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レヴオル・シオン  作者: 群青
第一部 「異世界の章」
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第7話 メリットとデメリット

 第3領域 浮遊大陸「アリア」その中心に巨大な城がある。

 シニス世界最大の城であり、防御の事は一切考えられていない豪華さのみに粋を極めた城である。

 その城の中、暗く広い部屋、壁や床、天井に至るまで荘厳な装飾が施されている。その王座に座る一人の女。

 「第3魔王“紅血姫”マリア=ルージュ・ブラッドレッド」である。

 彼女は自らの手で殺した生き物の血で赤く染めたドレスを好んで纏い、シニス世界で最も恐れられている「無慈悲の魔王」だ。

 彼女は額にある第3の眼で、自らが引き起こした地上での惨劇を眺めていた。


「ほぅ? 人族にしては随分と強いギフトを持っておるようじゃな… もしやあの女の回し者か?」


 その言葉に近くの闇に控えていたものが反応する。


「ならば私めが始末して参りましょうか?」


 そう進言したのは第3魔王の側近「キリヤ・レッドウッド」


「………逃げていくな、放っておけ、お前が出向くほどの相手ではない………」

「はっ」


 しかしもし「あの女」の回し者なら、いずれこの王座にやって来るだろう………

 その時あの者たちがどんな姿になっているか楽しみだ………


 そして霧島神那と有栖川琉架の姿を記憶に収めた。




―ゾクゾクゾク―


「うぉぉ!?」

「ひゃっ!?」


 凄まじい悪寒が襲ってくる、どうやら琉架も感じたらしい。


「か…神那……今、見られた…よね?」

「あ…あぁ、恐らくな…」


 圧倒的な威圧感、これが第3魔王か。だがこちらにあまり興味が無いようだ。

 だったらここは三十六計逃げるに如かずだ。せっかく興味がないのだからありがたく去らせてもらおう。

 考えている間にも次々と魔族が降ってくる、あまりのんびりしてられない。


「とにかくここから離れよう」


 そう言いながら琉架が視線を走らせ銃を構える。すると周囲の敵に次々とマーカーが設置されていく。


 琉架が眼鏡越しに視線を合わせてターゲットマーカーを設定し、マスケット銃でロックオンする。

 眼鏡とマスケット銃がセットの魔器「制眼皇道銃(せいがんこうどうじゅう)」は、第7階位級魔術しか使えない琉架専用のアイテムだ。これを使えば一つの魔術で最大24か所に設置したマーカーへ拡散誘導弾として放つことができる。マスケット銃という形態は自分専用なので可愛いのがイイと琉架が希望した結果こうなったのだ。


「第7階位級 雷撃魔術『雷撃』サンダーボルト チャージ20倍 拡散誘導」


 皇道銃の先端から放たれた雷撃が周囲の敵を薙ぎ払う。


 全ての敵を一撃で仕留める琉架の能力値の高さがたまに羨ましく思う。実際、現在の俺は魔力欠乏寸前でグロッキー状態、能力値は琉架の4分の1しかない。

 もともと能力値は女性の方が多いといわれているとはいえ、正直男として情けない。

 琉架の肩を借りて地割れを飛び越えていった。


---


「はぁ…はぁ…はぁ…」


 エルリアは困惑している。商隊を追ってきた魔族の姿が人族そのものだったのだ。肌の色は灰色だがそれ以外は全て自分と同じ人間の姿だった。


 エルリアは馬車と一緒に引き返さず、敵が来るのをわざわざ待っていた。

 自分はまだ魔族との戦闘経験が無い、せいぜい野生動物を数回仕留めた程度、経験不足を痛感していた。ここに至るまでの護衛任務も、神那と琉架が現れた魔物を瞬殺。自分が出る幕は一切なかった。

 故の二人に対する敵対心と焦りが判断を鈍らせていた。同じ年齢、同じ学校に通う二人に出来るのならきっと自分にもできるという思い込みが選択を誤らせた。


「第5階位級 岩石魔術『落石』ダウストン」


 人型魔族の男に一個20kgはあろう石がいくつも直撃する、しかし男は僅かによろめくが歩みを止める気配がない。


「だ…第4階位級 風域魔術『風爆』エアロバースト 敵を吹き飛ばせ!!」


 敵の目の前に風の爆弾が生成される、しかしそれが爆発する前に人型魔族が魔力を込めた腕で殴りつける。風の爆弾は吹き飛んでしまった。


「と…止まりなさい!!」

「第4階位級 氷雪魔術『氷槍』フリージングランス」


 氷の槍が敵の足に突き刺さり倒れこむがすぐに立ち上がる。止まらない。もしかすると敵は痛みを感じていないのかもしれない。


「な…なんでよ!!」


 もう片方の足にも氷の槍を放つがその瞬間、敵は急に飛び上がり自分に向かって突っ込んでくる。

 魔術の迎撃は無理だ。間に合わない。パニックになる。


「う…うわぁぁぁーーーーー!!!!」


 レイピアを抜き滅茶苦茶に振り回す。その中の一撃が人型魔族の右目にかすり切り裂く、その光景を見たエルリアは思考停止してしまう。

 そのまま飛び込んできた魔族を避けることもできずに、もつれる様に倒れこむ。


「はっ…はっ…はっ…」


 呼吸だけが早くなる、焦っているのに何をすればいいのか頭が回らない。

 魔族の右目から血が大量に流れ出て、自分の顔にビチャビチャ音を立てながら掛かっている。マウントを取られているのに動くことができない、目に血が入るのも構わず目を見開いている。


「グルルルル…」


 魔族は言葉を失っているらしく、唸り声をあげるだけだがエルリアの手からレイピアを引ったくり構えた。

 その状況でもエルリアは動けないでいた、ただその様子を見ているだけで…


 魔族の男が剣を振り下ろそうとする…が、剣はピクリとも動かない、まるでその空間に縫い付けられたかのように。

 男は訝しげに剣を見るとその時首筋にチクリと何かが刺さった。


「ガッ!?…カッ…ハッ…!!」


 魔族の男は痙攣を起こし数秒後には体から力が抜け仰向けに崩れ落ちた。


 視界にギリギリ入る位置にいた琉架が能力を解除すると、空間に縫い付けられていた剣が地面に落ちる。そして慌てて駆け寄る。


「だ…大丈夫で…わ!?」


 琉架がエルリアに駆け寄ると彼女の顔が血まみれになっているのを見て思わず慄く。

 後ろから歩いて近づいてきた神那が魔族の男をエルリアから引き剥がした。


「だ…大丈夫?…大丈夫ですか?」


 しかしエルリアは一切反応を示さない。


「ど…どうしよう、神那どうしよう?」

「落ち着け、息はしている、心神喪失状態ってやつだな」

「ど…ど~してそんなに落ち着いてられるの~?」

「だから落ち着けって、慌てても事態は変わらないだろ?」


 転がされた魔族を見ると右目が潰れていた。

 あれを自分でやっちまったのか、なまじ人型の魔族じゃトラウマだろうな。乗り越えるか潰れるか…うん、わからん、こいつ次第だ。

 最悪の場合には琉架の『両用時流(リバーシブル)』で記憶をリセットするしかないが、極力したくない。琉架自身が人の記憶を消すのを嫌がっているみたいだし、きちんと乗り越えなければいずれ同じことを繰り返すに決まってる。


「琉架はちょっと下がっててくれ、とにかく血まみれの顔が怖…酷いからな」


 神那がエルリアの顔の血に触れると、一纏まりとなり浮かび上がっていく。


「………神那って自分以外の血も操れるの?」

「出血後すぐと、俺が直接触るって条件があるけどな」


 エルリアから血汚れを全て取り除いたが、彼女は目を見開いたまま固まっている。怖え~よ、いい加減にしないとドライアイになるぞ?


「とにかく宿営地に戻ろう…つかれた」

「う…うん」


 宿営地に戻るとそこはお通夜状態だった。

 当然だろう、商隊の25%、護衛隊にも多くの被害が出たのだから。

 怪我人は居ない、被害にあった者は全員死んでしまったから。

 護衛隊のリーダー、エイビス・ブラウンは必死に隊を纏めようとしていたが本人にも疲れが見える。正直ここまで絶望的状況で無理に明るく振る舞われても腹が立つだけだ。



 そして予定より3日遅れで防魔衛星都市アレスに到着…いや「元」防魔衛星都市だった。



「これは…酷いな…」


 街は壊滅状態、全員で生存者を探したが一人も発見できなかった、24時間続いた魔族の攻撃、アリアの雨に降られ滅び去ったのだ。今いるのは俺たちの商隊と護衛隊員の生き残りだけだ。

 ようやくここまで辿り着いたのにさらに疲れが増した。この街は元々魔族との戦いを目的として作られた要塞都市の一種だったのだろうが、今やほぼすべての建物が崩れ去っている。唯一壁だけが残っているのが街の中心部、指令所と思しき建物跡だけだ。


「まさに天災だな……」


 琉架が口元を抑え一言も発さない。

 この光景に、この世界の現実をまざまざと見せつけられる。楽観視していたわけではないが、さすがにこれは…

 あれだけ降下した魔族が、生き残りはおろか死体一つ見当たらない、何らかの方法で浮遊大陸に戻ったのだろう。魔王の能力だろうか? それが分かればアリアに乗り込めるかもしれないな…いや、魔族撤退の時まで生き残っていられる自信が無い。この手はナシだ。


 そのまま廃墟の街の指令所跡地で一泊。琉架の顔色が悪い、明日には街を出よう。俺もここには長居したくない。


---


 翌日、隣の街リンギルから救助隊が到着したが救助する人がいない。エルリアを預けようかと思ったが、その前に復活した。まだ顔色が悪いが意識もしっかりしている、仕方ないので連れて行くことにした。

 本来ならこの街から鉄道を使用する予定だったがリンギルまで行かなければ運行していないので、また歩き旅だ。ちなみに護衛の報酬は有耶無耶になって貰えなかった、しかたない護衛任務自体は失敗だったからな。


---


 二日たった…


 会話が無い… 暗い… 寂しい… 俺はもう吹っ切れたが、多感なお年頃の女子2名はまだ無理らしい、特にエルリアはダブルショックだ。


「わぁーーーーーーーーーーー!!!!」


 琉架が突然吠え、自分のほっぺたをピシャリと撃つ。琉架が復活した!


「これがこの世界の現実なんだよね! ずっと悩んでたけど私たちのしようとしている事は、力の悪用じゃ無いんだよね? 確信した!! 神那、頑張ろうね?」


 琉架の笑顔を久しぶりに見た。やはり女の子は暗い顔より笑顔がイイ、俺の心も軽くなった気がする。


 周辺の魔物がいないため旅自体は順調だ、エルリアの足が重い為スピードは遅いが、明日にはリンギルに到着するだろう。


---


 その夜…

 3人で焚き火を囲みながら食後のお茶を飲んでいる。

 するとエルリアが意を決したように話し始めた。どうやら助けられたことへの感謝とコレまでのことへの謝罪らしい。

 なんでも彼女は俺と琉架が嫌いだったらしい、本人を目の前にはっきり言いやがった。人の買った飯食っといてこの言い草、いや感謝はしてたからいいんだけどなんかムカつく。

 フン! こっちだってアンタの事なんか好きじゃないんだからね!

 こんな感じのツンデレセリフぐらい言えないのか? まったく空気の読めない委員長タイプはこれだから……とか考えながら聞いていると、何か語り始めた、悩み事の相談なら生徒指導の教員にでもしてろよ。


「この世界にきてから、あなた達の事を見てきた、自分より前を歩いているから嫌でも目に入ってきた。それでも絶対に負けない! 私が前に立つんだ! そう思ってきた……けれど、ようやく気づいた、思い知らされたわ…」


 琉架を睨んでいたのは唯のライバル心だったと? それにしちゃやり過ぎだろ、まったく俺の女神をプリンみたいにプルプル震えさせやがって。


「どんなに努力しても……才能には絶対に勝てないって……」


 自分語りウザい!! 俺もイライラが溜まってきたのでハッキリ言ってやる。


「お前バカだろ! そんな当たり前のことに今頃になって、ようやく気付いたのか?」


 琉架とエルリアの目が点になってるが構わず続ける。


「お前のやろうとしてた事は、バイクに乗っているヤツに自分の足だけで走ってフルマラソンを挑むようなものだ。そんなの勝てるわけ無いだろ、勝負にすらならない。お前のするべきなのはバイクを羨ましく眺める事じゃなく、バイクを使わない勝負で挑むべきだったんだよ」


 エルリアが悔しそうに顔をしかめている、イライラしていたから言い方が乱暴だったか。一応フォローも入れておくか。


「はぁ…それにバイク持ちにはバイク持ちの悩みも有るんだ」

「え?」

「例えば俺のギフトは使用してなくても、常時魔力を一定量消費するという非常に厄介な性質が有る。この性質のせいで俺の能力値は同年代の平均値を大きく下回っている。これは一生解決することのできない悩みだ」

「え?…は?…え?…」

「だが俺はお前みたいにそこで諦めたりはしない。俺はこの弱点をカバーするために、オリジナルの術式を組んだり、とにかく魔力の無駄な消費を無くすため繊細な魔力コントロールスキルを習得した。そのコントロールスキルのオマケでダブルスペルが付いてきたがな。要するに俺のバイクはガソリンをガブ飲みする」


 世界で5人しか使う事の出来ないダブルスペルは決して才能だけで習得する技術ではない。俺の場合は偶然だが他の使用者は全員努力によって習得したものだ。……あれ? これじゃ俺の場合はやっぱり才能のおかげになるのか? いや俺も確実に努力はした。間違ったことは言ってないはず。


「じゃあ、私は神那とは真逆だねぇ」


 今度は琉架が語る、なんかカミングアウト大会の様相を呈してきた。


「私は生まれながらにギフトを持っていて、物心つく前から無意識に使っていたから常に魔力飢餓状態だったんです、それを補うために私の能力値は通常あり得ないほど増加していったの。でも多くなればなるほど魔力のコントロールが効かなくなっちゃって、結局私は第7階位の魔術しか使えなくなっちゃた」


 もともと魔導は魔力コントロールが重要な技術だ、琉架と魔導はそもそも相性が悪い。


「でもそれだと宝の持ち腐れだから『増魔(チャージ)』の魔法を習得しました」

「魔法? 魔導魔術じゃなくて?」

「はい魔法です。もともと魔導には増幅術式が組み込まれているから普通の魔導師には一切関係ない魔法なんです。併用することも出来ないですし。構造体系が一番単純で増幅術式が初めから組み込まれていない第7階位級魔術だけが例外です」


 一通り話し終えると、琉架が尋ねてきた。


「ねぇ神那、私をバイクに例えるとどんな感じ?」

「ん? そ~だな…ドデカいエンジンとタンクを積んでるのにギアチェンジ出来ないマシン…って所かな」


「………」


「理解したか? バイクがあっても狭い路地は通れない、ビルにも入れない。お前は徒歩だから出来ることをすればいいんだ、俺たちだってバイクを降りれば同じ歩幅で歩く人間なんだからな……」


 立ち上がって星空を見上げる。ちょっと臭かったか? 背中がムズムズする。


「神那……」

「ん?」

「カッコイイ……///」


 俺は心の中でガッツポーズをした。


---


 翌日夕方、リンギルに到着


 ようやく鉄道旅できる、俺と琉架はずっと上履きで旅してきたから足が痛い。どっかで靴だけでも買えばよかった。ちなみにエルリアは学校指定の革靴だ、どちらにしても荒地の旅に向いているとは思えない。

 まあこれから3日間は優雅な列車での旅だ、シニス世界の車窓からと洒落込もう……と、思ったらエルリアが切符を持ってないことが発覚、もともとアレスで金策するつもりだったらしい。


「神那ぁ~~~」


 琉架が子犬のような表情を浮かべる、俺は別に旅のリーダーじゃ無いんだけどな……手持ちのブロンドも少ないが……仕方ない、俺と琉架が歩いた分だけ切符の払い戻しがあることを願おう。

 と、せっかく覚悟を決めたのにエルリアはこの提案を断ってきた。これ以上は負い目を感じてしまう、そうなったらもう二度と対等な関係にはなれない。

 ちゃんとした考えがあるのならそれを尊重すべきだ。こちらも無理強いはできないからな。


 リンギルで一泊後、朝一の汽車に乗車することにする。


「神那~、首都に着いたら何するかきめてる?」


 琉架の雰囲気が浮ついてる、首都に何かあるのだろうか?


「そうだな、俺たちは一度被害者救済機関本部に出向いた後、こっちの連絡員に接触しないといけないが、簡単には見つからないだろうな」

「あのね、それに関しては私に一つアテがあるんだ」

「へ?」

「だから首都に着いたら私に少し時間を頂戴」


 琉架がこんなことを言い出すとは予想外だった、しかしアテがあるなら是非利用したい。なにせ首都だ相当広いだろうしな。


「わかった。琉架に任せるよ」

「うん♪ 任せて!」


 なんか楽しそうだ……最近は沈んだ表情が多かったから元気になってくれてよかった。

 そこで「アテ」というのが気になったので訪ねてみることにした。


「なぁ琉架、そのアテって一体何のことだ?」

「ん? うふふ~、実はね…首都にはお爺様が居るはずなんだ」

「は? オジイサマ?」


 まてよ、昔聞いたことあったぞ、琉架のオジイサマってのが消えたって…てっきりお亡くなりになったのかと思ってたけど。


「3年前に神隠しに遭遇してこっちに来ちゃったの」

「え~っと、聞きにくいんだけど……生きてるのか?」

「うん、一昨年去年と生還者の持ち帰ったリストに名前があったから大丈夫。お爺様は100歳まで生きるから老衰もまだまだだよ」


 その100歳の根拠は何だ?


「琉架っておじいちゃん子だったのか?」

「特に誰が大好きってワケじゃないよ、家族はみんな大切だから」


 そう琉架は誰よりも家族を大切にする、彼女の育った環境を考えれば納得できる。


「お爺様はこっちでお仕事してるみたいだし、きっと色々な交友関係もあると思うんだ。情報も集められるはずだよ」


それは正直に有難い、一般人に知られていない組織を俺達が個人的に探すのは、相当に骨が折れるのは間違いない。


---


 翌日、エルリアに別れを告げる。次に会う時は必ず強くなっていると約束してきた。彼女がどんな答えを見つけるかは分からないが、きっと肉体的にも精神的にも強くなっているだろう。


 列車が動き出す……首都ガイアに向けて……



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