのに、秋の兆しはまだまだ先のようですねぇ。





警備日誌 08月25日 金曜日 晴れ一時雷雨


 護身具の点検を実施し、異常なし。


 午後、一時的に雷雨が発生するも被害なし。


 ほか、異常なし。

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