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一人ぼっちの私

時を少し遡ること、1週間前。


ザワザワと今日も教室は賑やかである。

…ただ1人を除いて。


「ちょ、見てあいつ、相変わらずのぼっち笑」

「あ〜、仕方ないんじゃん?笑 だっていっつも挙動不審だし声ボソボソしてて小さいし」

「あんなんじゃ誰も友達になりたいとか思わないよーってね笑」


クスクスと笑いながら小馬鹿にしている彼女達が、一体誰のことを言っているのか。

それは、入学してから毎日のように言われている、この私のこと。


「まあ、仕方ないよね…」


私は自他共に認める人見知りで、なかなか上手にコミュニケーションを取ることができない。

そしてそんな自分に劣等感を抱いているからか、自分に「自信」というものも欠片も持ち合わせていない。


だからいつもキョドキョドしく振舞ってしまい、結果、「何あの子、変なやつ」という認識をされてしまう。


何か一つでも自分に誇れるような特技があればよかったのにな…。

そんなことを思いながら、周りの音を遮断するべくイヤホンを耳に差し込み音楽アプリを開く。


地味で友達のいない私の唯一の楽しみ。それが音楽を聴くこと。

何百、何千という音楽に触れ、自分が心動かされた曲ばかりを毎日家で1人で歌っているのだ。


音楽はいい。歌い手の感性を聴き手も共有することができるし、素敵な価値観を歌に乗せることでいろんな人に伝えることができる。


口下手な私でも、せめて歌だったら上手に誰かに想いを伝えられるような気がするから。



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