表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/366

7月16日 日曜日 姪っ子と甥っ子

 今朝は暑くて目が覚めました。私が実家を出た後、もともと私の部屋だったこの部屋は、客室兼私が帰省した時の私の部屋になっています。2階の角部屋で、ちょうど窓のある南と東には建物がない位置にあるので、風がよく通ります。夕べも風が心地よかったので、窓を開けて涼んでいるうちに寝てしまったようですが、今朝の暑さは異常でした。気が付けば汗だくで起きた状態です。


「あ、暑いな。」


 ふと見ると、自分の寝ていたところが、ちょうど東の窓から差し込んだ朝日に照らされていて、日光浴のようになっていました。これでは暑いわけです。暑いというか、熱い。


 時計を見ると、まだ7時前でした。着替えを持ってまずは台所に行き、冷蔵庫から麦茶を取り出して、コップに注ぐと一気に飲み干しました。やっぱり身体は水分を欲しがっていたようで、身体の中に吸い込まれていくような感覚がしました。皆さん、こういうケースでも脱水症状を起こしたり、そのまま熱中症になったり、最悪の倍、命を落とすまで気が付かないこともあるので、十分気を付けてくださいね。


「おはよう。早いのねぇ。」


 居間から母が顔を出しました。もう起きていたようですね。さすがに年寄りは朝が早い。。。


「おはよう。」

「どうしたの。汗びっしょりじゃない。」

「はは。朝日に照らされて汗だく。ちょっとシャワー浴びてくるよ。」


 そういって、私は風呂場に行き、汗だくの身体をきれいにしました。まぁ、気にしすぎなんでしょうけど、今日は妹の子供たち、姪と甥が来ますので、汗臭いといわれないようにしないとですね。もう、いい年齢のおじさんですので。


 着替えて居間に行くと、冷房の効いた部屋で父が新聞を広げながらニュースを見ていました。昭和のお父さん世代あるあるかもしれませんが、ニュースを見ながら新聞を読むって意味があるんですかね。どっちかでいいと思うのは私だけでしょうか。


「おはよう。」

「おお。早いな、ゆっくり休んでればいいのに。」

「暑くて目が覚めちゃったよ。」


 座布団に腰掛けると、なんとなくニュースに目が行きました。今日は関東各地で40℃近くなるそうですね。これはたまりません。


「今日は暑くなるんだね。」

「今日も、だろ?」


 そんなやり取りをしていると、母が朝ご飯を用意してくれました。


「ありがとう。いただきます。」


 うん。やっぱり母の作ったみそ汁は美味しいです。自分で作れますが、何かが違うんでしょうねぇ。この味は決してマネできません。と、いうよりも、朝ご飯をしっかり食べるのが久しぶりですね。いつもはゆっくりしていたくて、簡単にパンを食べたり食べなかったりが多いので。


「ごちそうさまでした。」


 手を合わせて言うと、お茶を入れてくれながら、


「あんた、ちょっと痩せたんじゃないの?」


 母が私を見ながらそう言いました。最近は体重計にも乗っていないので、定かではないですが、痩せた感覚は全くないですね。


「ジムに行ってるから、少し締まったかもね。」


 それから、なんとなく今で涼み、お茶を飲み、4月から配属した今の現場の仕事の話など、近況を伝えた。父も母も、今のところは変わりがなく元気だということで安心しました。もう少し頻繁に帰れとは怒られてしまいましたが。。。


 夕方になり、食材を買い込んだ秀美が、博志君と萌絵ちゃんを連れて訪ねてきてくれました。


「暑い~! じいじ、ばあば久しぶり! 亮じちゃんも元気だった?」


 萌絵ちゃんがそう言いながら部屋に入ってきました。


「こんにちは。萌絵、とりあえず荷物台所において来いよ。」


 博君はそう言って萌絵ちゃんを促しました。荷物を置いて戻ってくると、


「じいじもばあばも、伯父さんもご無沙汰してます。」


 と、丁寧に挨拶をしてくれた。赤ん坊のころから知っている私としては、甥っ子の成長ぶりに感動してしまいますね。


「亮じちゃんは、連休?」

「今は、土日休みだから三連休。」

「いーなー。うらやましい!」


 看護師をしている萌絵ちゃんは、当然シフト勤務なので、休みは不規則みたいですね。でも、その代わりに総合病院務めですので、24歳でいながら私とそう変わらない年収を得ているはずです。うぅ、そう考えるとなんか悲しい。


 ちなみに、萌絵ちゃんの言う『亮じちゃん』というのは、小さい時に『亮伯父さん』というのが言えなくて、『亮じちゃん』になり、それを今でもそうやって呼んでくれています。変わらずそう呼んでくれるのが、なんだかくすぐったいですが嬉しいものなのです。


「ずいぶん買ってきたけど、今日は何にするの?」


 私が秀美に尋ねると、


「お兄さんが来てるからって、今日は焼き肉にしようかと思っていっぱい買ってきたわよ。子供たちも焼き肉大好きだし、私も簡単だし。」


 最後のが一番大きな理由のような気もするが、まぁ、言わないでおきましょう。久しぶりの銘と甥に、近況報告をしつつ、仕事の悩みや愚痴を聞きながら、お腹一杯食べたのでありました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ