ボッチの利点1
なぜそんなことを聞くのか。今の生活に満足していなければ何なのか
大体この人たちは何なのか、答えてもいいんだろうか
「俺は今の生活で別に不便はないですけど。なぜそんなこと聞くんですか?」
「では質問を変えよう。君は今の環境から変わりたくないかい?」
「変わりたい。って答えたらどうするんですか?」
そうすると男は腕を組み数秒考えるそぶりを見せ
「君が変わりたいと望むなら我々は君にあることに協力してもらう。」
俺は自分の寝ているベッドから起き上がり部屋全体を見回しパソコンがある場所と反対の壁側に向かってドアを探した。この部屋にはなぜドアがないんだ。っと思い「なぜこの部屋にはドアがないんですか」と聞いてみるとまた腕を組み考えながら「それはこの部屋にドアが必要ないから。かな?」意味が分からない。ドアが必要ない部屋なんて穴でも開いてない限りほぼありえない。「とにかく。君にはうちのところに来てほしい。」そう男は俺に頼みかけてきた。「わあーったよ」俺はあきれたような声で言った。
そうすると周りにいた人が皆少し笑った。そうすると男は「思ったよりも早くそういってもらってうれしいよ。ただ僕が考えた君を説得するために結構な時間かけて考えた言葉が無駄になって少し悲しい気もあるがまあいい。」
それでよくわからないがこの男は俺をどうしても説得したかったらしい
なぜ俺がそんなに必要なのかわからないがとりあえずokを出してしまった。
本当によかったんだろうか。いやいや。今は考えないでおこう今考えてやっぱり。何て言ったらどうなるわからない。あーもうどうすればいいんだろうか。
とりあえず「ここから出してくれ!家に帰りたいんだけど!」俺はいい加減イラついていた。
「おや。君はもう変わるんだ。家に帰るのか?」帰らなくていいだろう。
へ?オレ・イエ・カエル。アタリマエ・・・・こいつは何を言っているんだ。
俺は今までと本当に変わるのだろうか?
「どういうことだ」「だから言ったろう。君は変わるんだ。」「変わるって家に帰れなくなるのか?それはないと思うんだけど」そうすると男はあきれたような声で「だーかーらー!
君は変わるの~」じゃあ俺はこの先どうすればいいんだ。どこで暮らし、どこで学び、どこで何をすればいいんだ。大体ここはどこなんだ「それで俺は変わるって言いましたよね?場所くらいいい加減教えてくれてもいいんじゃないですか?」そうすると男はすぐにうなずき「そうだな今君が住んでいるのは第121地区だろ?そこから大体車で5時間程度の第115地区だ。」115地区!?めったに他地区にはいかないがどのくらい遠いかは俺でもわかる。俺はそんなに遠くまで来ていたのか。これから俺はこの115地区で生活していくのか?いやでもこの基地らしきものも変だドアがないしもしかしたら結構な頻度で地区を移動しているのかもしれない。「それでなんでドアがないんですか!」「なんていえばわかりやすいかなおそらくやってみたほうがわかりやすいと思う」やってみる?何を?
「よしそれじゃあこっちに来てくれ」