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魔法攻撃(アトル視点)

「ぎゃははははは!!」

「当たった当たった!」


 イニド姉弟が腹を抱えて笑いだした。

 真っ青になりながら崖の下を見下ろしてみたが、クロの姿はすでに無かった。


「まさか、代わりにくらうなんてね」

「へえ、そんなに大事なんだあ?あのガキ」

「絶対に殺してやろーぜ」


 ニタアと嫌な笑みを浮かべて二人がこちらに向かってきた。

 俺は身を翻してキクがいる場所とは反対の方向へ走る。



「俺、関係無いだろーがっ!」


 そう叫んでみたが、まあ、無意味だ。


 容赦なく魔法が襲ってくる。

 水弾が足元ではじけて俺はズッコケ、地面を一回転して二人の方を向いて起き上がるが、次は炎の球がまっすぐ飛んできた。

 とっさに繁みの方へ飛んで避ける。


 そのまま木の生い茂る森の中へと逃げた。


 こっちの方が魔法を使おうにも障害物多いし身も隠しやすいと踏んだのだ


 なるべく姿を隠せる背の高い草藪の方へと走る。



 二人も俺を追って森に入ってきた。


「んー?どこ行きやがった」

「そこらへん隠れてんじゃない?」


 すでに俺の姿を見失ったらしく、俺の行った方向にあたりをつけて魔法を飛ばしてくる。

 俺は太めの幹の影に息をひそめやりすごす。


 消滅魔法と違い貫通する威力はないようだ。


 こちらに飛んできた魔法も木が防いでくれる。

 しかし貫通はしないが衝撃はあるため、木が揺れ上からバラバラバラと虫が落ちてきた。


 うげげっという声を何とか飲み込む。


 首筋から服の中に入って来た虫を慌てて服を脱いで追い出す。



 ヤロー!!!!



 なんで俺がこんな目に合わなきゃなんねーんだ


 だんだん腹が立ってきたぞ。




 ガキだと思ってなめやがって。


 見てやがれ。





「おいこら、いい加減出て来いや」

「隠れても無駄だし」

「今出てきたら、見逃してやるよ」



 絶対嘘。


 見逃す気があるなら、出ていく必要ないだろうが



「あーあ、折角見逃してあげようと思ったのに」

「遠慮なくやっちゃおうぜ」



 息をひそめ、剣を握る手に力を入れる。


 二人が手で草木かき分けて近づく姿を生い茂る葉の間から確認する



 そうだ。


 そのままもっと近くに来い。もっとだ。



 高まる緊張に息をのむ。




「さっきから丸見えなんだよっ!!」

「それで隠れてるつもり?!」



 息をのむ俺の目の前で、フレカとピルシカの手から同時に魔法が発射された。



「!!」



 爆音が轟いた。


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