第24話 なんでしょう課長
繁忙期も過ぎ、ここ数日の業務は落ち着いている。
と、いうよりは部署全体で明確に暇を持て余し気味だ。
「ねぇ~月形く~ん」
俺は、ハゲ課長に声を掛けられた。
「はい。なんでしょう課長」
「最近、異世界転生の調子はどうなの?」
「順調、と言って差し支えないと思います」
「あ~イイねぇ~」
「ねぇ~月形く~ん」
「はい。なんでしょう課長」
「例の件、どうなってる~?」
「例の件、といいますと…?」
「ダーク、エ・ル・フ」
「…あぁ…」
「ワタシは褐色つり目が、いいなぁ~」
「そうですねぇ。良い条件が、揃えば」
「楽しみにしてるんだからねぇ~」
「善処します」
「ねぇ~月形く~ん」
「はい。なんでしょう課長」
「もしワタシがこの世界を救うとしたらさ~どんな能力を与えられると思う?」
「(毛が、増えるとか…?)…さぁ~どうでしょう」
「ねぇ~月形く~ん」
「はい。なんでしょう課長」
「貴族と王族、どっちに転生するほうが楽?」
「…そんなに、変わらないですね」
「ふぅん」
「ねぇ~月形く~ん」
「はい。なんでしょう課長」
「スローライフと学園チーレム、どっちが好き?」
「個人的には、学園チーレムですかねぇ」
「やっぱ俺tueeeが良い?」
「あ!といっても、スローライフも手は抜きませんよ」
「お、えら~い」
「ねぇ~月形く~ん」
「はい。なんでしょう課長」
「武井君のさあ、悪役令嬢ってどうなったんだっけ」
「プロジェクトの本格稼働前にポシャッたカタチですかね」
「あら~残念」
「ねぇ~月形く~ん」
「はい。なんでしょう課長」
「前に一瞬みんなが一緒にトんだやつさあ、アレなんて言うんだっけ」
「一般的には、集団転移ですかね?」
「ほほ~。さすが詳しいね」
「ねぇ~月形く~ん」
「…」
「月形君?」
「課長!うるさいです!」
「あっ、うん。ごめんね!」
さりとて、仕事もなし。と。




