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おばあちゃんが異世界に飛ばされたようです  作者: いそきのりん
大切なもの(アトル中心)
103/219

アムロ=ジピン

「見知らぬ土地」の整理をしたため、以前103話「露出狂」だったところが、88話「露出狂」へ移動しています。ご迷惑おかけします。

 俺の名はアムロ=ジピン


 駆け出しの剣士だ。



 ◆



「CCブロッカー」という名前でパーティを組んでいる。


 メンバーは俺と、

 俺の妹で弓使いのニフェ=ジピン、

 魔法使いのベラ=パミル、

 回復役のジル=チアゼムの四人体制だ。


 一応四人でも十分やってはいけるのだが、もう一人前衛がいた方が楽だ。主に俺が楽だ。

 三人を背に守りながら戦うのは動きが制限され不自由が多い。

 今踏み込みたいと思うときに踏み込めないのは結構ストレスだ。

 そんなわけで、フランで前衛の募集をかけていた。


 俺達自体まだ駆け出しなので、ランク制限は無しにしている。


 応募は複数あったのだが、オジサンは嫌だとか、人相が悪いとか、恰好がダサいとか、まあニフェとベラの審査が厳しかった。

 同い年くらいがいいっていうのには同感だがもう少し大目に見てくれてもいいだろうに。

 俺以外は別に増員の必要性を感じていないようなので仕方ないっちゃ仕方ないが。


 今回の応募もあまり期待していなかった。

 そもそもニフェとベラのお眼鏡にかなう奴なんて存在するんだろうか。


 諦め気味で行ってみると、そこには金髪の少年が緊張した面持ちで立っていた。

 今声変わり中ですというくらいの歳

 フランは登録したてだそうで、がちがちに緊張しているのが見てわかる。



 活動は週一、夕刻前には戻ってくるという制限付き。

 正直「えー」とは思った。

 でもまあ、まだ子供だし、そんなものだろう。

 むしろ、その年でよくフランに登録する気になったな。

 親に反対されなかったのかと聞いたら、親は死んでいないのだそう。悪いこと聞いた。


 まあいい。とりあえずの問題は本当に戦えるのかどうかだ。

 モンスターをみて逃げ出すようならただの足手まといだからお引き取り願いたい。


「お前はモンスターと戦ったこと……」

「ねえねえ!アトル君何歳?」

「十二歳……」

「私ベラ=パミルよ。十八歳!ベラって呼んで!」

「ニフェ=ジピン。ニフェでいい」


 ニフェたちは初々しいアトルをみて「かわいい」と大喜びしていた。

 もうすでに仲間決定モードだ


 ちょっと待て!制限があるし、戦えるかも怪しいぞ


「そんなの週一回アトルに合わせた依頼選びをすればいいだけじゃない!」

「アトルがムサイオッサン達にいじめられてもいいっていうのね。アム兄ひどい……」

「いや、そんなことは……」

「そうよ!かわいそうだわ!」

「私たちが責任もってお世話してあげましょう!!」


 それ最初の目的から外れているだろ!!


 そう思ったがもはや決定権は俺にはなかった。

 ジルが口をパクパクさせる俺の肩を叩きながら「諦めろ」と首を振った。


 まあ、四人体制でも十分やっていたし、増員は諦め気味だったからいいか。


 最初は緩い依頼になってしまうがアトルが成長したら、五人で難しい依頼に挑めるわけだし。

 ゆっくりアトルを育てていこうと言う意見で一致した。

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