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レヴオル・シオン  作者: 群青
第一部 「異世界の章」
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第47話 息抜き3 ~冬の温泉編~


---有栖川琉架 視点---


 2月某日、本日とうとう魔王討伐作戦実行日が決まった。


 決戦は3月15日だ。


 作戦まで一ヵ月を切っている、既に城塞都市ラドンには決戦に備えて兵力や必要物資の移動が始まっている。

 私達『D.E.M.』の配置については決定していて、近いうちに神那が発表すると言っていた。

 少し緊張してきた。

 この世界に来て以来、苦戦らしい苦戦はしたことが無い。しかし今回の相手は魔王。もしウィンリーちゃんに匹敵する実力が有るなら苦戦は免れないだろう。


 あぁ、何か緊張してきた…… 以前、神那も言っていた…… 犠牲者が出るであろう事を……


 先日の魔宮踏破の時も、味方じゃ無かったけど何人もの犠牲者が出ていた。

 これがもし『D.E.M.』のメンバーだったら…… そう考えると怖くてたまらない。もしそんな事になるくらいだったら、私一人で…… せめて神那と二人だけで行った方がまだマシだ。


 そんな事を考えていたのを神那に見透かされたのか、『D.E.M.』恒例の息抜きを提案された。



「今回は山奥の温泉街にある老舗高級温泉旅館を貸し切りました」


「神那クン、サイコー!! バンザーイ!!」

「さすがですマスター!! バンザーイ!!」


 サクラ先輩とミカヅキさんは相変わらずだ。


 ちなみに今回の旅行にはリルリットさんを誘ってみた。私たちのギルドの8人目…… アルテナを入れて9人目の仲間として。


「私が? しかしギルドの懇親旅行に私が参加しても良いのでしょうか?」

「はい、リルリットさんは私たちのギルドの一員です。ですので遠慮しないで下さい」

「あ…… はい、わかりました。ではお言葉に甘えさせてもらいます」


 その後リルリットさんが要塞龍ホープを見て腰を抜かしていたのは言うまでもない。



---



 ホープでトゥエルヴを南下する。目的地、雪深い温泉「異科位(イカイ)温泉郷」を目指す。

 通常の移動方法では片道3日は掛かる道程も、ホープなら2時間掛からない。

 「旅を楽しむ為には通常移動するべき」という意見もあったが、寒い馬車に丸2日揺られると聞いた瞬間取下げられた。


「エ……エクリプスの神撃ってルカさんがヤッたの!?」

「あ、私だけじゃ無いですよ? 神那の協力が無かったら、あんな精密射撃出来ませんでしたから」

「ウソでしょ…… この子達、普通じゃないとは思ってたけど……」


 普通じゃないと思われてた…… 極力実力は隠してたけど、やっぱり普通とは違ったみたいだ。


「リルリットさん、この事は当然オフレコでお願いします。

 下手に広まれば神の名を語る不届き者! とか言われかねないし、琉架が現人神(あらひとがみ)として教会に攫われる可能性があるから。

 そんなことになったら俺は宗教戦争起こして教会を滅ぼすね」


 神那の信仰している宗教では人攫いは御法度らしい。

 てっきり神那は無神論者だと思っていたけど、その神様を強く信仰しているらしい、私一人攫われたくらいで教会を敵に回すのも厭わないとは……

 一体どんな神様なんだろう…… 今度教えてもらおう。


「言われるまでもないわ、こんな事人に言えるわけない…… でも…… 納得しました」

「納得? 何がですか?」

「貴方達のそのリラックスっぷりですよ! 気付きませんでした!? ギルドセンター本部内のピリピリと緊張した空気に!?」


 そう言えばカフェもいつもより静かだった気がする……

 良かった…… 私だけじゃなかったんだ……


「私はてっきりこの旅行の目的も、緊張をほぐす為、リラックス目的だと思ってましたが、皆さんの雰囲気、完全に観光目的じゃないですか」


 あ……あれ? みんな緊張してないの? やっぱり私だけ?


「緊張自体は重要なものだと思うが、今からし始めるのは早すぎでしょ。

 突入10分前くらいから緊張し始めればいいんですよ」

「いや…… それはいくら何でも遅すぎる…… どんだけ豪胆なのよ……」


 あぁ…… やっぱり神那はスゴイ…… 神那がいてくれれば大丈夫な気がしてきた。

 うん、今回の旅行でしっかりリラックスしよう。



---



 要塞龍ホープの性質上、人気(ひとけ)のない森のなかの空き地に着陸、雪の中を少し歩くことになった。

 龍から降りると雪に腰まで埋まった…… これはまともに歩けない。


 ちなみに白ちゃんが消えた。着物しか見えない。目を凝らすとうっすらと輪郭が分かる程度だ、まるでステルス迷彩のように雪景色に完璧に溶け込んでいる。

 きっと着物を脱いだら見つけ出すことは出来ないだろう。


 もっとも本人は寒がりだから絶対に脱がないよね、今も神那にベッタリ張り付いてる…… イイなアレ…… 羨ましい…… 私にも抱きついてくれないかな?


「カミえも~ん! 何とかしてぇ~! このままじゃ一歩も動かずに遭難確定だよぉ!」

「先輩、トラベラー限定のネタで呼ぶのはやめて下さい。みんな不思議そうな顔してるじゃないですか」

「ブゥ~! 神那クンだってたまにやるくせに……」


 ゴメンナサイ、トラベラーだけど今のネタが分かりませんでした。

 神那は時々、意味が分からない事を言うけど、それもトラベラーネタだったのかな?

 よく神那やサクラ先輩に世間知らずだと言われるのは、こういう所が原因だろうか……



「第7階位級 風域魔術『空圧』コンプレス × 第5階位級 風域魔術『乱流』ダウンストーム

 合成魔術『圧殺息吹』ゴッドブレス」


 神那の放った合成魔術が僅かな粉雪も巻き上げず、新雪を風で一気に踏み固め真っ直ぐな道を作った。

 流石の魔力コントロール技術だなぁ、私がやっても積もった雪をもう一度降らせるだけだ。


「うぅ~ 寒!寒!」


 神那が当たり前の様に白ちゃんと手を繋いでいる…… なんて羨ましいんだろう……

 最近二人がすごく仲が良い、どこに行くにも神那の後を着いて行ってる気がする。


 私も「おね~ちゃん」って呼ばれたい……




 神那の作った道は温泉街のすぐ側まで続いていた。

 昔テレビで見た古いけど味がある街並みだ、ここは異世界なのに何故か大和風の建物……

 ………… なんで?


「おぉ~、何かすごく懐かしい街並みだね! 神那クン、ガイドブックとか持ってないの?」

「ここは200年以上前に俺たちの先祖に当たる神隠し被害者達が、祖国を懐かしんで作った街だからですよ。

 トゥエルヴの温泉をリサーチしたらここが一番評判が良かったんです」

「誰かの受け売り?」

「しょーがないでしょ? この世界に住んでまだ1年も経ってないんだから」


「おに~ちゃん……早く行こ……寒い……」

「そうだな、こんな雪の降りしきる中、わざわざ外で立ち話も馬鹿らしい。

 みなさん、坂の上、奥に見える大きな建物をご覧ください。

 あれが本日の宿『神勝の湯』です」


 そこには和風の大きな建物、屋根は瓦張りで外壁は白色、柱が赤色のちょっと派手なおめでたカラー、イメージ的には竜宮城って感じだろうか? きっとこの温泉郷で一番大きな建物だ。


「神勝の湯ってトゥエルヴでも最高級の宿じゃないですか。それを貸切って……

 本当にお金を湯水の如く使いましたね……」

「メンバー全員が一生遊んで暮らせて、更にお釣りがくる程の財宝が有りますからね。

 質素倹約も素晴らしいけどノブレス・オブリージュとでも言うか…… 金は使ってナンボです」


 最終的には高貴さのカケラも無い言葉で〆てしまった。

 きっと神那は言葉の意味をよく理解していないと思う。



---



 本日の宿に到着。従業員一同が並んでお出迎えしてくれた。

 さっそく冷えた体を温泉で温めようと思ったら、現在準備中だと言われた。

 天然かけ流し温泉って書いてあったけど、準備って必要なんだ。

 何故か誰かの作為的な…… 悪意の様なモノを感じるのは気のせいだろうか?

 しかし、使えないのなら仕方ない。部屋に入ってしばらくゆっくりしよう。


 男性部屋、女性部屋にそれぞれ分かれて入室。


 神那が切なげな表情を浮かべていた。前にもどこかで見た気がする表情だ、売られていく仔牛みたいな…… あ、思い出した! 霧の迷宮で神那とジークさんの二人でゴンドラに乗っていた時の表情だ。


 あんな顔をされると気になって仕方ない、遊びに行ってみようかな?



 神那の熱烈歓迎を受けた。

 比喩ではなく本当に泣いて喜んでいた。



---



 午後は自由時間、そんな中、神那とサクラ先輩が二人で出かけていった。

 あの二人だけという組み合わせは初めて見た…… な…なんだろう…… ま…まさか、デートじゃないよね?

 白ちゃんの証言によれば、伝説の秘宝…… 何とかが見つかったとか…… 妙にテンションが高かったらしい。

 なんで温泉街で秘宝? 二人でダンジョンにでも行くのだろうか? どちらにしても怪しい行動だ。無茶しないといいんだけど……


 二人は小一時間ほどで戻ってきた。その表情は微妙なものだった。秘宝、見つからなかったのかな? 何があったのか聞いても教えてくれなかった…… 怪しい……




 夕方6時から宴会場でお食事。

 一部の人が大騒ぎして時間が過ぎる……


 日が完全に落ちてからようやく露天風呂解禁!



---



「えぇい!! 離せ不能賢者!! 貴様はムスコが死んだ時に漢のロマンを失ったのか!?」

「だから落ち着け。ロマンも結構だが今はタイミングが悪い」


「黙れ! 枯れ筋!! 貴様は一人で枯れ果てた御神木に(エロ)でも巻いて再び芽を出す日を期待して過ごしていろ!!

 俺の若木には今、(エロ)が必要なんだ! いずれ大きな実りを得るために、今が一番大事な時期なんだよ!!」


「枯れ筋…… お前のボキャブラリーは一体何で出来てるんだ?」

「ウルセー!! 美少女以外が俺を束縛するんじゃねー!!」


「だから決戦を前にしたこの時期に、ギルマスが覗きなどしたらギルド内に不和が発生するだろうが」

「バカヤロー!! 俺がそんなミスを犯すわけがないだろ! 絶対にバレずにミッションをやり遂げる自信がある!!」


「いや、俺の知る限り、そういう事を(のたま)う男は100%失敗する。諦めろ」

「離せ~! 手を伸ばせば直ぐそこに聖杯が有るというのに、それを諦めろと言うのか!? 貴様は諦められるのか!?」


「なんだその例えは? それに諦める諦めない以前に、するべきではないんだ」

「寝たきり老人が俺の邪魔をするなー! てめぇ!コロスぞ!!」


「はっはっはっ面白いことを言う、殺せないのは知ってるだろ? まぁ、諦めろ」

「ふざけんなー! テメーは一人で永遠賢者タイムをやってろ!! 俺を巻き込むなぁぁぁーーー!!!!」



---



 露天風呂


 未だ降り積もる雪と夜の闇のコントラスト、それらを幾つもの篝火が映し出す幻想的で美しい光景……

 岩造りの露天風呂はきっとこの時間が一番綺麗なんだろう、だから準備中だったのかもしれない……

 この世のモノとは思えない美しい光景にしばし言葉を忘れる。


「……寒い……」


 白ちゃんがさっさと準備を済ませ温泉に浸かる、確かにボーっと眺めていたら風邪を引きかねない。

 あまりの美しさに心を奪われていたが、今は真冬だ。いつまでも裸で外にいたら命に係わる、白ちゃんに続こう。


「はふぅ~~~」


 思わずため息が漏れる……


「あ……あの……そんなに見られても困るんですが……」


 みんなミラさんに注目している、お湯は乳白色で透明度は皆無だが、彼女の尾びれがお湯から出ているのだ。


「だ……大丈夫です、人魚族(マーメイド)は決して生臭くないですから…… ご迷惑では無いかと……」

「あぁ大丈夫大丈夫! そんな臭いしないから。それよりミラちゃんに一つお願いがあるんだけど」

「え? はい……なんでしょう?」

「そこの岩の上でポーズ取ってくれない? 人魚姫ポーズ!」


「に……人魚姫ポーズ? えっと…… こう……ですか?」


「「「「おぉ~~~」」」」


 リアル人魚姫ポーズだ、すごく絵になる。昔見た絵本の挿絵みたいだ……


「うぅ……終わりです!」


 ミラさんが真っ赤になってお湯に戻った。

 本当は写真撮りたかったけどさすがにマズイか……


「いやぁ、ウチのギルドは本当に粒ぞろいだね、ギルマスの趣味が良いのかみんなスタイルが良すぎる……

 くそぅ!! 私の味方は白ちゃんだけだ!」


 サクラ先輩がちょっといじけてる…… 私が励ましてもきっと意味が無いんだろう、以前神那はそれで蹴られてたし……

 それにスタイルがイイと言ったら……


「ん? なにか?」


 リルリットさんだ。 ……デカい!


「どうすればそんなに大きくなるんですか?」


 思わず聞かずにはいられない、みんなが注目する。


「あぁ……胸の大きさですか? ハッキリ言って遺伝です。それ以外の要因は有りません。

 皆さんのご家族、姉妹に大きい人がいれば期待できます。皆さんまだ若いからこれからですよ」


 身も蓋もない答えが返ってきた。

 でも小姉様はともかくお姉様は大きかった…… 期待できるかも!


 一方、サクラ先輩は温泉に沈んでいった。きっと……そういう事なんだろう。


「それよりも私は皆さんのギルドに関してずっと疑問だったことがあるんです。

 聞いてもイイですか?」

「え!? ウチのギルドってどこかオカシイんですか?」

「いえ…… オカシイのはオカシイんですが…… そういう事じゃなくて……」


 あ…… やっぱりオカシイんだ……


「皆さんは結局のところ、ギルマスであるカミナ君のハーレムメンバーなんですか?」


 は……? はーれむめんばー?


「おっと、未成年に効く事じゃ無かったか…… 要するに彼の事が好きなのか? って事です」

「おぉ!! コイバナ!! すっごく久しぶりだぁ!!」


 サクラ先輩があっさり復活した。

 いや…… それより…… す…好きって……


「ちなみに私は彼に対する恋愛感情は無いです。手のかかる弟…… いや、生意気な親戚の男の子って感じかな?」


 ほ…… サクラ先輩は今日怪しい行動も見られたけど、確かに友達感覚だと思う。



「主に対して恋慕を抱くのはメイド失格です。ただ、そういう性癖のマスターもいるそうなので…… マスターが望むなら…… えっと…… (やぶさ)かではない…… 気がしなくも無くも……無い…… です」


 ミカヅキさんの後半がかなり怪しい!?

 こ……これは、メイドとしてなのか……本人の想いなのか……



「白はおに~ちゃん……好き……」


 白ちゃんはそれだけ言うと口まで温泉に浸かって「これ以上話すことは何もない」スタイルを取る。

 まぁ、白ちゃんは世間知らずな私が見ても、そうなんだろうと思ってた。

 …… 神那はどうなんだろう? 神那は妹がいるからきっと…… でも普通の兄妹ってあんなにベタベタするモノなのかな? ど…どうなんだろう……



「私はカミナ様の事をお慕い申し上げております」


 !?


「おぉ!! ミラちゃん大胆発言!! そうだったの!?」

「えぇ、死を覚悟した時、颯爽と現れて私を助けてくれました…… 一目惚れです。

 それに…… あんなトコロまで見られてしまっては…… 彼に貰って頂くしかありませんから……///」

「吊り橋効果ってヤツ? あんなトコロ? 神那クンは一体何を見たの?」

「それは………… 秘密です!」


 いや…… 神那はそれ覚えてないから…… でも見られたのは確かに事実…… だったら私も一瞬見たし、私が貰っても…… あ…あれ? そう言えば私も神那に見られた…… じゃ…じゃあ!私も神那に貰ってもらわないと!…… な…何か思考がおかしな事になってる…… こ…混乱してる?



「はぁ~……なるほど、サクラさん以外は全員ハーレムメンバーにされてたのか……

 恐ろしい手腕だ。彼はきっと偉大な人物になるわね」


 あれ? まとめに入ってる? 私まだ何も言ってないのに……


「神那クンの野望はそんなもんじゃないですよ、なにせ獣人族(ビスト)のお姫様、オルフェイリア様も彼のハーレムメンバーなんだから」

「え? あぁ、年末のパーティーに招待されてた……なるほど……」


 そう言えばウィンリーちゃんも神那の事好きだよね?

 いや、それよりも……



「あの…… 私まだ何も……」


「え? いや…… ルカさんは別に言わなくても分かりますから」

「ですよね~ あれだけ神那クン好き好きオーラ放ってたらバカでも分かるから」


 は? え? 好き好きオーラってナニ? もしかして私ってバカ以下? 全然分からないです!


「……まさか、琉架ちゃんって、自分の気持ちに気付いてないタイプの人だったの?

 そんな人マンガでしか見た事ないよ、実在したんだ……」

「え? え? え?…… え?」


 確かに私は神那の事を誰よりも信頼してるけど…… アレ? 今までちゃんと考えた事なかった……

 私は何で神那をここまで信頼してるんだろう……

 初めての友達だから? それとも神那の事がす…す…好き好きだから?


 プシュ~ 自分の頭から湯気が登っているのが分かる…… 全身が熱い、きっとのぼせたんだ……


「ホントに気付いてなかったんだ…… てか、大丈夫? 全身真っ赤だよ? ゆでダコみたい」

「だ……だいじょうぶれす…… わらひはいつもど~りれすから……」

「ああ、うん。ダメっぽいね。ちょっと「ダメー」って言ってみて?」

「らめ~?」

「ダメだ完全に熱暴走してるわ」


 頭がまともに働かない、雪が冷たくて気持ち良さそうだな…… ちょっとダイブしてこよう。そうすれば頭も冷える。

 ………… なんでだろう? 足がガクガクして立てない…… それどころか体に力が入らない……


 トプン


「う…うわぁ! 琉架ちゃんが溺れた!?」


 私の意識はそこで途切れた。


 まるで夢の中の出来事みたいに記憶が曖昧だ……

 でも一つだけ分かるのは、きっと私は神那の事が……

 す…好き好きなんだと思う……




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