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終わりの前日
――――――――街が終わった前日、僕は幼なじみの華蓮とケンカをしてしまった。
理由は......他人が聞けばしょうもないと鼻で笑われるようなものだ。
だが、それ以外はいつもと変わらない日常であった。街にはいつも通り人々がいて、いつも通りの平和な街であった。
あの悲劇とは本当に無縁の街であった。
「あ~、なんであんなことでケンカをしちゃったんかな~」
と僕は高校の階段の踊り場で嘆いていた。
「まあ、あいつのことだから多分今日は許してくれないだろうな~。明日、ちゃんと謝りにいこうか。」
その時、下校のチャイムが鳴り
「やばっ、さっさと帰らないと門限に間に合わない!」
僕はそう言い早足で帰っていった。
その日の夜、天気予報では晴れといっていたが大雨になった。
to be continue......