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勇者刑務所からの脱出  作者: 象牙
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第4話 欲のバケモノ

 “サキュバスの練習場”に到着した。

 俺は早速目隠しをされ、椅子に座らされた。

 扉の音が聞こえ、何人か入ってきたようだ。

 これから俺はサキュバスの練習相手になる。

 生きて帰れる事を祈ろう。


「あら?結構良い男ね」


「隠れマッチョ?大好き私」


「……私からいくぞ」


 声を聞く限りでは3体のサキュバスがいるようだ。

 1体はエロく、もう1体は可愛く、最後の1体はクールだ。

 エロいサキュバス、可愛いサキュバス、クールサキュバスと仮に名付けておく。


「ねぇ…ねぇってば…」


 クールなサキュバスが耳元で囁いてきた。

 もちろん俺は動じない。

 こんな拷問など屁でもない!

 しかし、下半身のムズムズが止まらないのはなぜだ!


「あらあら?下半身は動かしちゃダメよ?」


 エロいサキュバスが俺の俺をデコピンした。

 やる事がエロい!

 さすがサキュバス!

 ってバカ!

 落ち着け俺!というか俺の俺!

 いや待てよ…何言ってんだ俺は!

 ダメだ。

 冷静さを完全に無くしてしまった。


「ねえ勇者さん。この柔らかい物なぁ〜んだ?」


 可愛いサキュバスが俺の手に何か柔らかい物を乗せている。

 ここは深読みしてはいけない。

 だが、単純な読みをしてもいけない。

 間を取るのだ。

 それが答え。


「おっ…」


「違いまーす!スライムの死体でーす!」


 さすがサキュバス!

 俺の考えてる事はお見通しか!


「こいつ笑ってる…キモ…」


 クールなサキュバスに見下されてる気がする。

 なんだろう…この感覚は…すごく不思議な気持ちになる。


「ねぇ。さっきからこいつ欲出さないんだけど?」


「えー?さっきからこんなにビンビンなのにー?」


「おかしい…」


 俺から欲が吸い出せない事に疑問を持ち始めたようだ。

 当然だ。

 欲が出ないように呪文をかけているからだ。

 心の内なる部分…そこで欲は溜まっていっている。

 しかし、その内なる部分がそろそろ限界を迎え、バケモノとなって現れそうになっている。

 このままではこのサキュバスに勘付かれてしまう。

 俺の俺…!耐えてみせろ!男を見せろ!


「ちょ…!凄いウネウネしてんだけど!?」


「バ…バケモノが潜んでいるんだわきっと!」


「生き物みたい…」


 制御が出来なくなってきた。

 引かれてる…目が見えないけどそんな気がする…

 このまま俺の俺に権利を委ね…イヤ…それだけはダメだ。


「うおおおおおおおおおお!」


 突然ですがこれは気合いの雄叫びです。

 気にせず欲を吸い出してください。


「こいつ…耐えているのか?」


「それじゃあなおさら気合いが入るねぇ…」


 いきぬくぞ…絶対…!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「サキュバス達はもう帰ったぞ。おい起きろ。監獄に戻るぞ」


 悪いが体を動かさないでくれ看守よ。

 バケモノが暴れ出すから…


「う…うわぁぁぁぁぁ!」


 看守の悲鳴が“サキュバスの練習場”から漏れ出ていた。

 バケモノが姿を現し、火を吐いた。

 今、勇者ハルマ、プライドを失くす…

 次に会う時は屈強な男でありたいと強く思ったのだった…

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