脱出 Ⅲ
――遅い、遅いな。
華蓮と孝一が車のキーを取りに行ってからもうすぐ10分経つ。
職員室からここまでの距離はそんなになく、
一度しか見たことないが車のキーはすべて一カ所にあったはずだ。
―――まさか、奴らに襲われているのではないか!?
または職員室が奴らに占領されていて、うかつに入れなくなっているのではないか!?
もしもどっちかなら助けにいかな―――
「そんなに不安をつのらせなくても大丈夫だ。あの二人なら」
清泉が悟真の肩に手をのせ言った。
「だといいのですが」
「大丈夫だよ。ほら、帰ってきたぞ」
キーを取りに行った二人が走って戻ってきた。
「いやー、遅くなってごめん」
「ちょっと、車のキーがどこに置いてあるのか分からなくてずっとさがしていたの」
「そ、そうか..。よかった」
華蓮が悟真にキーを渡し、もとから準備していた車にキーを挿しエンジンを起動させた。
「よし。後はアクセルを固定するだけだ」
ここからは時間との勝負だ。
エンジン音で奴らがよってくるからだ。
素早くブレーキを押さえつつ、アクセルに重りを固定。
「皆、準備はいいか?」
「もちろん」「いつでも」
「よし、いくぞ!」
ブレーキから手を放し、いきよいよく車は前進していき奴らをボーリングのピンのように飛ばした。
その後、校舎の壁に激突し華やかに散た。
「いまだ!前から来る敵を倒しながいけ!」
悟真はバットを振り頭部を破壊、華蓮は突き右へ左へ飛ばし、
孝一は的確にヘッドショットをきめ、清泉は弥生を守りつつ戦った。
全力で戦い、奴らの死体の山をつくってやった。
そして、ついに学校からの脱出に成功した。
今回もよんでいただきありがとうございます!コメントでいくつか指摘があったので少し改善してみました。面白かったらコメント、高評価お願いします!