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Angel fall  作者: 流水 山葵
24/43

24話 粉砕

「後ろからのフォローよろしく!」


「うん!」


 風羽と頷き合って、弘佑は獣型天使に突っ込む。


 風羽は適度な距離で止まり、自身の武器である『大剣』を振り回す。


 以前、萌佳に受けた説明によると。


 結依の『長槍』は槍の雨による連射性能や手数重視の中距離武器に対して、風羽の『大剣』はとにかく振り回して当てる広範囲の性能や毒の状態異常による攻撃を行う近距離武器らしい。


「えい!」


 獣型の足を狙う風羽。


「どらどらどらぁ!」


 力任せに何度も獣型を地面に殴りつける弘佑。


 すぐさま起き上がり、爪による攻撃を構え直した獣型天使の腕に風羽の大剣が突き刺さって毒により動きを止める。


「うおらぁ!」


 力を溜めて殴り掛かる弘佑。


 すると弘佑の手甲から風が噴出し、速度を増した上で獣型を殴りつける。


 不快な音とともに顔面の凹む獣型天使。


「今だ!やれ、風羽!」


「はぁ!」


 手元に大剣を召喚し直した風羽が現れ、獣型を貫く。


 気味悪い絶叫をあげて光の泡となる獣型天使。


「うっしゃあ!」


「やったぁ!」


 喜び合う二人。


 周囲の基本型天使も慌てて退却していく。


「お疲れさん」


「お疲れ様ー」


 逃げていく基本型の群れを避けるように十葵と萌佳が現れる。


「おう、そっちも援護サンキューな」


 弘佑と十葵が拳をぶつけ合う。


「いやー、ホンマ疲れたで」


 翔太も結依と共に戻ってくる。


「さて、私達も急いで帰ろ。このこと楓先生に詳しく報告しないと」


 萌佳がスマホを取り出して電話をかける。


「じゃあ、面倒事になる前に帰ろう」


 結依が電話をしている萌佳を連れて駅に向かう。


「はぁ、疲れた。早く帰ってシャワー浴びてぇ」


 大きく伸びをして萌佳のあとに続く十葵。


 他のメンバーもそれに続く。


 こうして新たに現れた『獣型』の討伐を終え、活気溢れる街の人混みを抜けながら、十葵達は帰路に着いたのだった。

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