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魔王と緑の手  作者: 紅雪
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まずは買い出し

「お師匠様、今日は俺街で買い物してきます」

「私も行く」

「ダメです、お師匠様が街に行くと騒ぎになるんで」

「やだ、行きたい」

これで何度目の問答かな…と、ちょっと白目になりつつ買い出し前のいつもの会話を繰り返す。

買い出しはこの駄々っ子お師匠様に負けて、街に連れて行って大騒ぎになってロクに買い物も出来ずに一度お師匠様を家に送り届けてまた買い出しに、というのがほぼいつもの定番。

でも今日は違う。

お師匠様に今日だけは、ついて来られると困るのだ。

その為に策を練っておいた。

「ほら、お師匠様。今これだけの依頼を抱えてるんですから少しは終わらせて下さい!」

山ほどある羊皮紙の束をバサっと目の前に置く。

するとお師匠様は「ぷいっ」と口で効果音まで付けてそっぽを向いた…この反応も予想通りだなぁ…

すっ、ととある物をお師匠の目の前に置く。

もちろん羊皮紙の横に。

「お師匠様、この依頼の半分以上がこれだけの催促状付きなんですが。そろそろ真面目に仕事しないと所持金がそろそろ底を尽きます。真面目に仕事して下さい。あと仕事しないなら今日晩ご飯なしですよ?その為の買い出しなんですから」

ギクリ。と、お師匠様の動きが止まる。

ギギギ…と、まるで壊れたオモチャみたいな動きをしながらジト目で見てくる。

「仕事してくれたら街でお師匠様の好物買ってきますから」

「…………ほんとに?」

「本当です。あと帰ってきて仕事してなかったら即、好物は俺の腹に入るんでちゃんとやって下さいよ?」

「…しかたない」





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