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Angel fall  作者: 流水 山葵
3/43

3話 邂逅

 そして、巨大な斧が地面に突き刺さる。


 その瞬間に。


「っぶねー!」


 斧が三人の体を断つことは無かった。


「ぎ、ぎりぎりやんけ!」


 斧は弘佑の両腕に現れた手甲と、翔太の右手に現れた太刀によって防がれていた。


「はは……間に合ったな」


 金の装飾が施された白い巨人とは対象的な、巨大で黒い大鎌を左手に握りしめた十葵が、振り下ろされた斧の上に立っている。


 横断歩道を見るが女性の姿はない。


「……今はこいつか」


 横断歩道から機械の巨人へと視線を向ける十葵。


「さて、デビュー戦ってか?」


「気ぃ抜いたら……()かれるで!」


 ガシャンと三人が並んで構える。


 巨人は絶叫と共に、斧を振り下ろす。


「だぁら!」


 弘佑の裏拳で巨人の斧を弾き飛ばす。


「はぁ!」


 翔太も巨人の足に連撃を与えて転倒させる。


「らぁ!」


 そして、巨人の体に飛び乗る十葵。


 驚く程に体が軽い。


「これで……終わりだぁ!」


 自身の持てる最大限の力を発動させて大鎌を振る十葵。


 すると十葵の魔力に呼応するが如く、鎌の刃が巨人に向かって飛んでいく。


 巨人の体は真っ二つに裂け、光の泡となって消滅していった。


「……はぁはぁ」


 新鮮な空気を肺に送り込むように呼吸する十葵。


「ははは……やれるやん、俺ら」


 フラフラしながらも生きていることを喜ぶ翔太。


「うっす!」


 気合を入れるように一礼する弘佑。


「なんとか……一件落着、か。とにかくマスコミとか来る前に撤退しないとな……おっと」


 大きく息を吐いてへたり込む十葵。


 その前に手が差し出される。


「お疲れ様。ナイスファイトだったよ」


 そこに現れたのは、十葵の命を二回も救ってくれた女性だった。


「はは……見てたなら、手伝ってくれよ」


「君達なら充分出来ると思ったから。さ、この空間が解除される前に行くよ」


 少女の言葉に合わせたように周囲の何も無い空間にヒビが入り、まるでガラスが割れるような音がする。


 すると、これまで自分達しかいなかった街中に、大量の人々が現れる。


「あれ?」


 地面にへたり込む十葵を不審な目で見る周囲の人々。


 慌てて立ち上がり、少女に案内されるままコソコソとずらかる三人。


 近くの駐車場に停まっている車に案内され乗り込む。


 すると二人の先客の女性、そしてドライバーの女性の三人が居た。


「お疲れ様。萌佳(もか)ちゃん」


 ドライバーの女性が、十葵達と一緒に来た女性に声をかける。


「萌佳。その三人は?」


「色々あってね。仲間にした」


「え、それってまずいんじゃ……」


 先客の女の子の一人が慌てる。


「だって、緊急事態だったんだし。仕方ないって」


 萌佳と呼ばれた彼女は軽く笑う。


「じゃあ、新しい仲間だね!私は梅木風羽(うめき ふう)!よろしく!」


 今まで黙っていたもう一人の先客が元気に挨拶してくる。


「おう、よろしく!榎弘佑(えのき こうすけ)だ!」


 弘佑が差し出された手を握り返す。


桃木結依(ももき ゆい)です……よろしく」


「つ、椿翔太(つばき しょうた)です。よろしく……」


 翔太も静かな女の子と握手を交わす。


「改めて。私は桜木萌佳(さくらき もか)、よろしく」


楸十葵(ひさぎ とき)、よろしく」


 萌佳と握手をする十葵。


 少しだけ鼓動が早くなった気がした。

ブックマークや評価ありがとうございます。

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これからもドンドン書いていきます!

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