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Angel fall  作者: 流水 山葵
39/43

39話 暗雲

 翌日。


 大学も、この日最後の授業を終える時間になっていた。


「つまり、非科学現象も起きる可能性というのは大いにあり」


 教授として淡々と授業を進めるインエン。


「おや、もうこんな時間か。では、そろそろ講義を終わろう」


 学生達が伸びや片付けを始める。


「それでは、今宵の宴まで……ごきげんよう」


 インエンが普段は見せない、本来の不気味な笑みを学生達に向ける。


 そして、手を叩くと教室は眠りに包まれる。


 インエンが指を鳴らすとカーテンが一斉に閉まり、ドアに鍵がかけられる。


 大学内すべての学生達が眠り、閉じ込められていた。


「クク、上手くやってくれよ。楓先生」



 一方。


 十葵達は楓の運転で、高速を走っていた。


「せっかく府外へ出るんだから、用が済めば遊んで帰ってらっしゃい」


 楓がニコニコと十葵達に話す。


「お、マジで!?いいんすか!」


 弘佑が嬉しそうにガッツポーズを決める。


「ええ、大学には上手く言っておくわ。命懸けで天使を撃退してるんだもの。それくらいのご褒美は当たり前よ。萌佳ちゃん、私のカバンに封筒が入ってるから、それを使ってちょうだい」


「楓先生、さすがー!」


 風羽も興奮したようにバンザイする。


「いやー、さすが楓先生。話がわかるでー」


 翔太がドカッとシートにもたれる。


「おいおい。遊びもいいけど、まずは天使だろー」


「その通り。ちゃんと気合い入れ直して」


 十葵と萌佳が注意する。


 しばらく走っていると、遠くに異常な光景が見えてくる。


「よし、みんな行くぞ!」


 十葵が全員に号令をかける。


「それじゃ、みんな頑張って。今日はゆっくりしてらっしゃい」


 車から六人が飛び降りたのを確認すると、楓は猛スピートで引き返していく。


「相変わらずの運転技術やな」


 翔太が苦笑いして消えていく車を眺める。


 十葵も同じように走り去る楓の車を見つめていた。

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