悪夢の終演
僕らは、銃を撃ち奴らを蹴散らし進んでいった。
空になったマガジンは捨て、弾がなくなった銃は捨て、ずっと戦う。
時間があとどのくらい残っているかも分からず、戦う。
前方から、右から、左から奴らはでて来る。
僕らはただ、目の前の敵を倒していく。
「道が少しできた!援護しているから行け!」
孝一はそう言い、援護に回る。
弥生を先に行かせ、最後に孝一が行く。
「グレネード投げるぞ!」
僕はピンを抜き、奴らが密集しているところに投げる。
勢いよく爆発し、奴らが爆風で飛んでいく。
そして、できた道を行く。
「まずいっ!マガジンがなくなってきた!」
「こっちもだ!」
銃を撃ち続け、弾がなくなってくる。
「とにかく、走れ!走るんだ!」
なるべく弾の消費を抑えて進む。
だいぶ進んで来て、僕の弾が完全になくなった。
「あっ!弾が!」
「悟真うしろ――――!」
「――――ッ!」
気づかないうちに奴らが後ろにいた。
が、もう遅く口を開け僕の喉を噛みつこうとしていた。
――ここまでか。
「ダンッ!」
銃声が聞こえた瞬間後ろにいた奴が倒れた。
正面を見ると、戦車や装甲車でがっちり固めている自衛隊が見えた。
「君たち!こっちだ!急げ!」
一人の自衛官が叫び、僕らを呼ぶ。
僕らはそこに走り、自衛官たちは援護射撃をする。
僕らが着くと、車に乗らせ奴らが出てこられないようにバリケードを張る。
もちろん、僕らが作っていたバリケードよりも強力なものを。
そして、急いでそこから離れた。
ふと窓を見ると、ミサイルが飛んで来るのが見えた。
―――あぁ、すべてなくなる。
ミサイルは街の中心部の空中で爆発し街を完全に消滅させる。
その衝撃が少しこちらにきた。
僕らの街の事件は、原子力発電所の不慮の事故とされた。
生き残りは僕らをあわせても、人口の1割未満。
僕ら以外の生存者は幸運にも街の外にいた人たち。
唯一、あの街から脱出したのは僕らだけだ。
あの後、唯一の生き残りの僕らは警察などで事情聴取などを受けた。
しかし、数日後には生き残った家族の元へ帰れた。
僕の両親も街からでていて助かっていた。
家族と再会出来たときは自然と涙がでた。
そして、生残れてよかった!と思えた。
あれからもう何年もたった。
人々はあの事件を忘れていた。
だが、僕は生涯忘れないだろう。
友人、家族、尊い命を奪ったあの事件を
高校生たちが終わった街で生き残ってやる物語 完結
今回もよんでいただきありがとうございます。約二ヶ月続いたこの小説も皆様のおかげで完結できました!今まで読んでいただき本当にありがとうございました!近いうちに新しい小説を出すので、その時はまたよろしくお願いします!




