34話 停止
「あ、結依ずるい!十葵は私が倒す!」
翔太と口論を続けていた萌佳が思い出したように接近してくる。
「ちょ、俺が倒すって!十葵、覚悟ー!」
翔太もノリノリで太刀を振るってくる。
「また全員かよ!」
「ふふ、お気の毒さま」
楽しそうに小さく笑う結依。
「余裕あるなぁ……よし、やるっきゃねぇか!」
力を高める十葵。
「げ、やば」
「まずいんとちゃうか!」
「全員、総攻撃を……」
「はぁ!」
結依が指示を出しかけた瞬間に、属性を発動させる十葵。
周囲が無音の停止状態に包まれる。
「……ふう、なんとかなったな。さてと」
十葵は時間の止まった空間で腕を構える。
「まずは……お前じゃあ!」
シャーと翔太に向かって唸る。
「さてとー、何するかなー」
とりあえずとばかりに、結依の眼前に翔太を運ぶ。
「結依は変なことさせると後が怖そうだからな。最後に萌佳は、と」
萌佳をどうしようか悩んでいると、空中で停止した彼女のたわわな胸が楽しそうに揺れた状態で止まっている。
「う、うーん。あまり見るのはよそう。変な気を起こしかねん」
そして。
「んお!結依!」
「翔太……近い」
「十葵ぃ!あれ?」
時間停止から解放された三人は十葵を探す。
「お、よう」
離れたところでおやつを食べている十葵。
「ちょ、なにしとんねん!」
「おやつ」
「アンタ、おやつ食べるなら解放してからにせいやー!」
「うごぉ!」
十葵を蹴り飛ばす萌佳。
「けど、十葵が本気なら切り刻まれてた」
「ぐっ……」
「あー、十葵だけに『時』ってチートすぎるやろ!」
悔しがる面々。
「はっはっは。アイム、チャンピオン!」
高らかに勝利宣言する十葵。
こうして第一回の実践練習は、十葵の勝利で幕を下ろした。
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