表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レヴオル・シオン  作者: 群青
第一部 「異世界の章」
34/375

第32話 予兆


 本日は琉架と二人で空の旅……他のメンバーはお休みだ。


 年明け早々いきなりのお休みだが、俺はニートじゃないからちゃんとした理由がある。

 ずっと本気出してると張りつめた緊張の糸が切れてしまうからな、だから休みも必要なんだ。

 大丈夫、来月から本気出す!!


 今回の擬似空中デートの目的はスカイキングダム探し、故に二人きりでのお出かけだ。

 出発前、先輩がしつこく「デート?」とニヤニヤしながら聞いてきた。

 ハッキリ「そうです」と答えたかったが、そこでもし琉架に嫌そうな顔をされたら……そのショックは計り知れない! どうせ俺はチキン野郎だ。

 なので「新しい友達を探しに行く旅です」と言ったら、慈愛の表情で「私たちはずっと友達だから」……と言われた。

 図らずも仲間あらため、新しい友達ができた。


「神那、これからどこに向かうの?」

「そうだな、この辺は曇っているから北の海沿いに移動してみよう」

「海か~、ウィンリーちゃんと会えるとイイね?」


 会えればいいけど難しいだろうな……何せ世界は広いから……



---



 首都ガイアの外周部から東へ10km程いった所に大きな川が流れている。

 ヴィエナ大河。真冬でも決して凍ることの無いその河は周囲に暮らす人族の生命線ともいえる。

 事件はその川辺の小さな村から始まった。


 その村は漁業を生業としているが、その日の漁はいつもと違っていた。

 船着き場が騒がしくたまたま通りかかった冒険者が興味を持ち話しかけてみる。


「どうしたんだ? 随分騒がしいみたいだが?」

「どうもこうも見てくれよ! 網が全部破られたんだ! こんな事は初めてだ、もしかしたら水の魔物の仕業かもしれないぞ?」


 確かにヴィエナ大河には水の魔物も生息しているが、もっと河口近くに限定される。こんな首都の近くに住みつくのは考えられない。


「何かの間違いじゃないのか? こんな場所に水の魔物など住んではいないだろ? まして今は冬だ、そんな活発に動くはずが無い」

「そりゃ分かってるさ、でもそうとしか考えられん」


 網はまるで鋭利な刃物で切り裂かれたようにも見える。その切り口は魔物と言うよりも、むしろ……


「うっ!! うわあああぁぁぁーーー!!」


 突然叫び声が上がる。


 全員が声の上がった方に注目する、そこには一人の男性が今にも水に引きずり込まれそうになっていた。

 その足は青色の鱗が付いた腕に掴まれている。

 冒険者の男はすぐに理解した、これは魔族の仕業だ! 第6魔王の眷属「魚人」だと!


「ぅおおおーーー!!」


 冒険者の男が剣を抜き魚人の腕を斬り男性を助ける。


「全員逃げろ!! 首都に……国軍に知らせるんだ!! これは第6魔王の侵攻だ!!」


 冒険者の男の言葉が言い終わらないうちに大量の魚人が河から飛び出してきた。

 何の前触れもなく突然、戦闘が始まった。


「くそ!! 何で第6魔王が!? いったいどうなってる!?」


 冒険者の男は孤軍奮闘し村人たちが逃げる時間を稼ぐが……


「バ……バカな!! こいつらいったい何百……何千匹、いやもっとか!? こんなことあり得ん……!!」


 あまりに多勢に無勢、数十秒の時間稼ぎが精いっぱいだった…………



---



 ギルド『D.E.M.』の談話室。

 お休みの今日はみんな思い思いの格好でくつろいでいる。


 部屋の隅のぶら下がり棒でジークが筋トレをし、こたつでは桜とミカヅキがみかんを食べている。

 白は窓際でボーっとしながらシッポの毛繕いをしていた。


 最初に異変に気付いたのは白だった。


 窓から見える街の様子がいつもと違っていた。大声で叫ぶ声や悲鳴のようなものも微かに聞こえる気がする。

 少しだけ窓を開けて耳を澄ますが、声が多すぎて言葉が拾えない。


「あれ? 白ちゃん寒くないの? いっしょにこたつ入ろ?

 そうだ! 私の膝の上がオススメ!

 神那クンみたいにシッポのブラッシングしてあげるからちょっとこっちに来てごらんなさい?」


 彼はよく白を膝に乗せてシッポのブラッシングをしている……正直ちょっとやってみたかった。

 しかしその願いはあっさり無視される。


「何かあったみたい…………下が騒がしい……」

「ん? 何かって?」

「…………わからない……一つだけ聞き取れた単語が…………魔王…………だった」


「…………!!」


 魔王……いや、まさか……ここは首都だ。いくらなんでもいきなり過ぎる!


 その時、部屋の扉がノックも無しにいきなり開かれる。

 リルリットさんが慌てた様子で飛び込んできた。


「みなさん!……大変です!……ギルドセンター理事会から緊急指令が出ました!!」

「ど……どうしたんですか? リルリットさん、まさか…………」


「全ギルドは今すぐ第6魔王の眷属討伐に当たれと……!!」



---



 町中にいたギルドがロクに説明も無いなか東大通りを歩いている。

 皆、完全武装している。


「…………おに~ちゃん達がいないこんな時に…………」


 白が不安そうにつぶやく。腰には刀、右手には身長の倍はある薙刀を持っている。

 対してジークとミカヅキはいつも通り手ぶらである。


「あ~~え~~…………うん! ジークさん!」

「うん? なんだ?」

「あなたをたった今からD.E.M. のサブリーダーに任命します!

 てか、お願いします! 仕切って? 私には絶対無理だから!」


「ふむ…………緊急事態ならば仕方ないな、引き受けよう」

「ありがとうございます!!」


 そこにクリフとシャーリーが現れる。


「よう、大変なことになったみたいだな」

「クリフさん! あの……何が起こったのかご存知ですか?」

「あぁ、なんでも第6魔王の侵攻らしいぞ、その兵力は10万以上……これはちょっと嘘くさいな」

「え? ウソ? どこまでが?」

「第6魔王の侵攻は本当らしい、兵数は恐らく2~3万って所だろう」


「2~3万……分からないんですが、それってどうにかなる数なんですか?」

「どうにかなるだろうな、俺たちが働けばだが」


 聞けば国軍はお祭り戦争の影響でほとんどが各地へ出払っているらしい、2~3万の敵をどうにかする戦力は無いようだ。だからギルドにお呼びがかかったのか……


「魔族……なんですよね?」

「そんなに気張ること無いぞ、普通の魔物と大して変わらん。厄介なのは使途だけだ」


 少しだけホッとする、さすがに使途の相手は出来ないだろうけど……


「それより、おたくのお姫様とナイトはどうした?」

「それが……タイミング悪く出かけてて……」

「そうか、そりゃタイミング悪いな、折角のチャンスなのに。まあいい、その分こっちのアピールチャンスだ!

 ちょっと気合入ってきたぞ!」


 何か分からないが気合が入ったらしい、実に頼もしい。


「まあ、魔族程度ならちょうどイイ実戦経験になる。無理だけはしない様に頑張れよ!」


 あぁ、この人イケメンだな……惚れそうになる……ちょっとタイプじゃないけど……

 きっと私はD.E.M. 最弱だから無理だけはしない様にしよう


 周りにはSランクギルドもちらほら見える、『剣王連合』、『槍王騎士団』、しかし巨大魔術師ギルド『アーク』の姿は見えない。

 どうやらこちらもタイミング悪くクエストに出てしまっているらしい。


「ふむ、どうやら配置についての相談があるようだ、行ってくる」

「はい! よろしくお願いします! ジークさん!」


 ジークはいつもの様に堂々と歩いて行く……なんとなく神那より頼りになる気がする……

 やっぱり大人と子供じゃ違うな……



---



 要塞龍ホープ


 スカイキングダム探しの旅は前途多難だ。

 ここ1週間余り雲の動きを観察してみたが、完全にランダムだ。

 この世界には偏西風的なモノは存在しないのか? 日によって風向きが全然違う、法則性があるのかもしれないが調べている人間が見当たらなかった。

 そもそも魔王の居城がただ風に流されているだけとは限らない。コントロール出来なければ浮遊大陸と衝突する可能性だって有り得る。


「……♪……♪」


 琉架はご機嫌だ。本人も簡単にウィンリーに会えるとは思ってないだろう。

 それでも自由な空の旅……というモノが嬉しいんだろう。


 そんな時、俺の耳に甲高い悲鳴のような声が聞こえた気がした。

 しかし琉架には聞こえなかったみたいだ、反応がない……


 ありえない……ここは上空3000メートル、悲鳴など聞こえるはずが無い……もしかしたら近くに有翼族がいるのかもしれないが、悲鳴は下から聞こえた気がした。


「ん? どうしたの神那?」

「今…………悲鳴みたいなものが聞こえなかったか?」

「悲鳴? こんな空の上で?」


 そうだよな……琉架が悲鳴を上げたなら分かるが、こんな所で悲鳴なんて……

 しかし気になる……


 唐突に聞こえた悲鳴……


 唐突に聞こえた美少女の悲鳴……


 唐突に聞こえた俺に助けを求める美少女の悲鳴……


 俺の頭の中では悲鳴らしき声が、いつの間にか助けを求める美少女の悲鳴に脳内変換されていた。

 美少女のピンチ!! あわてて地上を見るが…………たとえ人がいてもただの点だ、全くわからん!

 声など届く訳が無い!


 しかし目の端に妙なモノが映る。

 冬の荒波が打ち付ける崖、サスペンスドラマのラストでお馴染みの自殺の名所っぽい崖の上に何かいる……

 スライムみたいにプルンプルンしていて、色が周囲に溶け込んでいて、足が沢山あって……あ、タコだ。


 でかい……10メートル以上は有りそうだ……しかし、タコに用は無い。美少女はどこだ?


 ん? そう言えば俺、前にも巨大なタコに遭遇したことがあるぞ? 何処だっけ……?


「おぉ~! おっきなタコだね、タコ焼き何百人分も作れそう。あの時のよりもおっきいかな?」

「あの時?」

「うん、覚えてない? 獣衆王国から帰る時に乗った船で……」

「あぁ、俺に止めを刺しに来たタコが…………はっ!?」


 その時、俺の頭の中で点と点が繋がった! 女騎士・ビキニアーマー・くっ…殺せ!

 そういう事か! さっきの悲鳴は「くっ…殺せ!」だ!!

 いや悲鳴だからセリフじゃないけどきっとそっち関係だ!!

 女騎士だっていっつもオークに敗れる訳じゃない!! たまにはタコにヤラれるのも良いかも知れない!!


「ホープ! 旋回しろ!!」


 俺は気付いた時にはそう指示を出していた。


「え? 神那!? なに!?」


 よし! この辺か……

 大体真上に差し掛かった所で窓から身を乗り出す。


「琉架はホープを着陸させてから“ゆっくり”来てくれ!」

「え? え?」


 それだけ言うと俺はホープから飛び降りる。

 穢れを知らない女神に、あんな一部の大人のお楽しみ現場を見せる訳にはいかない! そう、ここからは大人(アダルト)の時間だ! ひゃっほぅ!!


「か……神那ーーー! いっちゃった……いったいナニ?」



---



「う……ぐっ……ぅぅ」


 少女は巨大なタコの足に捕まっている、今にも骨が折れそうなくらい締め付けられている。

 吸盤の奥に隠されていた爪により、少女の腕は切り裂かれ血が滴り落ちていた。


「まったく……こんな所まで逃げてくるとは……さあ、どうする?

 ここで死ぬか、素直に戻るか……俺はどちらでもいいと指示を受けている……」


 ぐにょぐにょと蠢くタコの上に立つ男が声を掛ける。


「い…………いや…………」

「そうか、ならば死ね」


「あ…………」


 後悔。たとえどんな目に会っても生き残る事を優先すべきだった。

 だが、もう遅い。少女の頬を涙が伝う……


 ギギ……ギ……


「かはっ……ぁ……ぁ……」


 締め付けがきつくなる。数秒後には自分は無残に潰されて死ぬ……


「だ……誰……か…………たすけ…………」



 キュン!!



 風切り音とも違う、何かが高速で通り抜ける音がした。その直後……


 ズドォーーーン!!!!


 まるで隕石でも落ちてきたかのような衝撃と轟音、そして砂煙が辺りを包んだ。

 その衝撃で少しだけ締め付けが緩んだ。

 自分たちの後方、数メートルの位置に一人の少年が片膝をついていた。


 ……少年……霧島神那が顔を上げ直ぐにしかめる。思っていたのと違う!


「なんだ……この状況は……」


 タコ足に捕まった美少女……ソコまでは脳内イメージ通りだ。捕まった美少女が想像以上に美しかった。それはいい、嬉しい誤算だ!

 だが他の全て不愉快だ!

 囚われの少女は苦悶の表情を浮かべ涙を流している、締め付けられている腕からは結構な出血が見られる。

 そしてそれを冷酷な目で見下ろす青い肌の魚を彷彿とさせる男、紛れも無くドSだ。

 その道の人なら血を流してようやく満足するプレイもあるかもしれない。だがこれは違う、まるで拷問だ! とてもお楽しみなんて雰囲気じゃない!


 少女はこちらに視線を向けやっとの思いで言葉を絞り出す……


「……た……すけ……て……」


 頭が一気に冷めた。コレはいつものおふざけじゃ無い。美少女が本当に助けを求めてる!

 大丈夫、今から本気出す!!


 俺が立ち上がるとタコの上の男がいきなり魔法攻撃を仕掛けてくる、ペットボトルほどの水の塊が高速回転しながら敵を穿つウォーターミサイルだ。


 ……こいつナメてるのか?


 対魔血糸を纏わせた右手で振り払う、パン! と音を鳴らして水のミサイルは僅かな水滴を残して掻き消えた。

 それに合わせて左手の血糸で少女を拘束しているタコ足に絡ませ切断してやる。


 ブシュ!!


「ぁ…………」


 5メートル程の高さから落ちてきた少女を受け止めた。


「ほぅ、驚いたな……何者だ?」


 男は言葉とは裏腹に驚いた様子はない、むしろ驚かされたのはこっちの方だ。

 コイツ今、無詠唱で魔法を使ったぞ?

 いや、確か種族によっては自らの得意とする魔法を無詠唱で行使できるはず……有翼族が風の魔法を無詠唱で使えるように、水は…………アレ?


「うっ……うぅ…………」


 おっとイカンイカン、魚介系メンズの事などどうでもいい、今は怪我をした美少女の心配だ!

 彼女の産毛も生えていない美しい両腕は、至る所が引き裂かれ血塗れだ。なんて酷いことをするんだ! 彼女自身の血を血液変数(バリアブラッド)で操作し、傷口を塞ぎ同時に痛み止め成分も作っておく。


「え……? あ…あれ? 痛みが和らいで……?」

「ふぅ……取り敢えず応急処置だ、後できちんと回復魔術を受ければ傷跡は一切残らない」


 一安心だ、こんなにも美しい肌に傷が残るなんて、勿体無いからな。……おっと


 パァン!!


「きゃっ!?」


 あの半魚人がまたウォーターミサイルを打ってきた。しかも俺に向けてじゃなく彼女の頭に向けてだ。

 この魚人!! 青魚の分際で美少女を殺そうとしやがった!! 俺が止めなかったら彼女の頭が吹っ飛んでたぞ!!


「チッ! 邪魔だな、やはり一緒に殺しておくか……」


 半魚人がタコに話しかけると同時に、大きな声でタコが叫んだ!


「キィシャァァァーーーーー!!!!」


 ちょっと待て、さっき俺が聞いた美少女の悲鳴ってまさか…………コイツ?

 いや、ありえない! 美少女の危機に俺の五感が極限まで高まったんだ! 決してタコの悲鳴ではない!!


 思えば巨大タコにはガッカリさせられてばかりだ、船を揺らしたり、おっさんと戯れたり、美少女を血まみれにしたり……

 何本もの腕を鞭のようにしならせ打ち付けてくる、俺は少女を抱きかかえたまま後ろに下がり距離を取るが、タコの射程距離から逃れられない。腕が伸びているせいだ。


「邪魔!」


 彼女の足を抱える様に腕を突出し魔術を放つ。


「第4階位級 火炎魔術『皇炎』ラヴィス・レイム」


 巨大な火柱が10メートル以上あるタコの巨体全てを飲み込む。


「ギャーーーーーーーーー!!!!」


 炎に包まれた腕を振り回し暴れるが攻撃ではない、悶え苦しんでるのだ。

 その間にさらに距離を取り少女を下す。


「大丈夫か? 他に怪我は?」

「ぁ……は…はい! 大丈夫です!」


 改めて少女を見る、かなりの美少女だ。少しウェーブの掛かった長い金髪が美しい。

 顔立ちはどことなく琉架に似ている気もする、だから美人に感じるのか?


 ズズン……


 巨大タコが崩れ落ちた、一瞬イイ匂いがしたがすぐに焦げ臭くなった。

 タコ焼きじゃ無くタコ炭…………いや、タコ焦げになってしまった。


「あ……あの……助けて頂いてありがとうございます!

 私……セイレーン…………セイレーン・M・リープスです」

「まだ早い」

「え?」


 炎の中から魚人が平気な顔をして歩み出てくる。第4階位級で無傷か……


「貴様……やってくれたな!」


 俺ごと殺そうとしておいて、反撃したら逆ギレとか……なんて大人げ無い……

 あ……でも俺からちょっかい掛けたんだっけ?


 さてどうしたものか、女の子を見捨てる選択肢は無い、だがアイツは恐らく魔王の使途だ、それもかなり高階位だろう。

 アイツと戦うと言う事は、魔王と正面切って事を構えるってことだ……それはまだ早い……

 魚人の眷属と言う事は第6魔王の配下か……今敵に回すのはマズイな…………


 ……でもとっくに敵対行動取ってるし、今更か……


「決めた! お前はココで始末する! 罪状は美少女の柔肌に傷をつけた罪でだ!」

「び……美少女?」


 セイレーンと名乗る少女が照れている。これだよ、やはり女の子はこの反応が好ましい。


「ふん! 人族(ヒウマ)の分際で飽くまで庇い立てするか。そいつの所為で今、大変な事になっているのに」

「あぁ?」

「まぁいい、どうせここで死ぬお前たちには関係のない事だな」


 半魚人が強烈な殺気を放つ、流石は魔王の高階位使途だ、Sランクモンスターを上回る圧力を感じる。

 ならばこちらも本気を出してみよう。

 使途ぐらい簡単に倒せないようでは魔王を倒すとか無理ゲーだからな。


「そっちこそ覚悟しろよ、今日の俺は本気出すから!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ