43話 Angel fall
「はぁ、はぁ!どうだ!」
十葵は地面で大の字で倒れ、ピクリとも動かないインエンを睨みつける。
彼の肉体は光の泡となり徐々に消滅していく。
「とりあえず、倒したけど……お互いボロボロやな」
翔太もさすがに疲れたように声を出す。
「お疲れさん」
十葵とハイタッチを交わす弘佑。
「みんな、お疲れ様。ありがとう……本当にありがとう」
萌佳と結依に支えられ、風羽の先導で楓が近づいてくる。
「何言うとんねん。仲間がピンチなら駆けつける。当たり前やろ」
「そうだぜ!」
翔太と弘佑が楓に笑いかけた。
そして。
「んで、これからどうすんだ?」
いつもならこの時間は閉まっている大学食堂で、十葵たち計七人はこれからについて話し合っていた。
「壁の崩壊や損傷は誤魔化せるレベルじゃないわ。大学も調査に動き出す。だから、みんなは一度大学から離れてちょうだい」
「え、あの快適空間を捨てるんかいな!」
翔太が慌てて尋ねる。
「大丈夫よ、何とか寮を手配してもらえるように動いてみるわ」
安心して、と頷く楓。
「さっすが楓先生やで!」
「出来れば贅沢な寮で頼むぜ!」
ウキウキで喜ぶ翔太と弘佑。
「まったく、能天気ね」
萌佳が呆れてため息を吐く。
「でもでも!楽しみだね!」
「風羽、翔太達側の意見になってる」
風羽に突っ込む結依であったが、ソワソワと落ち着きがなく、楽しみにしているのがよくわかる。
「けど、よく考えたら大学壊れてて俺らが急に転居的なの出したら怪しまれるんじゃ……」
「爆薬も何も使わず、学生が大学の壁を破壊して地面にクレーターを作れるのかしら?たまたま日が重なっただけよ。私達は関係ないわ」
ニコリと笑う楓先生に引き気味の十葵。
「……楓先生の悪い一面を見た……」
あはは、と十葵はから笑いする。
こうして、十葵達は何とか人型天使を撃退した。
これより人間と天使の戦いは激化の一途を辿る。
総てを統べるのは、人間か、天使か。
AngelFall(堕天)が、始まる。
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