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Angel fall  作者: 流水 山葵
16/43

16話 三組

 朝食を終え、こっそりと部屋を出る。


 今日は月曜日なので、大学内にはチラホラと学生の姿があった。


「それじゃ、また昼食で」


「おう」


 手を挙げて男女グループに別れる。


「なんか、女子と昼食って青春やわー」


 翔太が嬉しそうに言う。


「そうか?俺は部活してたから女子と飯は慣れてる」


 弘佑が欠伸をしながら話す。


「俺も女子と飯は普通にあった」


「マジかいな!ええなー」


 十葵の肯定に翔太が羨ましそうな声を出す。


「とにかく、今は授業に遅れないように急ぐぞ」


 こうして男三人は仲良く並んで教室へ向かった。



 午前の授業が終わり、昼食の時間になる。


 大学の奥にある、お値段少し高めの『贅沢したい時』に良く活用される喫茶店で六人は食事をしていた。


 弘佑はカツ煮定食。


 翔太は石焼きビビンバ。


 十葵と萌佳はネギトロ丼。


 結依と風羽はクリームドリアを食べている。


 女子勢が可愛いだけに、かなり学生達の目を引く六人。


「あ、やっぱりここにいたのね」


 豚バラ定食を持った楓が十葵達に近づいてくる。


「楓先生も昼食ですか」


「ええ、ちょうど時間が取れてね。隣いいかしら」


「どうぞー」


 そして七人での食事が始まる。


 特に『天使』についての話題は出ず。普通の学生らしい、勉強が難しいだの、授業中眠いだの、このアプリが面白いだのという話題になる。


 そんな中、楓のスマホが鳴り響く。


「あ、ちょっとごめんなさいね」


 席を立ち、店を出ていく楓。


 その直後、慌てて楓が引き返してくる。


 そして小声ながらも、しっかりとした口調で告げた。


「天使よ」



 大学の裏手に停めてある、『出撃用』の楓の車に乗って七人は大学を出ていた。


「今度は三体出てるらしいわ」


「これは、二人ずつペアだな」


「じゃあ、男女ペアだね!」


 十葵の提案に風羽が嬉しそうな声を出す。


「そ、そうなるのか……」


「じゃあ私、十葵と」


 萌佳が隣の十葵を見る。


「お、おう」


「じゃあ、私弘佑と!」


 風羽が元気よく手を上げる。


「おう!よろしくな!」


 弘佑が風羽と握手を交わす。


「じゃあ、私は翔太がいいな。気が合いそうだし」


「よ、よろしく」


 結依と翔太が組むことになる。


「決まったみたいね」


「はい。って、そういえば俺ら、萌佳達の能力知らないな」


「ふふ、行ってのお楽しみ」


「なるほど。それじゃ、各自心の準備だけしとこうか!」


「「おう!」」


 車は天使の元へ進んでいった。

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