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レヴオル・シオン  作者: 群青
第二部 「魔王の章」
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第69話 ライバル


 学内トーナメントまで後2週間。

 明日から予選が始まる、予選は幾つかのブロックに分かれて総当り戦。この説明を聞いただけで出場しなくてよかったとホッとする。もっともAランクの人員だけで構成されたチームはシードが与えられるらしい。

 本来なら特別生の運命&伝説チームに与えられるものだが、両チームとも一年生の転校生を迎え入れたためその権利が無くなった。


 まぁ、総当り戦も別チームとの練習試合と思えば悪くない。


 今日も予選前の最後の訓練で、学院中のトーナメント参加者が張り切って訓練に明け暮れている。

 今は昼休み、にも拘らず飯も食わずに仮想訓練装置(デイトリッパー)に入り浸ってる…… 確かに仮想体は実際に体を動かす訳では無いからスタミナは考慮しなくていいが、空腹は集中力低下をまねく。

 もっともそれを判断するのもあくまで個人、みんな真剣なんだし余計なアドバイスはしないでおこう。


 本日は食堂で昼食を取る。至る所に設置されているモニターには模擬戦の様子が映し出されている。

 俺と琉架は仲良く隣に座り楽しいランチタイムだ。何故か目の前に天瀬先輩と真夜後輩がいる…… 一緒のテーブルで昼食をつつき合っているのだ…… アンタらチーム・レジェンドのサポーターだろうが、何故に俺の幸せを奪う?


「そんな目で睨まないでくれ、トーナメントが終わるまでご一緒させてくれ。

 正直教室のピリピリした空気が苦手でね」


 はぁ…… 2週間の我慢か…… しかし教師の多い中央食堂では地下探検ツアーの相談も出来ない。

 だからと言ってこいつらを俺たちの研究室に入れるのは嫌だ。また食料を食い荒らされるに決まってる。


 よく見れば真夜は山盛りポテトしか食ってない。コイツはとてつもない偏食家だ。耳を澄ませば……


「…………」サクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサク


 ポリポリがサクサクに変わっただけで先日と同じ行動だ。確かにあの前髪は麺類との相性が悪そうだ…… あの暖簾の中でカレーうどんでも食べれば一日中エスニックな気分に浸れるだろう。

 それでなくても髪の毛に油とか付きそうだが……


 目の前のお邪魔虫の存在は諦めてスポーツ中継でも見る気分で食事をしていると、多くの試合が映し出されるその中の一つ…… どこか様子がおかしい。

 チーム・デスティニーの四人組だ。対戦相手はどう見ても外人さんだ、しかも二人組。

 その二人組にチーム・デスティニーはボロ負け状態だ。


 俺と琉架がチーム・レジェンドと模擬戦をやった時みたいだ。彼らは優勝候補じゃ無かったのか?


「おや? これはオッズが荒れそうだ」


 俺は知らなかったが、どうやら今回のトーナメントは賭けの対象になってるらしい、てか周囲に教師がいるんだから迂闊な発言は慎めよ。


 俺も一口乗ろうかと思ったが、特に応援している奴もいないし、チーム名を見ても実力が分からん。確実に勝てる馬もいないし、そもそも賭け事は性に合わない、俺は確実に勝てる勝負しかしたくない。


 一か八かの勝負は魔王で懲りた。


 『絶対天国計画(オペレーション・オブ・ヘヴン)』とか言ってる奴と同一人物とは思えないほどの慎重さだ。



---



 昼食後、教室へと戻る道すがら運命(デスティニー)兄さんを見かける。さっき大敗北を演じてた奴だ。

 よく見ると珍しくペコペコしている。相手は金髪の男女…… さっきの模擬戦の相手だ。


「胸をお貸し頂きありがとうございました。とても参考になりました」


 負けた上に随分とへりくだってるな…… あ、負けたからへりくだってるのか……

 相手の金髪さんは、女の方はつまらなそうにアクビをしている。男の方はまるでゴキブリでも見るかのような冷たい視線を向けてる。運命(デスティニー)兄さんは気付いて無いのか?


「あれは第一魔導学院・高等部の制服だね」


 天瀬先輩に言われて初めて気付いた。金髪さんが着ている制服はデザインこそ同じだが、色が微妙に違う。

 第一魔導学院というとアルスメリアか…… はて? 留学生か何かか? エルリアは初めからこちらの学院に入学したらしいが、交換留学の制度なんてあったのか?

 どちらにしても運命(デスティニー)兄さんがペコペコするとは有名人なのだろうか?

 2対4で圧勝できるくらいの実力はあるみたいだ。特別生の中でも結構強いであろう運命(デスティニー)兄さんを圧倒する実力を…… あれ? そんな事をできる人物に心当たりがあるぞ?

 俺と琉架だ…… 俺達と同じ真似が出来る?


 急に嫌な予感がしてきたぞ…… 運命(デスティニー)兄さんがペコペコする有名人で、俺達と同じ真似が出来て、年上のアルスメリア人……


 俺の勘が正しければ、彼らはきっと俺と琉架が嫌いだ。


 近年人に嫌われまくっている気がする、気がするどころか実際に嫌われてる。だが別に気にしない。俺は嫁達に嫌われなければ世界中に嫌われても気にしない。

 嫁の為なら世界を敵に回せる! 嫁の為なら世界など滅びてしまえ!


 …………


 今の無し。さすがに世界が滅びると日常生活にも影響が出る、敵に回せるくらいに留めておこう。


 そうこうしている内に金髪さんがこちらに気付く。彫の深い顔をしてる古代の彫刻みたいな顔だ、頭はクリンクリンの天パー…… この分だときっと包茎だろう。あの顔には包茎が良く似合う。


「お前が霧島神那だな?」


 どこぞのホーケーを彷彿とさせるセリフ…… 嫌な予感が現実になった。

 もしかして俺はホーケー野郎に絡まれる星の下に生まれたのだろうか? 嫌過ぎる…… 皮被り座の包茎星☆が頭上に輝いているとか……

 お……俺は大丈夫だぞ? 真冬の海に落ちた時、自動で装甲板が展開されるくらいだ!

 だ……大丈夫だよね?


「おい!!」


 おっといかん、考え事をしてたら無視してしまった。ここは一年前の教訓を生かして……


「違います。人違いです」

「ふぇ?」

「お?」

「…………」


 周りの人たちが反応してしまったが、そんなモノはお構いなしに俺は嘘などついたことも無い様な澄んだ瞳で応対する。片目が魔王の目でも気にしない。

 当然相手はこちらの事を知っている、しかしまさか否定されるとは思って無かったのだろう、言葉が出ない様だ。そうだろう、もし俺が逆の立場だったら絶句する。


 話も無い様なのでそそくさと通り抜ける、教室に戻ったら先輩と後輩(おにもつ)を置いて、自分たちの研究室に籠ろう。

 本日の午後の予定は琉架と二人のティータイムだ。


 そんなバラ色の未来に胸を膨らませていたら、運命(デスティニー)兄さんに声を掛けられた……


「おい待て! 霧島!」


 この野郎…… 俺の華麗なスルーを無駄にしやがった! もしかしてお前も包茎なのか? きっとそうだ!

 振り向けば金髪さんにえらい形相で睨まれてた。やはり知り合いが多い所では無理があったな、もうスルーは出来そうにない。


「ねぇ神那、どうして嘘つくの?」

「あ~、実は一年前にも同じようにバカ(・・)に声を掛けられた事があったんだ、それから一月半もずっとそのバカ(・・)に付きまとわれたんだ、その後も何かと絡んでくるバカ(・・)だったから、つい警戒してしまったんだ」


 ワザとらしくバカを連呼してみる。おぉ、怒ってる怒ってる。

 これだけ言えば無闇に絡んでこなくなるだろう。絡んでくる奴はバカだって言ってるようなモノだ。


「それってもしかして…… あの人のコト?」

「そう! あのバカ勇者と同じコトする人がいれば警戒したくもなるだろ?」


「なに! 君ら勇者を知っているのか!? あのある意味有名な勇者を!?」

「…………」


 そのまま和やかに談笑しながらその場を離れる。どうせ後で改めて襲撃してくるだろうがココは人が多い、極力目立ちたくない…… もう手遅れかもしれないが……


 フワ……


 そのとき何処からか甘い香りが漂ってきた。花の様な…… いや、香りはどんどん強くなる。もっと濃くて嗅覚に直接釘でも打ち込むくらいの強烈な香り、香水を水鉄砲に込めて顔面に浴びせ掛けられた感覚だ。

 琉架にはこんな香水の香りをプンプン撒き散らすような大人になって欲しくないな。何せ琉架はゴリラを骨抜きに出来る天然の香水を既に身に纏っているのだから。


 とにかくこの香、良い匂いだとは思うが強すぎる…… 思わず顔をしかめて辺りを窺うと……

 天瀬先輩と運命(デスティニー)兄さん、金髪の男が顔を蕩けさせていた。 え? 酔ってる?


 女性陣を見ても別段変化は見られない、この匂いも感じていない様だ。真夜はもともと顔が見えないし……

 ただ一人、金髪の女が驚きの表情を浮かべている。

 コイツが何かやったのか? 香りを操る……恐らくギフトだろう。こんな場所でいきなり攻撃してくるとは、効果を見る限り精神干渉だろうか? 能力規模は分からないが男を対象にした精神支配……


 え? なんで俺平気なの?

 もしかしてDTは男じゃないとか、確かに漢じゃ無いが……

 ココに居る男たちは全員超越者なのか? 俺を除いて! そんな馬鹿な! 14歳でDTって普通じゃないの? 確かにネットで見た事がある…… DTが許されるのは小学生まで…… そんなモノは都市伝説の類だと思っていたのに、俺は女性から指を刺されて笑われる立場だったのか!


 ヤバイ…… こんな事ならシニス世界で本気で人魚族(マーメイド)でも探せばよかった! 適齢期の人魚族(マーメイド)ね、ミラはダメです、彼女はまだ生育期間だから食べ頃になるまで…………


 ん? ミラ?


 そういえばミラが言っていた、淫乱糞ビッチのギフト『歌姫人魚(ディーヴァ)』に対抗できるのは魔王ぐらいだって……

 俺は魔王だ。精神干渉に耐性ができたんじゃなかろうか?

 もしかして魔王には状態異常やステータス異常の攻撃は通用しないんじゃないか? その手の攻撃が魔王に効かないのはRPGでもよくある事だ。

 思い返してみれば魔王レイドに俺の猛毒(ヴェノム)は効果が無かったように思う…… 血を吐いていたがアレは総攻撃を喰らったからだ。最後まで毒による影響は見られなかった。


 なるほど、そう考えれば納得だ。ホーケーとホーケーとマッドサイエンティストが俺よりも先のステージに立っているはずが無い!

 安心すると同時に、この強烈な匂いに不快感が沸く。正直一秒でも早くこの場を去りたい、天瀬先輩を引きずりその場を後にした。



---



 午後はいつもの通り読書タイム。とは言え最近は調べることも無くなってきた。やはり魔科学では神隠しの解明は無理そうだ。

 何せ“神”隠しだ、人知の及ぶ範囲の事象では無いのかも知れない。それこそ神の悪戯かもしれない。

 そんなモノをどうやって解明しようというのだ、魔科学は万能だと驕り高ぶった人類に対する罰ではないか?


 俺は知っている…… 神とは崇高にして至高、人の身では決して至れぬ高みの存在!

 そこらの人間が整形手術を幾度となく施しても、決して琉架には近付けない。

 女神とは内側でも外側でも無く、その存在全てから神聖さが滲み出すモノなのだから!


 おっと、また思考がそれた。


 とにかく神隠しに関しては調査続行不可能だ。せめて何か予兆現象でもあればいいのに神隠しとの出会いはいつだって突然だ。

 例えば小動物が逃げ出すとか、見た事のない形の雲が現れるとか、美少女が空から降って来るとか……


 コンコン


 ちっ! これから妄想に花咲かせようと思ってたのに、予想より早く来たな。


「はいは~い」


 今回はすんなり出迎える、俺だって何も毎回勿体ぶる訳じゃ無い。俺が嫌がらせする相手は、俺の嫌いな相手だけだ。

 ぶっちゃけ今回の相手もたぶんキライになるが……


「どちら様でしょうか?」

「分かっているんだろ? いいからさっさと入れろ」


 随分高圧的だ…… 本当に名前すら知らないんだけどな……

 しかし扉越しに押し問答して興奮されても面倒だ。興奮すると人は声が大きくなるからな。


「どうぞお入りください」


---

--

-


「…………」

「…………」

「…………」

「…………」


 さっきからこの調子だ、自分で訪ねて来たくせに一言も発せずただ睨み続けてくる。勇者より煽り耐性低いんじゃないか? そんなにおちょくってないんだがな……

 琉架の淹れた茶に手も付けない、なんて勿体無いんだ。あとで(スタッフ)が美味しく頂くとしよう。


「それでどういったご用件…… と言うより、まずどちら様ですか?」

「…… 本当に知らないのか?」

「見当はついていますが、残念ながらお名前は存じ上げ無いモノで……」


「ザック・マードックだ」

「ノーラ・レイノルズよ」


「ザック先輩とノーラ先輩ですね。それで何位か教えてもらっても宜しいですか?」

「ぐっ!!」


 また表情が険しくなった、別に嫌味のつもりじゃなかったんだが、どうせそれが原因で訪ねてきたんだろ?


「お……俺が十位でノーラが十一位だ!」


 わ~お、今は十二位が空席だからドンケツじゃん!

 そう、この二人は創世十二使の先輩だ。後輩に追い抜かれて気に食わないからわざわざ海を越えて会いに来たのか! まるで遠距離恋愛の恋人の様な行動力! なんちゅー暇人!


「よく俺たちのコト知ってましたね?

 向こうの世界でもクリフ先輩達に声を掛けて貰わなかったら気付けなかったのに」

「オリジン機関で職員に金を握らせればいくらでも調べられる」


 なんてこった! 機密なんてあったもんじゃ無い!

 こんな所でも情報屋が他人の個人情報で商売してやがる! アッチもコッチも大して変わらんな。もっともコッチは情報屋じゃなく情報を管理する職員がやってるだけに性質が悪いが。


「それで? わざわざ海を越えて遥々お越しいただいた先輩方はどういった要件がおありでしょうか?」

「…… お前達、魔王を倒したと(うそぶ)いてるらしいな?」


 創世十二使はその話、知っているのか…… (うそぶ)いてなどいないぞ? 純然たる事実だ。


 しかしそれを正直に話したとしてどうなるだろう? どうせ「お前みたいなガキにそんな事が出来るはずない! 本当ならその実力を証明してみろ!」とか言ってエンカウントするに決まってる。

 こういう行動力のあるバカは必ずそう言う。

 ならば適当に流すか? 突っ掛かってくる可能性100%だ。

 じゃあ、勇者みたいにコケにして心を折るか? これは悪手だ。同じダインスレイヴ(笑)に所属している人間だ、あからさまな敵対行動は避けるべきだ。


 どうするのが正解だ? 波風立てたくないなら真実のみを話すか? そんな善後策を色々考えていると……


「私と神那が魔王を討伐したのは事実です。ただどう受け取ってもらっても構いません。証拠も証言者も居ないのは確かですから」


 琉架が真実を語った。もしかしたら俺と勇者みたいに敵対すると思ったのかもしれないな。

 あぁ、ゴメンよ琉架、女神に気遣いさせてしまうとは!


「むぅ……」


 どう評価しても構わないと言われたら、さぞかし難癖つけ辛いだろう。ただでさえこっちは年下なんだ、エリートとしてのプライドなんかも関係するだろう。


「私はどうしても一つ知りたいんだけど、魔王殺しとは別件で……」


 ノーラ先輩が挙手した。この人も細かいウェーブが掛かった金髪でどうにも古い洋画に出て来た女優さんのイメージだ。美人なのは間違いないが、もう少し今風の髪形は出来ないモノか…… 何か勿体無い。


「あなたはどうやって私のギフトの支配から逃れたの? 後学の為にも是非知っておきたいのだけど」

「ギフトと言うとアノ香りの事ですか?」


「そうよ『誘引蠱惑(テンプテーション)』、コレが効かなかった男はあなたが初めて……

 あなた…… もしかして女の子?」

「………… 男です」


 誘引蠱惑(テンプテーション)…… どうやらDTか否かは関係無いらしい。ホッとした。


「理由は分かりませんが、恐らくノーラ先輩の誘引蠱惑(テンプテーション)より強烈な魅了を喰らった事があるからでしょう」

「私の能力(ギフト)より強い力?」


 魔王だから耐性ができたとは言えないしな、きっと俺の心の嫁達が守ってくれたんだ。


「何か…… 得体が知れないわね。私たちはそれも含めて貴方たちの実力に疑念を抱いてるのよ」

「それは…… どう思われても構いませんが、文句があるならオリジン機関の幹部に言ってください。

 序列を決めるのは俺達じゃ無いんだから」


 大丈夫、あの役に立たない置物ジジイ共を端から誘惑しちまえば、序列一位も夢じゃない!

 ちょっと膝に座って頬を撫でながら「パパ~私一位になりたいナ♪」って言えば、序列一位の証明書を速達で届けてくれる。

 誘引蠱惑(テンプテーション)なんか必要ない。女限定で簡単に手に入る席だ。


「序列は関係ないわ、ただしばらく貴方達の実力を見させてもらうわ」


 ん? 決闘しろとか、模擬戦しろとかじゃないのか? もしかしてテリブル対策の時を待つのか? あんな何時起きるとも分からない災害をか? そっちがそれでイイなら好きにしてくれ。


「え? おい! ノーラ!?」


 ザック先輩はどうやらやる気満々だったらしい。

 創世十二使の男女コンビは女性に頭が上がらないのは伝統みたいだな。




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