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レヴオル・シオン  作者: 群青
第二部 「魔王の章」
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第92話 アンサー・前編


「治療終わりました。コレでサクラ様は大丈夫です」

「おぉ~、さすがミラさん、治癒が早い!」


 現在時刻は午前2時を回ったところ、街道脇に横たわるサクラの周りで火を焚き暖を取っている。

 日が昇るにはまだ数時間かかるが、敵の襲撃は一切ない。


「あの…… ルカ様?」

「はい? 何ですか?」


 まずはどうしても知っておきたい事を聞いておく。


「えっと…… カミナ様もご一緒なんですか?」

「あ~うん、神那はもう一つの戦闘現場へ行ったんだ、ゴメンね? こっちに来たのが私で」


「うぇ!? あ…いえ、決してそのような意味で言ったワケでは無く、こちらとしては助けてもらっただけで感謝してもしきれないくらいで……!」

「え? あ…… ゴ…ゴメンナサイ! 私も決して嫌味を言うつもりじゃなくって、只々申し訳なく思っただけで……!」


 二人してペコペコ頭を下げていると……


『こら、二人して何をコント染みた事をやっておる。どうやら戻ってきた様だぞ?』

「え? あ……!」


 街道の向こうから光の精霊に照らされた一団が歩いてくる。

 D.E.M. のメンバーとインヴェニウスの二人…… そして…… 霧島神那だ。



---



 遠くに薄っすらと要塞建設現場が見えてきた、その袂で焚火に照らされる美少女二人の姿をいち早く確認!

 琉架とミラだ。

 どうやら無事だったらしい…… あれ? 先輩は? まさかお亡くなりになられて無いよな?


 いや、弱々しいけど地面にオーラの塊が見える。アレがきっと先輩だ、寝かされているんだろう。取りあえずは無事のようだ。


「! お嬢様!」

「あ…… ルカだ!」


 俺の後ろを半歩下がってついて来ていたミカヅキと、俺と手を繋いでいた白を送り出す。

 さぁ! 選手交代だ! 感動の再会をしてくるがイイ!


「お嬢様!」

「ルカァ!」

「ミカヅキさん! 白ちゃん!」


 美少女三人の絡み……じゃなくて、再会の抱擁。眼福なり。

 さぁ! 次は我々の番だ! ウェルカム!カモン!オイデマシ! 我は求め訴えたり! 出でよミラ・オリヴィエ! ここからは俺のターンだ!


「カ……カミナ様ぁ!」


 ミラ・オリヴィエの突進を霧島神那は真正面から受け止める!


 ムニョン!


 素晴しい感触だ! これは……恐らくDクラスか!

 ミカヅキと白は同時攻撃だった為、左右の胸で半々にその感触を確かめた。美少女二人で喜びも2倍だったが、1対1の正面からの抱擁もまた素晴らしい! 後でもう一回マンツーマンの抱擁を頼んでみようかな? 白はやってくれそうな気がする……


 いや、後のお楽しみの事は後で考えよう。今は俺の胸の中にいるミラだ!


「あぁ…… カミナ様、よくぞお戻りくださいました……!」


 ミラをしっかり抱きしめサラサラの髪を撫でる…… やはりマンツーマンの抱擁は素晴らしい。ミラを全身で感じられる気がする。

 いつまでも堪能していたいが…… 何となく周囲から視線を感じるので、適当な所でやめておくか。


 胸に顔を埋めていたミラがその顔を上げ見つめ合う、後ろから誰かがちょっと小突いてくれればキスできそうなくらい近い…… 本来その役割を果たしてくれそうな先輩はこんな時に限って寝てる、役立たずめ!


 ミラは目に沢山の涙を浮かべている……

 おぉう! コレこそ本物の聖女の涙(セインティア)だ!


「あぁ…… もしかしたらと思っていたのですが…… カミナ様…… その眼はやはり……」


「眼?」


 その場にいるサクラ先輩以外の全員が、“眼”という単語に反応する。みんな気になってた様だ、当然か……


「やっぱりミラには分かるよな、この眼…… うん、まぁそういう事だ」

「やはり…… そうなのですね?」


 魔王の娘であるミラが緋色眼(ヴァーミリオン)を見れば、それが意味するトコロは察しが付くだろう。

 これはもう、隠しておくことは出来ないな…… 少なくともD.E.M. のみんなには……


「みんなも聞きたい事が有るだろうし、話さなければならない事が山ほどある……

 しかし何よりもみんな疲れてる。とにかく一回落ち着こう。話はその後だ」



---



 大人たちと今後の事を話しあう。

 女子組は焚火に当たって一休みだ。琉架が覚えたての治癒魔術をミカヅキと白にかけている。


 インヴェニウスの二人もかなりお疲れだが、もう少し頑張ってもらおう。

 気に入らないのはジークが元気いっぱいな所だ、おじーちゃん元気過ぎ!


「クレムリンは今や空き家状態だろうけど、敵がゼロってワケじゃないだろうし、私とリクハルドは要塞建設現場で獣衆王国からの制圧部隊が来るのを待たせてもらうわ。もう敵も攻めて来ないだろうしね」


「それじゃ俺たちは一度ガイアに戻るか…… そうだ!ジーク! てめぇ、勝手にホープをレンタルしやがったな! おかげで船酔いで死にそうになったんだぞ! 後でケツ釘バットな!」


「む? ケツ釘バットって何だ? いや、それより船で中央大陸に渡って来たのか?」

「いや違う、それも後で説明する。とにかくヴァルトシュタイン家の脅威は無くなったんだから、一度ホープを返してもらえ」

「ふむ、確かにスケジュールは大幅に変更せざるを得ないだろうな、数時間程度なら構わんだろう」


「この後も色々使う予定がある、丸二日くらいどっかでキープしてくれよ?」


 ったく、うちの子なのに使うのに要予約とかあり得ねぇ!


「それからインヴェニウスの二人にも感謝する。

 俺と琉架が抜けると遠距離攻撃力が一気に下がる、二人には相当世話になったハズだ、本当に感謝してる」

「別にいいわよ、アルカーシャ王国での借りを返しただけだから、それでも感謝するっていうなら今度何かあった時は私たちの事を助けてよね?」


 それだけ言うと、リータ=レーナとリクハルドは行ってしまった。俺の期待していたお礼とはずいぶん違ったな…… 実にドライな別れだ、まぁ、俺達って接点少ないし当然か。本当ならこのまま彼女を我がギルドへ迎え入れたい所だが、そうすると要らないイケメン(オマケ)がついて来るんだよな……

 これ以上男は要らん! あのイケメンどっかの戦場で死なないかな……


 彼はD.E.M. の恩人だからこれ以上の妄想はしないでおこう。


 女子組の元へ戻る、俺の帰るべき場所だ。

 そんな女の園へ近づいた途端、攻撃を受けた。


「霧島神那ぁぁぁーーー!! 歯ァ食いしばれぇぇぇ!!」


 佐倉桜の先制攻撃! さっきまで死に掛けてたらしいがとっても元気だ。この人にはコレが似合ってる。


 スカッ!


 おもわず避けてしまった…… だって遅いし……


「避けるなぁー!! よくも私を置いて帰ったなーーー!!」


 両腕をグルグル回して攻撃してきた…… その姿はどう見ても幼子だ…… ガキか?

 パシッ!

 サクラ先輩のグルグルパンチを受け止める。


「落ち着いて下さい先輩、事故だったんです。ご質問には後でまとめて答えますから」

「やかましい! とにかく十発殴らせろ!」


 一発じゃないんだ…… この人は何でこんなに元気なんだ? 折角の再会なんだから少しくらいデレても罰は当たらないと思うんだが……

 別に期待してなかったが先輩も俺の胸に飛び込んできてもいいんだよ? もっともミラのようなクッションを完備してない先輩との抱擁は、肋骨と肋骨のぶつかり合いだな…… いや、先輩は小さいから頭突きになるか…… ソッチの方がグルグルパンチよりヤバそうだ。


 収まりそうにないので手を離してやると、ポコポコと胸を叩かれた…… ちょっと可愛いと思ってしまった。やるな先輩!


「とにかく今から一回ガイアへ帰ります。そこで第七回定例会議を開きますので、質問したい事があったらまとめといて下さい」

「え? 休暇貰えるの? やった!」


 先輩の口から休暇という言葉が出た、なんかもう社会人みたいだ。こんなに小さいのにさぞかし苦労したのだろう。


「でも定例会議するなら獣衆王国でもいいんじゃないの? 私たちなら会議室貸してもらえるよ?」

「ちょっと込み入った話になるので、出来るだけ外に漏れないようにしたいんです。それに紹介したい子もいるし……」


「紹介したい……子? 絶対女の子だ……」

「さすがマスター、英雄色を好むというやつですね? また増えるんですね? 色が増えるんですね?」

「カミナ様が男性を私たちに紹介するとは思えませんし……」

「神那クンがまた美少女を拾ってきたのか…… この男の著しく偏った博愛主義はなんとかしないと……」


 なぜ俺が紹介する = 美少女になるのだろう?

 これも日ごろの行いだろうか? 主に悪い方の意味で…… そっち系じゃ無いとだけ言っておこう。



---



 ウチのパシリ、ホープを呼び出し乗り込む。

 飛び立って数分、女子組は全員寝てしまった。無理もないか徹夜だし…… 俺か? 俺は徹夜馴れしてるし。春休みの間中、完全昼夜逆転生活してた。

 そんな訳でホープには少しゆっくり飛んでもらおう。


「ところでジーク、会議の前にひとつ確認しておきたい事が有るんだが……」

「なんだ?」


「この一年、うちの子達には随分苦労を掛けてしまった、寂しい思いもさせた事だろう…… 俺に対して愚痴とかこぼしてなかったか? 超不安だったんだ!」

「………… 真面目な話かと思ったんだが……」


 何言ってんだ? 超真面目な話だろ? 俺は何時だって真剣だ!


「はぁ…… みんなお前にもう一度会う事を心の支えにしていた。あ、いや、サクラだけは目的は一緒でも思いは違っていた気がするが」


 まぁ先輩はそうだろうな、このネタで俺をチクチク攻撃してくるだろう。その時は返り討ちにしてやる!


「じゃあついでに一つだけ、クレムリンのゲートはどうなってた?」

「普通そっちが本題だろ? はぁ…… ゲートは在るべき場所に存在していなかった。色々な人間がゲートのあった場所を調べたが、結局何も分からなかった」


「やはり…… そうなのか……」

「予見してたのか?」

「あぁ、気付いたのはほんの数日前だけど……」


 これは予想通り、ならば再びゲートを発生させることも出来るはず…… 問題はそのゲートを常時発生させる事が出来るかどうかだ。

 いや、先走るな。課題は順番に解決していかなければ……



---



 首都ガイア ギルドセンター本部


 ギルドセンターの建物に入ると、受付カウンターにいたお姉さんが奥に走り、リルリットさんを連れてきた。


「皆さん! ご無事だったんですね? あぁ良かった…… 一年間も行方不明だったギルマスは役に立ったんですね?」


 何故この人は俺にだけ冷たいのだろう? 俺のハグをスルーしたり……

 何か嫌われるような事したっけ? 特に心当たりは無いんだが。


「マスターとお嬢様に助けられました、おかげでヴァルトシュタイン家の当主も討てて、これでムックモックを取り返す事が出来ます」

「え? うそ? もう倒しちゃったんですか? ここを出てってまだ三日ですよ?」

「うむ、数日中には獣衆王国の制圧部隊がクレムリンを取り返すだろう」


 リルリットさんは固まり、周囲はザワついてる。やはり信じられないか? 我々のギルドは結成直後からこんな感じの事を何度もやってるのに。


「あ……いえ、信じます。あなた達はそういう事を何度も成し遂げてますから…… しかし…… 早過ぎでしょ?」


 信じて貰えないのには慣れてる、魔王倒したのに信じて貰えなかったり……

 まぁ、その内情報も入るだろう。気長に待とう。


「リルリットさん、伊吹は居ますか?」

「え? えぇ、ずっとリフォームしてるみたいです」



---



「あ! おにーちゃんもう帰ってきたの? 早いよ! まだ工事終わってないんですけど!」


 アホ妹は本格的なリフォームの真っ最中だった。ツナギを着てヘルメットをかぶり現場指揮を執っている…… 確かにいくら金を掛けても構わんとは言ったけど、遠慮というものを知らんのかコイツは?


「おにぃ……ちゃん?」


 真っ先に反応したのは白だった。

 心配するな、アイツは将来 白の義妹になる人物だ。大丈夫! 被ってない!


「また妹キャラかよ! 神那クン! キミには失望したよ! 被ってんじゃん!

 どうせなら姉キャラとかチョイスしてきてよ! まったくガッカリだよ!」


 だから被ってねーよ! 何言ってんだこのアホ先輩は!


「えと…… 違うんです、彼女は神那の本当の妹さんなんです」


「マスターの実妹?」

「カミナ様の? 言われてみればどことなく面影が……」


「え~と、おにーちゃん…… そちらの美少女軍団+αは?」

「D.E.M. のメンバーだ、自己紹介は個々で済ませといてくれ」


「コホン、私は霧島伊吹といいます。皆様には不肖の兄が大変迷惑をお掛けしたことと思い……

 ……ナニこの子!? チョーカワイイんですけど!!」


 わずか数秒で伊吹の化けの皮が剥がれた、早すぎだろ?

 そんな伊吹は目ざとく白を見つけた…… 俺の影に隠れてる白をだ。

 伊吹…… 警戒されてるぞ?


 二人を見比べてみると随分発育に差がある、確か1歳位しか違わないのに、狐族は成長が遅いのだろうか? まぁこの年頃の女の子は一年で急成長することもある。今後に期待だ。


 伊吹が自己紹介している間にリフォーム業者に工事を中断させ追い出す、悪いが今日は遠慮してもらう。




 D.E.M. 大会議室


 我がギルドには随分と立派な会議室が用意されている。さすがSSランク、至れり尽くせりだ。

 全員に紅茶を振る舞ってくれたミカヅキも席に着かせる。


「それではコレより第七回定例会議を始めたいと思います。みんな聞きたいことが山程あると思うので質疑応答の形式で進めたいと思います。質問のある方は挙手して下さい。ではどうぞ」


「…… どうぞといきなり言われても……」

「ハイハイハイ、ハーイ!」


 先輩が子供みたいに自己主張してくる…… うん、まぁイイか……


「はい、佐倉桜君」

「はい! もう分かっている事だけど確認の為に、二人はこの一年間どこに居たんですか?」

「先輩も推理していたようですが、俺と琉架はデクス世界に帰還してました」

「じゃあ何で私を置いて帰った?」

「事故です、転移事故に巻き込まれたんです。ウザいから置き去りにしたとか、邪魔だから除け者にしたとか、要らないから捨ててったとかじゃ無いです。決して故意じゃありません」

「ア……ソデスカ……」


 先輩が落ち込んじゃった、わざわざ故意じゃないと念を押したのに。


「お前たちはどうやって中央大陸へ渡ったんだ? 船ではないと言っていたが?」


 こらジーク! 挙手&指名されてから発言しろよ。ったく……


「実は今まで黙ってたけど、俺と琉架は以前から第5魔王と面識が有ったんだ。

 あの巨大な雲を見たかな? アレこそが第5魔王の居城『スカイキングダム』だ。

 中央大陸へ渡る術が無く困っていたところを第5魔王“風巫女”ウィンリー・ウィンリー・エアリアルに助けてもらったんだ」


「…………」

「ハァァァ~~~!!??」


「みんな魔王には良くないイメージ持ってると思うけど、ウィンリーは良い子だから、優しく可愛い幼女魔王」

「幼女魔王! 神那クンの悪い癖だ! 幼女キラーめ!」


 ちっ! まだその汚名を覚えてたのか、もっともその称号の出処はウィンリーだから仕方ないが……


「いつなの? いつから魔王と通じてたの?」

「裏切り者みたいな言い方しないで下さい、え~と、覚えてますか? 先輩が体調不良で不参加だった「ゴルビス円砂漠『百足龍(むかでりゅう)』討伐」あの時偶然砂漠でキャッチしたんです」

「かなり初期じゃん! ギルド結成して1週間とかそれぐらいの時だよ!」


 そう…… 衝撃の出会いだった、彼女は俺の中の魔王像を粉々に壊してくれた。お蔭で「魔王 = 絶対悪」ってイメージが持てなくなったが……

 そうだ、今度 跳躍衣装(ジャンパー)で禁書庫に忍び込んでウィンリーに関する嘘書物を処分してこよう。あんなモノの存在を認める訳にはいかないからな。


「とにかくウィンリーは魔王の特徴や、軍の情報なんかも教えてくれたんだ、ウィンリーが居なかったら少なくとも第8魔王ウォーリアスには勝てなかった。全滅回避の恩人でもある。

 近いうちにまた会いに行くことになるし、機会があれば紹介するよ」


「…………」


「あ……あの……!」


 全員が第5魔王の真実を受け止めきれないでいる中、ミラがオズオズと挙手する。

 とうとうこのカミングアウトをする時が来たか……


「はい、ミラ・オリヴィエ君」

「は……はい…… えっと……その……えっと……」


 ミラが言いよどむ…… それも当然の事だろう。


「ミラ、大丈夫だから」

「は…はい……」


 ミラは大きく深呼吸し、意を決して問うてくる。


「お二人は…… カミナ様とルカ様は…… 『魔王』になられたのですか?」


「……?」

「は?」

「え?」

「…………」

「ん?」


「あぁ、俺たちは魔王の力を継承し、新たな魔王になった」


 ウィンリーショックの衝撃が収まらない内に、本命の爆弾が炸裂した。




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