第24回:ミュステリオン(ハミルトン家)
第24回はアニメ「LAST EXILE」からコチラ。
秘儀:ミュステリオン(ハミルトン家)
詠唱:
『空の彼方にあるものは (迷い子を母の手に導くもの エグザイル)
大地を金色に染める波 (命を育む恵の息吹 麦の大地)
天使の降りる道 (そは大いなる風の道 グランドストリーム)
記憶の彼方にあるものは (全てが生まれ全てが帰る場所 青い星) 』
今回はかなり特殊な扱いですが、詠唱に分類されると判断したので紹介することにしました。
ミュステリオンについて説明する前に、簡単に「LAST EXILE」について説明しましょう。
物語の舞台は、プレステールと呼ばれる砂時計型の人工惑星になります。
人類は太古の昔、荒廃した世界(地球)を離れ、エグザイルと呼ばれる移民船でプレステールにやってきました。
いつしか地上がもとの住める環境に戻るまで、そこで暮らすことになったのです。
エグザイルは、その時が来るまで待機モードとなっていました。
ミュステリオンは、エグザイルを本来の移民船として機能させるためのパスワードのようなもので、来るべきときに誕生する生体キー(人間)が唱えることで初めて意味を成します。
構成としては、起動キー(上記詠唱部分の括弧外)に対する回答(上記詠唱部分の括弧内)というカタチです。
ミュステリオンは魔法や技の詠唱ではないですが、かなり印象的だったため今でもしっかりと頭の隅に残っていました。
特に起動キー部分は、「LAST EXILE」を観た人なら覚えている人も多いと思います。
厨二的ワードもしっかり使われてるので、その手の要素が好きな人にも満足いただけるでしょう。
「LAST EXILE」については、かなり作り込まれた世界観と物語であるため、作品としてもオススメになります。
機会があれば、是非見てみてくださいね!
それから、エグザイルは他にも種類があり、それに対応したミュステリオンが存在します。
※登場するのは「LAST EXILE」の続編である「ラストエグザイル-銀翼のファム-」
下記はその一つであるトゥラン王家のもの。
『青い水面に生まれしものは
一つの言葉、一つの思い
我らの安らぎは永遠に
天空に輝く六連星
我等を導き、新たに生まれる聖なる場所、聖なる海』
いずれのミュステリオンも、大規模儀式術式みたいな詠唱です。
私は続編の方はあまり好きじゃないのですが、詠唱はどれもカッコいいと思うので、興味のある方は是非見てみましょう。
今回はちょっと外伝的な紹介でしたが、今後もこういったセンスある詩的に唱えられたものがあれば紹介するかもしれません。