7月25日 火曜日 夏の日の午後
暑い日ってのはどうしてこう暑いんですかね。って、夏だからだと言われればそれまでなんですが、年々、夏の暑さが上がってきているように感じてしまいます。今日の八王子の最高気温は37℃、もう体温超えているじゃないですか。
そう言えば、私が子供のころ、家にエアコンが付いたのですが、そのころのエアコンは32℃までは表示されていましたが、33℃以上になると『H(33℃以上)』という表示になってしまうものでした。現在なら、ほぼ毎日、『H』と表示されているはずです。先日中町さんとお話しした時は、私たちの時代は、天寿を全うするか、夏の暑さにやられるか、どっちだろうねなんて話をしていました。
それにしても、私たちの施設警備というのは、まだ建物の中で業務をすることが多く、外でお仕事される方に比べれば、身体には優しい仕事です。同じ警備員でも、交通誘導や雑踏警備を行う方々には本当に頭が下がります。
警備室前広場の桜の木には、夏の風物詩のセミがご滞在で、本日も朝から精力的に鳴き続けています。セミの鳴き声がするだけで、暑さが3割増しになった気がして、今日は受付の窓も閉めたままになっています。
PCを開いてニュースを見ると、各地での水の事故の記事が目に付きます。ああ、そうでしたか、世間のお子様たちはもう夏休みに入っているのですね。夏休み早々、水の事故でお子様が亡くなられたニュースなどを見ると胸が痛みます。きっと、ようやく待ちに待った夏休みを満喫しようと、いろいろ計画を立て、楽しみにされていたことでしょう。
しかし、事故は一瞬ですべてを奪い去っていきます。先日お話しした杉村君だってそうです。彼は、専門学校を卒業した後、就職活動に失敗し、フリーターをしたのちに入社してきた子でした。ようやく社会人に慣れたと話していたのを記憶しています。
ご葬儀の時、ご両親様は気丈に来客対応し、最後まで救命処置を頑張ってくれたとお礼まで述べられて、胸が苦しくなったのを覚えています。臆病で卑怯者の私は、自分の行動のせいで死なせてしまったことをとうとう言えませんでした。杉村君には、歳の離れた当時中学1年生の妹さんがいらっしゃいました。今は中学2年生のはずですが、どんな気持ちで夏休みを迎えているのでしょう。夏が来るたびに、亡くなったお兄さんのことを思い、楽しい青春時代を過ごせないのではないだろうか。そんなことを考えると、再び胸が苦しくなります。
私も、夏が来るたびに彼を思い出すのでしょう。それは、決して忘れてはいけない教訓です。人様の命を守る仕事、それは、仲間の命も守るということです。
新垣さんから頂いたクッキーを引き出しからだし、そのうちの一袋を開けて食べました。よく焼けた、甘く香ばしい小麦粉の味が口に広がります。
「甘い、ですね。」
そんなセンチメンタルな午後でした。
警備日誌 07月25日 火曜日 晴れ
本日、高温なれど異常なし。