表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Angel fall  作者: 流水 山葵
27/43

27話 人気

 午前の授業中。


「んふふ」


「どないしたん、十葵?」


「いんや、んふふふ」


「なんか気持ち悪いぞ」


 昨日の夜や、朝の萌佳との出来事からニヤニヤしっぱなしの十葵。


「あれだな。パートナーがいるっていいな」


 しみじみと言う十葵に、顔を見合わせて苦笑いする翔太と弘佑。


 ちょうど、授業終了の時間になる。


 すると。


「十葵、いるー?」


 萌佳が教室のドアから顔を出す。


 萌佳、風羽、結依の三人は大学内でも人気が高く、ちょっとした有名人である。


 さっぱりとして竹を割ったような性格の萌佳、人懐っこく明るく元気な風羽、落ち着いて不思議な印象を持つ結依。


「桜木さん、誰か探してるの?」


「桜木さん、俺呼んでこようか?」


 そのため、教室に顔を出しただけでこの注目度である。


 まぁ、『有名』だけで言えば、十葵、翔太、弘佑も充分注目の的ではあるのだが。


 しかし、それはカッコイイからとか、決して良い方向ではない。


 悪名高い方としてである。


「十葵、呼んでくれる?」


「え、十葵?」


「一応聞くけど、なんでアイツ……?」


 萌佳に群がる男達が一斉に十葵の方をチラ見する。


「もういい、見つけたから。ありがと」


 スタスタと十葵達の方へ歩いてくる。


「あ、ねぇねぇ。今度の日曜暇?美味しい店見つけてさ。よかったら一緒に……」


 ある意味勇者な男が堂々と萌佳の道を塞いで口説く。


「邪魔」


 しかし、一蹴。


「十葵。今、暇?」


 少し顔を赤くした萌佳が尋ねてくる。


「お、おう」


「昼食、行こ」


「お、ほんなら俺らも行こか」


 翔太が立ち上がった瞬間。


「悪いけど、今回は別行動で」


 それだけ言うと十葵の腕を掴んで引っ張っていく萌佳。


「あはは……どーもどーも」


 遠慮気味に人を避けながら引っ張られていく十葵。


「アイツ、いつの間に桜木と仲良くなったんだ」


「いいなぁ」


 羨ましがる男達。


「ホントにラブラブだな」


「羨ましすぎるわー」


 弘佑と翔太は、十葵と萌佳が出ていった教室の扉を見ながら呟いたのだった。

閲覧頂きありがとうございます!

よければ

⑴ブックマーク

⑵評価

も励みになるのでよろしくお願いします!( ˙꒳˙ )

⑶感想

まで頂けると泣いて喜びます( ;꒳; )


これからもよろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ