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二手目(ピルシカ視点)

「おや、残念」



 唐突に聞こえてきた声に汗が噴き出る

 剣を握ったクロピドが横に立っていた



「いけると思ったんですが」


「意外とガードが堅いんですね」と厭味ったらしく微笑んできた。



 もしものために耐衝撃魔法を張っていて正解だったようだ


 実は消滅魔法を使った直後の攻撃が一番やばかった。

 もしあそこで斬られたら防ぎようがなかったのだが、女を抱えて剣がぬけなかったのか蹴られるだけで済んだ




 てゆーかさっきまで抱えていた女はどこに行った?

 てゆーか脅迫するなら今じゃね?


「いいのか?俺達にそんな態度とって」

「例のガキは、すでにこっちの手におちているからな」


 気を取り直して、人質にとっているってことを教えてやる。



「そうですか」


「それがどういうことかわかるよなあ」


「まあ、大体は」


「じゃあ、まず剣を捨てろ」


 仕方ないといった仕草で、クロピドは剣を置いた。



 自分の指示に従うクロピドを見て愉悦に浸っていると、町民がクロピドに襲い掛かった。

 プロぱいの魔法に罹ってるから仕方ないのだが、マジKY


 襲い掛かる男の腕に手を添えたかと思ったらクロピドの頭の位置が落ちそのまま投げた。

 男の背中がこちらへ吹っ飛んできた。

 避けなくても耐衝撃魔法をかけているので大丈夫なのだが、日常の反射でつい「避けて」しまう。


 男は俺とフレカの間に落下し、距離が空いたことによりフレカが俺の耐衝撃魔法から外れた。

 瞬間、予感がし急いでフレカにも魔法を展開する。


 間に合うかっ


 完成するかしないかのタイミングで一閃がフレカを襲う。


 フレカもちゃんと奴の狙いがわかったらしく自分で耐衝撃魔法を張って守っていた。

 魔法の二重張りになってしまったが結果オーライだ。一瞬遅かったら真っ二つになっていた。


「おしい」


 今の間に剣を拾い切りかかってきたクロピドは、更に続けてフレカに斬り込んでいた。


 おいおい話が違うだろっ

「てめえっガキがどうなってもいいのか!」


 執拗にフレカの方だけを斬りつけているクロピドに向かって叫ぶ。

 だが全く止める気配がない


「いいわけではないですが、こちらも優先順位があるので」


 優先順位?


 ちっハズレ引いたってことかよ。

 さっき抱えてた女の方ならいけたか?


 それにしても一昨日は体はって守ってたってのに、ずいぶんあっさり捨てるんだな。


「それにあなた達に指揮権があるようにはみえませんしね」


 どっきーん


「は、はあ?何言ってんだ。馬鹿かテメーはっっ!!」

「証拠があるのか!証拠が!」

 

 なんとか誤魔化そうとしたが執拗なフレカへの攻撃は続き、俺は近づくことが出来ない。

 刃は届かないとわかっていても絶えず耐衝撃魔法に衝撃が走っている様は気分がいいものではない。 


 前回でコイツに魔法を当てるのは至難の業だと身に染みてわかっている。

 だから人質で動きを封じようという計画だったのだ

 

 どうする?決定打がない。フレカが魔法を撃っているがやはり当たらない


 いや待てよ。見えてはいないが間違いなくフレカの周囲には、いる。

 ということはフレカの周囲を囲むように発動する魔法を使えばいいのだ。

 

 位置指定の魔法は面倒だし相手が動けば意味のないものになるので普段ほとんど使わないが今ならいける!

 

 そうしてフレカの周りに竜巻を発生させた。吹きとべクロピド!!




「はい、二手目」


 背後から声がしたと思ったら胸に剣が生えていた。




 こいつ……最初から俺を狙って……



 首をひねって後ろをみると「防護魔法の解除のタイミングって難しいんですよね」といけ好かない野郎が目を細めていた。


 そう、俺は攻撃魔法を使うため耐衝撃魔法を一つ解除したのだ。



 二重がけになっているフレカの方と俺の方。解除するならどちらをする?


 普通に考えて二重がけの方の解除すると思うだろ。



 だがそれは机上の空論だと俺は知った。


 実際攻撃を受けている仲間を目の前に防御を外すというのは非常に難しい

 自分が解除した瞬間相手も解除してやられたなんて話はよくある話なのだ。


 結局俺は自分の方を選んだ。


 

 この野郎は最初から、最終的に俺がこの選択をすると踏んでこの状況に追い込んでやがったのだ。



 実戦経験の浅い自分たちに対して、相手は戦い慣れしすぎていた。


 膝の力が抜ける。剣が無造作に引き抜かれたがもはや痛みは感じなかった。



 

 フレカの悲痛な叫びが響き渡った。

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