20話 平凡
「そう……翔太が守ってくれたんだ。ありがとう」
「ホンマにビックリしたで。けど、無事でよかったわ」
照れたように食事を口に運ぶ翔太。
結依も嬉しそうに彼を見ている。
「俺達もかなりいい戦いぶりだっただろう!」
「えっへん!弘佑と私はさいきょーのタッグ!」
弘佑と風羽が同時に胸を張る。
「へいへい、お前らもすごくカッコよかったよ」
「いよっしゃー!」
「やったー!」
無邪気に喜ぶちょっとお馬鹿な二人。
「翔太、本当にありがとね。とっても嬉しい」
「ふぉ!?お、おう」
顔を真っ赤にして晩御飯のパスタを啜る翔太。
「あ、翔太照れてるー!」
風羽がからかうように言う。
「は!?ば、照れとらんし!」
「慌てると余計に怪しいぞー」
弘佑が追い打ちをかける。
「まぁまぁ、とにかくみんな無事でよかったじゃないか」
「そうね、無事が一番。それが何よりよ」
今回は一緒に晩御飯を共にしている楓が頷く。
「さすが、十葵くん。良いこと言うわね」
「いやいや、そんな。俺は普通の事言っただけですよ」
「それが自然に出るところがすごいと言ってるのよ。自信を持って」
「あ、はい……ありがとうございます」
「今度はアンタが照れてるじゃん」
ニヤニヤと萌佳がからかってくる。
「うっせー」
食事の場に笑いが溢れる。
こういうのを幸せと呼ぶのだろう。
そんな幸福を噛み締めて十葵は食事をしたのだった。
そして夜。
「トイレトイレ」
部屋を出てナナメ向かいにあるトイレへ向かう。
「ん?」
『相談室』を出て、近くにある広い休憩スペースに二つの人影を見つける。
「あ、翔太と結依か」
声をかけようとするが、二人が並んで一つのソファーに座っているのを見て、躊躇ってしまう。
「あ、十葵。なにしてんの?」
「うお!しぃー!」
隠れる十葵の背後で不審な目で見てくる萌佳に、慌てて静かにするよう伝える。
「ん?あーなるほどね」
空気を読んで、十葵と同じく隠れて様子を窺う萌佳。
二人は翔太と結依の様子をこっそりと観察する事にした。
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