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レヴオル・シオン  作者: 群青
第一部 「異世界の章」
42/375

第40話 予選


 予選2日目


 テセラ大闘技場


 王都の郊外に作られた巨大な闘技場は本来、多目的スポーツ施設らしくスタジアムのような観客席が付いている。収容人員は10万人ぐらい入りそうだ。

 この国の規模で何故これだけ巨大な施設が必要なのだろう?


 その巨大な闘技場には、これまた巨大な武闘台が設置されている。円形の武闘台で石造り、高さは50cmほど……広さが異常だ、端から端まで200メートルくらいありそうだ。


 なんなんだこの国は、ただの見栄っ張りとも思えないが、過剰なまでの巨大建造物好きは?

 この規模の施設をフル活用する機会がそんなにあるとも思えないが、もしかしてオリンピック的な催しが毎年開催されているのか?

 だとしたら、随分平和な国みたいだ。小さな島国は魔王に狙われないのかもしれないな。


 そんな武闘台に俺は琉架とミラ、美少女二人を引き連れて登る。

 予選・第3試合の参加人数は330人、その内300人は男の冒険者だ。嫉妬の視線というよりカモを見る目をされている。さしずめ俺はネギだな。

 パッと見、ヒョロい男と線の細い美少女二人。勝利条件によっては真っ先に狙われるだろう。

 う~む……やはり肉壁要員としてジークを入れておくべきだったか? アイツは無駄に威圧感が溢れ出てるし……まぁ、俺が守ればいいだけだ。


「あ……あの、カミナ様……なにか物凄く見られていませんか……?」


 ミラがちょっとキョドり気味だ。周囲にいる人々の半数が屈強な大男だ。

 きっとミラの脳内では腹を空かせたクマが鮭を狙っている光景に映っているのだろう。

 確かに美味しそうだしな……

 だが安心してほしい、ここは過酷な大自然じゃない。俺の(ミラ)を狙うクマは、漏れ無く絶滅してもらうから。弱肉強食だ。


「見られてるのは…………二人が絶世の美少女だからだな。うん、間違いない!」

「ッ…………か……神那はすぐそういう事言うんだから……///」

「あ……あ……ありがとう……ございます……///」


 可愛いなぁ、二人はまるでタンバリンの様だ、俺のテンションが上がる!



『レディーエンジェントルメーーー!!』


 会話を遮られた……てか、ちゃんと言え!


『これより予選・第3試合を始める! 試合はバトルロイヤル形式で最後まで武闘台に立っていた者のチームの勝利とする! 戦闘不能もしくは武闘台の場外へ落ちた場合に負けとなる! 武器・魔法の使用制限は無し! ただし相手を死に至らしめた時点でそのチームは失格となる!』


「場外負けがあるんだ……ねぇ神那。武闘台の端っこギリギリにいる私たちってピンチかな?」

「うん、まぁ普通に考えればな。あまり公平なルールじゃ無いけど、真ん中で始めれば360°全方位に敵がいる事になるから、それはそれでピンチだ」


 てか、いくら何でも数が多すぎる。せめて予選も2~3回戦に分けて行うべきだったな。

 もっとも対策として、このバカみたいに広い武闘台を用意しているんだろうけど。


「俺たちに関して言えば良い位置からのスタートになる。二人は防御は気にしなくていい」

「え?」

「分業だよ、防御は俺が担当して二人は魔術で敵を叩き落とす」

「………… うん、分かった」


「え? あの……打ち合わせってそれだけですか?」

「大丈夫! 神那が言うんだから!」


「は……はぁ……」

(お二人の間には、今の私には知り得ない強い信頼関係があるんだ。羨ましい……そこまで信じられる他人の存在が……)




『それでは予選・第3試合………………始めーーーーー!!!!』


 パアアアァァァーーーーーン!!!!


 始まりの合図の銃声が鳴り響く、そこは銅鑼だろ? かけっこじゃ無いんだから。


 武闘台の至る所で戦闘が始まった。もちろんカモネギの俺たちにも周囲の冒険者が一斉に襲い掛かってくる。

 俺の目の前で美少女に襲い掛かるとはいい度胸だ。殺されても文句の言えない所業だが、これは試合だ。合法的にぶちのめす!


「痛い目に会いたくなければ、早いうちに場外になった方がいいぞーーー!!」


 ……なんて言ってくる。

 完全に油断してるな。若くても強い魔術師は幾らでもいるんだがな……


「が!? な……なんだ!?」

「なんかあるぞ!? 何だコレ!?」

「か……体が動かない!? な……何をしやがったんだ!?」


 一斉に襲い掛かってきた冒険者たちは、全員その場に縫い付けられるように止まる。

 あっという間に人の壁が出来あがる。


 試合開始前から俺たちの周囲には血糸を張り巡らせておいた。

 ひょっとしたら反則かも知れないけど、バレなきゃいいんだ。ぶっちゃけそんなルールは無かったからな!


「よし、これで物理攻撃は完封できるな。それじゃミラ、一発どうぞ」

「え? いっぱ……? え?」

「ミラさん、昨日のアレを使えばいいんですよ」


 昨日のアレ? 琉架とミラが昨日のアレ? …………気になる、一体二人で何をしていたんだ? どうして俺はその場にいなかったんだ!?


「わ……分かりました。やってみます」


 ミラが一歩前に出て、右手を空に向かって伸ばす。

 無駄にデカイ帽子のつばが潰れる、やっぱりこれはでか過ぎたか……


「流水魔法『豪水圧大砲(フラッド)』 チャージ10倍!!」


 え?


 ミラの手の先に小さな水球が空間から湧き出す。

 その水球は5秒と掛からず、何倍、何十倍、何百倍にと膨れ上がっていく……直径が20メートル程になるとようやく膨張を止める。


「うわわわぁあ!? デ……デカすぎます!?」


 使った本人が一番驚いてる……いや、俺も驚いたけどさ……


「ミラさーん! そのままゴー!」

「ご……ご~!」


 ミラが腕を振り下ろすと、膨大な量の水が一斉に武闘台の中心方向へ噴き出す。

 その水の奔流は武闘台の上にいた人諸共、全てを洗い流す。

 まるで鉄砲水だ……


「ごばががば~~~!!!!」

「ぎゃーーーーーごばっ!!!!」

「がぼぼぼぼ……」


 ドパーーーーン!!


 この一発の魔法で武闘台にいた冒険者の1/3が文字通り脱落した。


「………………」

「あ…ぁ…あわわ…………」

「うん、大成功!」


 確かにミラの能力値があれば、琉架と同じ戦い方が出来るんじゃないかと思ってたが…………うん、見事だ。

 ミラ自身、自分のしたことが信じられないといった様子だ。あわあわ言ってる。


 現在武闘台の上では全ての戦闘行為が一時停止している。

 全員呆然としているのだ。


「琉架……ミラに『増魔(チャージ)』教えたんだ?」

「あれ? 神那もそのつもりだったんじゃ無かったの?」

「うん……確かにそのつもりだったけど……2~3日で習得できるものだったのか? 『将来的に使えればイイな』程度の思いつきだったんだが……」

「『増魔(チャージ)』は使用条件が厳しいだけで、習得はそんなに難しくないから」


 使用条件ってのはきっと能力値のことだろう、俺には計り知れない世界の話だ。

 さしづめ貧乳が巨乳を羨む感覚だろうか……

 なるほど、先輩の気持ちが少しだけ理解できた、俺は乳差別主義者ではないがどんなサイズでも平等に扱うとここに誓う。


「さて、後は一気に終わらせようか」


 パキィーーーン!!


 手をかざすとその方向からガラスの砕けるような音がする。生き残った冒険者の魔法攻撃を無効化したのだ。


反魔術(アンチマジック)?」

「あぁ、目を付けられたな。生き残りが総攻撃を仕掛けてくるぞ」


 俺は対戦者たちが放つ魔法の全てを見せ付けるように無効化した。こうしておけば……


「何だ!? 何故魔法が届かん!?」

「む……無効化されているのか!?」


 何十何百と魔法を飛ばされたら、全てを無効化するのはさすがに無理だ。

 だから敢えて魔法を無効化して見せて、魔法攻撃は無駄だと悟らせる。

 物理攻撃なら血糸で幾らでも対応できるからな。



 半数ほどが弓矢やナイフ投擲に変わる。まだ魔法攻撃してくる奴もいるが、恐らく遠距離物理攻撃手段が無いんだろう。

 まだ、かなりキツイが何とか凌げる。後は美少女コンビにお任せだな。



「第7階位級 風域魔術『空圧』コンプレス チャージ10倍 拡散誘導」


 琉架の攻撃で12人が宙を舞い場外へ落ちていく。さらに巻き添えが数人……そして直ぐに次を狙う。

 その様子は正に、人事担当がやる気の感じられない就活学生を不採用にするが如く、次々落としていく。

 その容赦なしの姿勢に戦慄を覚える。


「流水魔法『豪水圧大砲(フラッド)』 チャージ10倍!!」


 最初の攻撃より、相手が密集してないので効果範囲を拡げて逃げ惑う敵を纏めて押し流す。

 この真冬に水攻めだ。人魚族(マーメイド)は水の冷たさを気にしないようだが、その他の種族にとってはかなり酷な攻撃だ。





『し……試合終了ーーー!!』


 終わってみれば試合時間は20分程度……余裕の勝利だったな。

 昨日の第2試合も30分程度だったらしいし、こんなものだろう。



---



「お疲れ~!

 琉架ちゃん相変わらず強い!

 ミラちゃん予想外に強い!

 神那クン……目立ってなかったネ!」


 大きなお世話だ。

 自分でも分かってるよ、地味だったことぐらい。


「で……でも! 神那がいなかったらもっと時間も掛かったし、危険も増えたし、……え~と、大変なことになってました!」


「そ……そうです! カミナ様は私たちの安全を第一に考えて下さったんです! ですから……その……すごく安心出来ました!」


「え……あ……うん……そうかも……ね?」


 美少女二人が必死に不甲斐ない俺をフォローしてくれる……俺はなんて果報者なんだろう……

 俺が感動に打ち震えているとジークが話しかけてくる。

 こいつはいつもいつも人の余韻を邪魔しやがる!


「珍しく、ずいぶん派手なパフォーマンスだったな? 良かったのか?」

「は? 派手って何が? 平均的だったろ?」

「20分で片付けておいて平均的は無いだろ? 第1試合は終わるまでに4時間掛かったぞ?」


 はぁ?


「嘘つくな! 第2試合は30分だろ!? 何で第1試合だけそんなに時間掛かるんだよ!?」

「第2・3試合が異常なんだ、普通それぐらい掛かる。ちなみに第1試合の勝者は例のギルド『アーク』だぞ?」


 げ……だとしたら、ちょっとやり過ぎたかな?

 いや、過ぎた事を悔やんでも仕方ない。プラスに考えれば『D.E.M.』の実力が知れ渡る。多少の反感は買うだろうがそれも計算の内だ。

 しかし、ミラが目立ちすぎるのは問題だ。他のメンバーにも活躍してもらわないとな。


 まぁそれも本戦しだいか……

 まてよ? 次が何になるのか分からないんだった。早い者勝ちになるか……トーナメントになるか……

 誰が一番勇者の心をへし折れるか勝負なら世界一になる自信がある!



「あの……」

「ん?」

「初戦突破おめでとうございます」


 そこにいたのはエルリアだった。なんかお祝いのコメント貰った。嫌な予感がする……


「あ~、それはわざわざどうも……」

「この後、お時間を頂いても宜しいですか?」


 ザワッ!


 何か空気が変わったぞ? まさか逆ナン!? いや、コイツに限ってそれは無い!! まさか校舎裏に連れてかれてカツアゲされるのか? コイツの眼力マジ怖えーんだよ。


「…………」「…………」「…………」

「…………」「…………」「…………」


 あれ? なんでココ、こんなに静かなの? 先輩だけがニヤニヤしているのが気に食わない。

 先輩とジーク以外が何かを訴えかけるような目をしている。

 うちの子はみんな優しいから俺の心配をしてくれているんだろう。校舎裏で有り金を奪われ、おまけにズボンまで取られ、泣きながら電話してくるんじゃなかって…………

 想像するだけで「探さないで下さい」と書置きを残して旅に出たくなるくらい惨めな姿だ。

 慎重に対応しよう。


「え~と……ご用件は?」

「勇者様の事です」


 はぁ? アイツの呼び出しかよ! 面倒クセー!


「勇者様の手足を拘束している糸が、どうしても切れません。解除して頂けませんか?」

「あぁ~~……忘れてた……」


「ほっ……それかぁ……」

「…………」

「はぁ、ビックリしました……」

「なんだぁ~、そんな事か。つまんない……」


 先輩だけがつまらなそうな顔をしている、まぁ確かにつまらない案件だ……

 そもそもアイツに会いに行くのがヤダ……

 もうさ……両手両足を切り落として、糸を抜いたのち治癒魔術で手足をくっ付ければよくね?


「お願いします」

「…………」


 エルリアがぺこりと頭を下げる。うん、まぁさっきのプランは鬼畜過ぎるか……はぁ、しょうがない……


「分かった、行くから頭を上げろ」

「受け入れて頂けて良かったです。勇者様は常々あなたの事を悪魔呼ばわりして斬り付けたことがあったとも聞きます、断られるかと思ってました」


 うん、エルリアが頭を下げなかったらきっと鬼畜プランを提案してたと思う。


「今日ここで、あなた達を見つけられてよかったです。明日の第5試合が私たちの出番ですから」


 どうしよう、ツッコミたいな……「それ、勇者いない方が勝率高くね?」って。

 勇者ってトラブルに巻き込まれる体質だろ? きっと大変な目に会うぞ?


 ……まぁいいか、それを決めるのはこいつら自身だ。余計な事は言わないに限る。


「じゃあ行くか……え~と……」


「わたしは……行きたくないです。だってあの人神那の事悪く言うんだもん」

「お嬢様が行かないなら私も遠慮させて頂きます」


 プクッとほっぺを膨らませそっぽを向く琉架、ぐはっ! 可愛え~!

 そんな琉架の愛のある言葉を頂いた。


 残念だったな勇者よ、ざま~みろ。


「俺も行きたくはないな、情けない勇者を見ると殴りたくなるからな」


 ジークまで断ってきた、俺は逆に連れて行きたくなったがな。


「わ……わたしも……勇者は……微妙です」


 ミラもか、確かに勇者に対しては色々思う所もあるだろうが、微妙ってすごい理由だな……



---



 結局、俺の付き添いは先輩と白だけ。まぁいい、白がいてくれればこの寒い冬も乗り越えられる。

 冬の白は俺にとってのヒートテックみたいなものだ。ダボダボの服を着てその中に白を突っ込みたいくらいだ。白がいないとおに~ちゃん凍え死んじゃう!


「ねぇエルちゃん、こんなこと聞くの失礼かもしれないけど、なんで勇者の仲間になったの?」


 俺もそれ超知りたい。けどまぁ、大体予想はつく。


「強くなるためですよ。それ以上でもそれ以下でもありません」

「強くなるため……いや……危ないよ? 今からでも遅くないからウチに移籍しない?」


 先輩……勝手な事言わないで下さい。確かに勇者が美人賢者を手に入れたらウチの賢王と強制トレードしようと思ってたけど、正直その気になれない……賢王様結構役に立つし……


「それは出来ません。私と彼と……有栖川琉架との間にはちょっとした確執があるんです。

 それが解消されない限り、私は自分を許せないんです」


 琉架はきっと「気にしない」って言ってくれると思うけどな。

 女神が許すなら信者も許す。我が宗派の掟だ。


「そっか……うん、まぁ、分かったよ。正直勇者パーティーからは抜けた方がイイと思うけど……」


 そこは俺も同意だが、それを決めるのもエルリア自身だ。



---



「がるるるぅぅぅーーー!!!!」


 安宿の中に獣がいた。トレードマークの赤い髪を逆立ててる……

 体の後ろで手足を拘束されてベッドに転がされている。街中からここまで運んで来たのか?

 バカ勇者はどうでもいいが、その仲間に悪い事をしてしまったな。全身鎧だし重かっただろ?


「おぉ! 良く来てくれたな! 助かる。それよりこれは一体なんだ? 全く切れないぞ?」

「特別製の糸です。コレを斬るくらいなら、手足を斬った方が早いですね」

「…………その手があったか!」


 グレイアクスが目からウロコ状態だ。仲間がその考えに至る前に俺が来てよかったな……


「小僧よ、試合見とったぞ! アレは一体なんじゃ!? おんし魔法を無効化できるのか!? いったいどうやったんだ!! 教えろ!!」


 勇者ほったらかしで疑問をぶつけてくるタリス・パピオン。コイツはきっと研究目的で勇者の仲間になったんだな。格好の研究素材だ、きっと勇者も裸に剥かれた事だろう。


「あの……話は後にして勇者様を……」

「がるるるぅぅぅーーー!!!!」


 ……果たして拘束を解いてもいいモノか……

 絶対襲い掛かって来るぜ、コレ(・・)

 大体なんで野生化してるんだよコイツ。もしかして魔獣に育てられた口か? だったらカタコトで喋るとか、動物と意思疎通するとかもっとキャラ立てろよ。


「ではグレイアクスさん、お願いします」

「うむ」


 ガィン!!


 グレイアクスがハンマーを手に取り、それでいきなり勇者の後頭部を打った! フルスイングじゃないけど結構な勢いだ。


「気を失っているうちに、解除をお願いします」


 何なんだこのパーティーは……これも信頼関係の裏返しなのか?

 それともコレも勇者を成長させるためのファクターなのか?

 どちらにしても理解に苦しむ。


 万が一起き上がって攻撃してきた時の為に、こちらも一つ小細工をしておこう。ウチの女の子に被害が及んだら嫌だし。


 血糸を解除してやる。


 ………………


 大丈夫だ、攻撃はない。どうやら杞憂だったようだ。


「わざわざスミマセンでした。お手数おかけして」

「いや……原因はどうあれこっちも忘れてたからな、そっちに余計な苦労を強いたな」

「じゃあ帰ろっか、勇者が目覚めたらまた大変な事になるし、エルちゃん達も明日頑張ってね」

「はい、本日はありがとうございました」


 俺たちはそそくさと部屋を出る。ここでの用事は終わった。


「ま……まて! 帰る前に魔法無効化の方法を教えていけ!」


 彼らはさ……本気で勝つ気があるのか? 色々と馬鹿馬鹿しくなってきた……

 勇者と愉快な仲間たちと別れた。




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