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魔王と緑の手  作者: 紅雪
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まったりワールド

「だ、か、ら!お師匠様そのままじゃダメですってば!」

「いや、ほら、だって・・・分類的に観ればこれも野菜だろう?だから生で食べられる、かな。って・・・」


目の前でなんだかしょんぼりしてるように見えるけれど、実際には反省なんてこれっぽっちもしていないこりない美女がオレの残念お師匠様。


お師匠様はナイスバディ、大変整ったお顔をしているけれど、何故か料理に関してだけは壊滅的で自分で料理をするという機能が付いていない。


で、紆余曲折あってオレがお師匠様の料理番って事になってる。あ、自己紹介がまだだった。オレの名前は「ライル」っていう。確か年齢は14とか15くらい。あんまり子供時代の記憶がないもんだから生まれたのがいつなのかははっきり覚えてない。なのでオレはお師匠様に拾われた日を誕生日って事にしてる。

年齢の割に小柄らしくてよくもっと年下に見えるみたいで、知らない人には10歳くらいって言われることが多いけど。

年齢わかんないのになんで14か15だってわかるかって疑問に思う人もいるだろうけど、オレがなんとなく覚えてた随分前に起きた大きな出来事の関係でそのくらいの年齢はありそうだ、って計算したからだ。


おっと、オレよりお師匠様だ。

オレがお師匠様に拾われたってのはさっき話したと思うけど。オレが街の中で飢え死にしかけてたのを見かけた時にそのまま拾われてこの家に連れて来られた。

で、誘拐の誤解も解けたんでそのままここで料理番やってるんだが・・・

まぁ誘拐しても親兄弟もいないオレだから売り払うくらいでしか金にはならない。連れて来られた時は「ついにオレも人買いの手に渡るのか。。。」くらいにしか思ってなかった。

けど、あったかい腹いっぱいのご飯と、冬でも凍える心配をしなくていい布団を与えられて警戒心が薄れてきたオレにお師匠様がこう言った。


「頼る相手がいないなら、ここで働いてみないか?」って。

傷まみれ、泥まみれだったオレの介抱ですっかり餌付けされてたオレはあっさり「お師匠様の所で働くって」決めたんだよな・・・・。



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