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レヴオル・シオン  作者: 群青
第一部 「異世界の章」
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第49話 原初機関


 本日も琉架と二人でお出かけデートだ…… 数分だけだが……

 すぐにゲストと合流する。

 本日のゲストはクリフ先輩とシャーリー先輩。


 先日、ゴリラから得た情報をもとに、オリジン機関シニス世界支部 通称「原初機関」へ出頭する。


 仕方ない、今日はダブルデートと言う事にするか。俺の脳内設定で。



 首都の郊外へ出て、道なりに進み三本松から真北へ500メートル進む。左に大きな岩が見えたらその方向へ大股で30歩進み、その位置から北北西に1km直進…………

 まるで宝の地図の様な指示に従いようやくたどり着いたのは郊外の森の中、僅かに開けたその場所には目印の様に小さな石碑が一つあるだけだった。


 他には何もない、辺り一面雪景色。

 当然、人の気配どころか、足跡一つ無い。本当にココでいいのかよ?


「何も無いぞ? 本当にココなのか?」

「ちょっとあんた達…… 私の靴を雪まみれにしておいて、何も在りませんでしたじゃ済まさないわよ? 一体どう責任を取るつもりよ?」


 シャーリー先輩が一々殺気を飛ばしてくる、すぐにキレるなよ。頭の程度が知れるぞ?


「お二人はこの場所に違和感を感じませんか?」

「あぁん?」

「動物の足跡一つすらも無いんです…… コレは恐らく偽装が施されてます」


「そう言えばここに来るまで動物や魔物の足跡をいくつも見たが、ここには一つも無いな……」

「恐らくは…… 地下…… でしょうね……」


 しかし辺り一面雪で覆われているため、どこに何が有るのか全く分からない……

 お客様がわざわざ足を運んだのに出迎えないとは失礼な奴等だ。仕方ない、呼び鈴代わりに一発カマすか。


 魔神器からおもむろに一つの魔器を取り出す。指向性爆発誘導杭『地下壕潰し(バンカー・バスター)』だ。

 太さ2cm長さ15cm程の小さな黒い杭だ。この魔器に火炎魔術を使用すると増幅された爆発と振動波が杭の先から一定方向へ放たれる。

 地下壕潰しなんて名前がついているが、壁だって破壊できるし武器にもなる。

 そんな便利アイテムだ。


「お…おい…… それで何をするつもりだ?」

「やだな~クリフ先輩、地下壕潰しを使ってする事は地下壕潰しに決まってるじゃないですか♪」


「……ッ……」

「…… ナニ考えてんのよこのガキ……」


 クリフ先輩は絶句、シャーリー先輩はヤレヤレ顔、琉架は慌てた様子を見せない。

 琉架からの熱い信頼を感じる。


「ここに原初機関のアジトが有るのか無いのか…… どちらにしても情報の真偽を確かめないといけないですからね」


『ま…待て!! 今開けるから、ちょっと待て!!』


 機械越しの音声が周囲に響き渡る。

 吸血鬼の心臓に杭を指す寸前で止められた気分だ。ちっ…… 惜しい!


 石碑の裏側の地面がせり上がり階段が姿を現した。


「そ…そうか…… ブラフだったのか…… そう言えば君はそういう人間だったな」

「本当に…… ナニ考えてんのよこのガキ……」


 シャーリー先輩から辛辣なお言葉(2回目)を頂きながら、施設へと足を踏み入れる。



 地下には想像していたよりずっと広大な空間が広がっているらしい。細く長い廊下を歩かされ一つの部屋へとたどり着く、部屋のプレートには「爆発物実験場」の文字……

 奥行50メートル程もあるドーム状の部屋に入る。何だっていきなりこんな所へ通される? まさか『お前達の実力を見極めさせてもらおう!』とか言って、いきなりドラゴンとか降ってこないだろうな?


 しかしその後音沙汰なし…… コレはヤバイ流れだ…… ナニがヤバイって……


「ちょっと! 何なのよココは! ソファーも無い! お茶の一つも無い! 一体どういうつもりよ!!」


 シャーリー先輩の怒りのボルテージ急上昇、目に見えない筈の怒りゲージが急速に溜まって行くのが見える気がする。そのうち超必殺技とか放ちそうだ。

 次のアクションはよ!! シャーリー先輩の理不尽な怒りがこちらに向く前に!!


『息苦しい思いをさせてすまない。スキャンが終わるまで今しばらく我慢してほしい』

「スキャンって何よ! 一体いつまで待たせる気よ!」

『創世十二使・序列第三位 クリフ・フーパー と 創世十二使・序列第六位 シャーリー・アスコット

 二人の情報はあるが、お連れの二人は我々が知らない人物なのでね、魔神器を持っている所を見ると創世十二使の一員で間違いないみたいだが』


 シャーリー先輩が「やはりテメー等のせいか!!」って目で睨んでくる。責任を押し付けられた。

 そんなに睨まないで下さい。俺たちがいなければこの場所は不明のままだったんだから。

 ほらぁ、琉架がすっかり脅えちゃって俺の陰に隠れてる。



---



「それにしても君たち良くこんな場所を見つけられたな?」


 退屈な待ち時間にクリフ先輩が質問してきた。


「わ…私のお爺様が調べてくれたんです。それでも半年掛かっちゃいましたけど……」

「おじいさま~? 何よアンタ金持ちだったりするワケ?」


 琉架が不良に目を付けられた! ここは俺がしっかり守らなければ……


「え……と、その……」


 琉架から助けてのアイコンタクト。ご用命とあらば……


「ご存じ無かったんですか? 琉架は有栖川財閥のご令嬢です。さらにこちらのシルバーストーン財団の会長の孫でもあるんです。正真正銘のお嬢様ですよ」

「か……神那ぁ…… それは~……」


 そう、琉架は高貴な生まれだ! そんじょそこらの有象無象とはワケが違う! 分かったら琉架をイジメるんじゃねーぞ! 有栖川財閥から殺戮メイドが送り込まれても知らないからな?


「有栖川財閥~? ウチの実家並みの大財閥じゃない」


 は? このヤンキー崩れはナニ妄言垂れ流してんの?


「あ~…… 信じられないかもしれないが、シャーリーはアスコット財閥の跡取り娘だ」


 は…… HA!HA!HA! ヘイ!クリフ! 冗談が上手いな、コイツは傑作だ!


 …… なのに何でそんな真剣な眼をしてるんですか?


 …………


 ウソだ!! この体育館裏でタバコとか吸いながらセンコーの悪口言ってそうなねーちゃんが、琉架に匹敵するほどの高貴な生まれだと!? 一体どんな育て方をすればセレブからこんなDQNが生まれるんだよ!!

 教育失敗とかのレベルじゃねーよ!! このギャップは萌えねー!!


「それじゃアンタ、有栖川美影の妹なワケ?」

「は…はい、有栖川美影は私の上のお姉様です」

「確かに妹が二人いるって昔 言っていた気がするけど…… じゃあ、シルバーストーン財団の会長って有栖川十蔵なの?」

「そうです…… お爺様です……」


 琉架の家族と面識がある……だと? 信憑性が上がった…… もしかして本物?

 いや、本物のシャーリー・アスコットを亡き者にして入れ替わっている可能性も微粒子レベルで存在する。

 そうだ! 油断するな! 何といってもヤツはDQNだ!!


 …… と、まぁ 現実逃避がてらシャーリー・アスコット偽物説を打ち立ててみたが、恐らくこの人は本物なんだろう。オリジン機関がそんな身元の不確かな人物を放置しておくハズが無いからな。

 だとすると、何なんだろうこの空間…… 半分が超セレブって…… まさかクリフ先輩も上流階級の出身って事は無いだろうな?


「驚いたな、まさか二人にこんな接点があったとは……」


 うん、大丈夫そうだ…… クリフ先輩はこっち側の人間だ。



 プシュー ガチャ


「お待たせいたしました。創世十二使の方々、確認が済みましたのでこちらへお越しください」


 俺たちの入ってきた出入り口とは逆側にある扉からスーツ姿の男性が現れる。

 しかし妙な施設だ、一本道でいきなり爆発物実験場に通されるとは…… コレはまるで侵入者による襲撃を想定しているようだ。だんだん見えてきたぞ…… こいつらがこんな分かりにくい所に隠れていた理由が。

 男に案内されて進む、さっきとは一変して広い通路と両脇には沢山のドアが並んでいる。

 そして応接室へと通された。


 そこは応接室というにはあまりにも簡素な造り、ただ四角い部屋にテーブルとソファー、人数分のお茶、茶菓子の類は無く、何となくといった感じで置かれている観葉植物が一つあるだけだ。

 この施設はそもそも来客を想定して造られていない。この部屋が使われたのも恐らく今日が初めて、念のために造った感じだ。


「それで? あんた達の仕事は魔王の情報収集と、私たちのサポートだった筈よね? それがどうしてこんなモグラの巣穴に引きこもって仕事放棄し、さらに私を長時間待たせた? 言い訳があるならさっさと言え!!」


 わぉ、シャーリー先輩が激おこだ。バックには怒れる鬼の幻想(ヴィジョン)が見える。

 もし返答を間違えれば、恐らく地獄の苦しみを味わう事になるだろう。


「皆様には申し上げにくい事なのですが…… 創世十二使・序列第一位が敵の手に落ちた可能性があります」


「な…… ま…まさか!! 赤木さんが!? そんな馬鹿な!!」


 ? アカギサン? ダレそれ?? まさかまたゴリラみたいなキャプテンが出て来るんじゃ無いだろうな?

 序列第一位の赤木キャプテン…… 有り得る…… きっと序列第二位はメガネ君だな。


「あ…赤木さんが…… ウソだ…… あり得ない……」


 そもそも俺と琉架は他の創世十二使と面識がないから、どんな人物なのか分からない。

 序列第一位というなら師匠みたいな人だったのかな? 殺しても死なない感じの……


 話を聞こうにも、クリフ先輩は動揺MAX状態で心ここに有らずだ。聞き取り不能。

 シャーリー先輩はさっきから静かに激おこ中だ、怖い…… 聞き取り不能。

 スーツ姿の男は沈痛な面持ちで頭を抱えてる。何となく聞き取り不能。


 無理に聞かなくてもイイか、後で資料に目を通しておこう。


 なんか一気にお通夜みたいな空気になってしまった。確かにこれから魔王討伐に向かう我々に聞かせるべきではない話だ。


「つまり、その赤木さんという人が魔王の手に落ちたからこんな僻地にアジトを移したワケですか?」


「あり得ない!! 赤木さんが人類を裏切るはずが無いだろ!!」

「我々だって同じ思いだ! しかしもし魔王が人を完全支配できる能力を持っていたら、彼の意思とは無関係にこちらの情報が筒抜けになる! 彼は我々の事を知り尽くしていたのだから……」


 うわぁ…… その能力を持つ魔王に心当たりがあり過ぎる…… もしかして淫乱糞ビッチ魔王の手に落ちたのか? だとしたら今頃アトランティスで種馬奴隷として過ごしているかもな……


「相手はどの魔王だったんですか?」

「それは分かりません…… 彼は独自のルートをいくつも持っていて、ある日出かけたまま二度と戻ってこなかったんです……」


 ………… ちょっと待て、それじゃただの事故死かもしれないだろ? どんな実力者だってミスする可能性はあるんだ。


「施設を移したのは彼の提案でもあったんです。「もし自分が戻らなかったら施設の場所を移せ。万が一の時、首都の住民に被害が及ぶことは避けるべきだ」……と」


 優等生の発言だ…… 確かに赤木キャプテンの判断は正しい。

 だが問題なのはお前たちの行動だ。

 ただ赤木キャプテンの言葉に従って、首都を離れてこんな僻地で引きこもり。後からやって来る可能性のある創世十二使はほったらかし、せめて赤木キャプテンに分からない方法で自分たちの情報を首都に残しておくべきだった。この落第生め…… 面倒掛けさせやがって!


「それで言い訳は終わりなの? あんた達は結局逃げ出して隠れてただけでしょ?

 その序列第一位の人の知らない手段で情報を残す事すらしなかった、完全な仕事放棄じゃない!!」


 シャーリー先輩が俺の思っていた事を罵倒交じりで叩き付けてくれた。

 さすがヤンキーだ。 この人初めて役に立った。


「大体アンタ達は……」


 おっと、まだ終わって無かった。溜まりに溜まった怒りを放出中。

 俺と琉架はお茶でも飲みながらこの嵐が過ぎるのを静かに待とう。



 嵐が過ぎるのに一時間を要した…… 溜め込み過ぎだろ……



---



 途中から正座させられてたスーツの男が今にも死にそうな顔で足を引きずりながら出ていった。彼はきっとこの原初機関の中でも偉い人だったのだろうが、無残なモノだ。

 入れ替わりで入ってきた白衣の女性に連れられて向かった先は保管庫だった。


「皆さんはこの後、第11魔王討伐に向かわれます。しかし()の魔王と戦う時に魔器の類は使用できません。

 近づくだけで機械を組み込んだ道具は全て壊れてしまいます。それが第11魔王の特性なんです」


 疑問だったんだが、そのマルファンクションが魔王のギフトなんじゃないのか?

 いや、それは無いか…… いくらなんでもショボ過ぎる。

 魔王にはギフトとは別に特性があるのかもしれない、ウィンリーにアイドル特性。ミューズ・ミュースに絶世の美女特性…… そんな感じの。

 きっと第11魔王はグレムリン特性だな。


「そこで皆様には我々の組織が100年以上の年月を掛けて集めたアイテムを進呈します。自分に合うと思うものをご自由にお持ちください」


 魔道具か…… しかし役に立つモノが見つかるだろうか? ウチのギルドもかなりの数を保有しているが、魔王討伐に使えるモノは限られてると思うぞ……

 渡されたリストを眺める、しっかり効果まで書かれているのは有難い。


「我々もただ逃げ隠れしていた訳ではありません。先日も魔導書(グリモワール)を入手すべく複数のギルドへ依頼をおこなっていました。もっとも結果は惨敗でしたが……」

「そうだったんだ…… なんかゴメン。魔導書(グリモワール)は俺たちのギルドが取った」

「え?」

「参考までに、どこに依頼出してたの?」


「あ…… えっと…… 殆んどが予選敗退で、本戦に残ったのはアサシンと明鏡止水です。

 魔法王団にも依頼を出したんですが、素気無く断られました」


 なんだ、全部Bクラスじゃねーか。そりゃダメだ。

 しかしココには神器クラスのアイテムもあるかも知れないな…… 何か無いか?


「ねぇ神那、コレ見て欲しいんだけど……」

「ん? コレは?」


 琉架が持ってきたのは朱作りの刀、その装飾から儀式刀の様だ。

 資料に目を通すが該当するものが無いぞ? どうなってる?


「それは神器です。伝説の三刃が一振り、神剣『天照(アマテラス)』です。

 もっともそれを抜ける者がいなかったため、長年放置されていましたが…… もしかしたら……」

「抜ける者がいなかったって?」

「はい、恐らく能力不足でしょう。しかし先ほどのスキャンで能力値140000を誇っていた有栖川琉架なら……」


 成長してる!? 僅か1年で能力値が20000も増えてる!? さすが俺の女神、桁が違う!!


「能力値140000!? そんな莫大な能力値、歴史上でも三人と居ない大魔導師レベルだぞ!? お姫様すげーな」

「140000…… 私の倍近い…… ウソでしょ?」


 クリフ先輩とシャーリー先輩はようやく琉架の偉大さが分かったらしいな。

 もう琉架をイジメちゃ駄目だからな。ホントはめっちゃ強いんだぞ?


「それで琉架、抜けそうか?」

「ん……」


 キン ―


 あっさり抜き放ったその刀身はガラスの様に透き通っていた。


「わぁ…… キレイ……」


 琉架が呟く、確かに芸術品の様な美しさだ。琉架が持つと絵になる。

 能力は不明だがコレは頂いて行こう。後で白に調べて貰えばいい。


「いいのかな? 貰っちゃって?」

「問題無い。リルリットさん風に言うと迷惑料って事になるから問題無い」


 思わぬ掘り出し物ゲット! 俺にも何かお宝を……と、意気込むがロクなモノが見つからない。

 俺としては白やミラのギフトみたいな、魔術で再現できない能力の魔道具が欲しかったんだが見当たらない。


 クリフ先輩はマイナー属性である金属魔術の魔道具を選択した。『磁力円陣(コン・パス)』の能力者だから使い道が大体わかる。


 シャーリー先輩は『拡散(ディフューザー)』の魔道具だ、恐らくこれもギフトと併用する為だろう。

 気になったので、以前貰った創世十二使設定資料集でシャーリー先輩のギフトをリサーチ。

 『再生の聖者(リジェネレイト)』…… その名の通り傷を癒す再生能力だ。なんて似合わない能力だ。

 この人物を見てても人に癒しをもたらすとはとても思えない。人に根性焼き程度の火傷を与える能力とかがお似合いだろ?

 セレブの生まれで、こんな聖女の様な能力を持っていて、何処で間違えればこんなDQNになるんだよ……


 俺的・世界七不思議に登録決定しました。



 三人はそれぞれ魔道具を見繕ったが俺は結局何も貰わなかった。せいぜい新開発の魔力回復促進剤と副作用の出ない造血剤くらいか。

 成分解析すれば自分で作れるが、対魔王戦ともなれば色々温存したいからな。

 どこかに他人の魔力を自分の魔力に還元できる神器は無いだろうか? それさえあれば琉架ほどではないが、俺も半無敵になれるのに……



---



「第11魔王の性質はとにかく相手をおちょくると言ったモノです。きっとこちらの裏をかく様なことをしてくるでしょう。存分にご注意ください」


 そう言えばウィンリーも第11魔王をイタズラ者と評していたな、本来ならあらゆる事態を想定して準備をしたいが、グレムリン特性を持っている為、魔器が使用できない。

 今更だが、こんな事なら事前に偵察部隊を出しておくべきだった。魔王の実戦データがあれば完璧な準備が出来るのに……

 もっともそれは無理な話か…… 相手は魔王だ。偵察部隊が生きて帰れる保証はどこにもない…… 中途半端な戦力では魔王の元まで辿り着くことも出来ないから、討伐軍は大戦力で一発勝負を賭けるんだ。


「皆さんがもし戻らなければ、我々はまた施設を別の場所に移します。その時は何らかの形で情報を残します。ご了承ください」


「…………」「…………」

「…………」「…………」


 わざわざ言わなくていい事をご丁寧にどうも……




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