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レヴオル・シオン  作者: 群青
第一部 「異世界の章」
26/375

第25話 不能不死の賢者


 実に気持ち良かった…………


 弐拾四式血界術・参式『風牙裂斬』!!


 久しぶりにガチで必殺技を叫びながら使ってみた。

 この快感は例えるなら、一週間苦しんだ便秘が一気に解放された気分に似ている…………と思う。

 俺は毎朝快便だから実際の苦しみもスッキリ感も分からないけどな!


 そして改めて思い知らされる……俺の暗黒の病は未だ完治していなかったのだ……と。

 あぁ、本当は前から気付いていたさ……だって俺……中学2年生だもん…………


 ガラガラ……ガラ……


 物音の方を見るとジークが瓦礫から這い出てきた、しまった、自分の世界に浸り過ぎてアイツの存在忘れてた。

 普通の人間なら3回は死んでいるような衝撃を受けた筈なのにピンピンしている。

 よく見れば出血はおろか、かすり傷一つ見られない。服だけがボロボロになっていた。


「や……やったのか?」

「まぁ……世界最強ですから」

「そうか! 正直全く期待してなかったが、本当に世界最強だったのか!!」


 そりゃ冗談だと思うよな。俺だって本気じゃないし。


「そっちこそ、不老不死の呪いって本当だったんだな。正直死んだと思った」

「ハッハッハッ、ラビリンス探索を始めて500年。もっと危なかったことなど山ほどあったぞ!」


 恐らく事実だろう……しかしこの迷宮の何がそこまでこの男を駆り立てたのだろう。

 可能性があるとすれば…………


「早速コイツを解体して、鍵を探すぞ!」

「あ、それはお任せします。ちょっと疲れたんで」


 なまじ人に近い形をしているので、解体作業は丸投げする。ミノタウロスは頭と下半身が牛だけど、胴体部分はムキムキマッチョの人間だ。ちょっと見たくない……


「そうか! ではカミナは休んでいろ。ご苦労だったな!」


---

--

-


 魔神器に突っ込んでおいた非常食をパクつく。こんなものでも琉架と二人で食べた時はもっと美味かったんだが、今はBGMが最悪だ。ミノタウロスの解体音……ついでに臭いも酷い。


「おぉ! 見つけたぞ!」


 振り向くと、解体用の鉈を持った血まみれの大男が笑顔で近づいてきた。


 本気で叫びそうになった…………


 女の子たちは置いてきて正解だったな、きっと俺に抱き着いて来ただろう…………くそぅ!前言撤回! やはり連れてくるべきだった!!


「では早速開けてみよう」


 もう、日付も変わる時刻だが、俺も興味があるので黙って付き合う。


「ふんぬッ!!!!」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……


 やたら重そうな音をさせ扉が開いていく、13歳の線の細い男の子には力仕事は向かないので、俺は偉そうに仁王立ちしながらその時を待つ。

 力仕事は筋肉の塊に任せる。


 扉の隙間が1メートルほど開かれたら、肩で息をしているジークを無視して宝物庫に立ち入る。


 そこで真っ先に目についたのは巨大なクリスタルに封じられた美女の姿だった。

 ちなみに美女は裸だ! 全裸だ!! すっぽんぽんだ!!! ひゃっほぅ♪ お宝ゲットだぜ!! 我ココに桃源郷を見たり!!


「やはり…………ダメだったのか…………」


 背後から血まみれの男の悲壮感漂う声がする。

 何がダメなんだよ? 男の子の憧れ1/1リアルサイズの美女フィギュアだぞ? 下から覗いたら鼻血が噴き出しそうだ。何という精巧な作り、オ○エントも真っ青だ。


 …………あれ?


 冷静に考えたらフィギュアのハズ無いじゃん。コレってもしかして……本物の人間?


「彼女はおよそ2400年前、世界で初めて呪いをその身に受けた、古代神族の生き残りだ」

「は? 神族?? 何の話だ?」

「俺も詳しくは知らん。第1階層にその伝承が記されていただけだからな」


 完全に初耳だ。古代神族の生き残り?

 この世界の人型種族(オールセトラ)の歴史は1万年以上あるらしいが、記録が残っているのは魔王登場の時期、せいぜい2400年前後だ。ということは、それ以前にはこの神族の時代があったのだろうか?

 それにしても、この女神たちはもう滅んでしまったということか……こんなにも美しい種族が滅んでしまうとはもったいない……

 だが、安心してくれ! 今の時代には女神・有栖川琉架が再臨なされた。新しい神の時代が始まるのだ。


 …………ちょっと不謹慎だから自重しておこう。


「その様子だと、目的のモノは無かったようだな?」

「あぁ、やはり呪いというものは古代の神々でもどうすることも出来ないものだったのだな……」


 やはり目的はそれか……


 掛ける言葉が見つからない、しかし何か言うべきだ、こんな時は無責任な励ましでも無いよりはマシだ。


「諦めるなよ、え~と……時間は無限にあるんだ、きっと呪いを解く方法だって見つかるさ」


 我ながらヒドイ励ましだ……やはり言わない方がよかった。


「仕方ない……お前にあの等身大美女フィギュアを譲ろう。部屋に飾って慰めて貰え」


 くそぅ……断腸の思いだ……あれほどの芸術品を人に譲らなければならんとは……


「ははっ……あんな手の届かない美人、手元に置いたら余計に苦しくなるわ……」


 え? マジ? じゃあ、俺が貰っちゃうよ?


「お前は勘違いしているぞ」

「は?」

「俺は不老不死の呪いを無くしたい訳ではない。問題なのは副作用の方だ」

「副作用?」

「俺は不老不死の呪いをワザと受けたんだ。もちろん呪いの内容は選べないから、ただの賭けだったが運良く不老不死の呪いを引き当てたんだ」


 はぁぁぁ? コイツ不老不死の呪いがどういう意味か分かって言ってるのか?

 いや、後悔してないなら結構な事なんですが……じゃあ何が問題なんだ? 呪いの副作用?


「当時の俺は力を求めていた、それも絶対的な力だ。ギフトに匹敵する力が欲しかったんだ」

「ギフトに匹敵する? ……そんなものは……」

「分かっている、ギフトとは生まれ持った才能だ。発現時期に差は有れど、才能を持たない者がギフトを得ることは絶対にない」


 それで行きついた答えが呪い? いくらなんでもリスクがデカすぎるだろ?


「呪いには様々な種類がある『魔力枯渇の呪い』その名の通り魔力がゼロになる呪いだ。『精神感応の呪い』自分の思考が周囲の人に漏れてしまう恐ろしい呪いだ。『頭髪消失の呪い』これに関してはコメントは控えさせてもらう……」


 お……お、恐ろしい!! どれもこれも恐ろしい呪いだ!! 最後のは……まあ……人によるな……

 ただ今の話だけでも、俺は絶対に呪いは受けたくない!!


「そんな中『認識消失の呪い』というものがあった。その呪い付きの死後に発見された手記に記されていたものだ。要するに堂々と女風呂に入ってどんなエロい事をしても、誰にも気付かれない呪いだ」


 なんだその男の夢と希望が詰まった様な呪いは。

 まったく羨ましくはないがな……この男まさかそんな呪いを求めてたのか?


「違う! そんな目で見るな!! 問題なのはその呪い付きがエロ目的以外にも使った事だ……それは暗殺だ。男は自分が少しでも嫌いな人間を片っ端から殺していったんだ」

「なるほど……確かに最強の暗殺者になれるだろうな」

「そう、呪いは武器になる! 残された時間が少なく、自らの実力に限界を感じていた俺が最後に縋ったモノだった」


 だからと言って、あまりにもリスキーだ。どれだけ追いつめられてたんだよ……


「……だが俺は呪いというモノを甘く見すぎていた。俺は生命としての『死』を超越すると同時に、生命としての『生きる力』を失ったんだ」

「生きる……力?」

「ハッキリ言うと、生殖能力……男性機能を失った……」


 ………………は?


「フッ……500年前のあの時より俺の息子は寝たきりだ、二度と立ち上がらない……」


 え~と…………何言ってるの? この人は……?


「お前はさっき、古代の女神を見て前屈みになっていたが、俺はピクリともこなかった」


 俺のことはどうでもいい…………それってつまり…………


「性欲が沸かないんだ……性に関してはずっと事後みたいなものだ……」



 賢者って…… 賢者って……


「賢者ってそっちの賢者かよーーーーー!!!!」


 かよーーー!!!…… かよーー!!…… かよー!…… 宝物庫に俺のツッコミが響き渡った。



「そうそう、何時の頃からか賢者と呼ばれるようになったんだ……不名誉極まりない称号だろ?」


 ようやく理解できた、俺もおかしいと思ってたんだ……

 リルリットさんの言葉……『その人物に遭遇した人達はみんな「最強の賢者」だと褒め称えるほどらしいです』…………なるほど、納得の賢者だ。賢者の中の賢者だ。

 褒め称えはしないが、俺でもコイツの事は賢者だったと語っただろう。


 しかし期待は裏切られた。

 想像ではイケメンの天才青年か、世界の全てを知る老人のイメージだったが、訪ねてみれば「賢王」というより「拳王」だ。脳みそまで筋肉でできているような奴だった。

 その上、2メートルを超える巨体と不老不死の呪い付き! 履歴書の特技欄に「味方を守る肉壁」って書いておけよ!!

 そしてオマケのED。


 俺たちが探し求めた『賢王』。その正体はとんだ“不能”不死者だった!



「俺の予想では、呪いとは遺伝子に刻まれるモノなのだろう。確かに伝説では呪い付きの子供に同様の呪いが遺伝したことがあったらしい。俺は不死身の生物になったことで子孫を残す必要が無いと遺伝子が判断したのかもしれない」


 お前の考察なんかどうでもいいんだよ……


「どうした? 急に疲れた顔をして?」

「いや、いいんだ……今日はもう帰ろう。宝物庫の財宝は明日改めて回収しよう。俺と琉架なら全部運ぶことが出来るから……」

「うん? まあいい、確かに今日は疲れたからな。おぉ! そうだ……」

「あ?」

「明日からはお前たちのギルドの世話になる。宜しく頼むぞ?」


 不能不死なんかいるか!! と、言いかけて思い留まる。

 プラスに考えるんだ。

 教育し甲斐のある駄メイドと、自己修復機能付き肉壁が手に入ったんだ。戦闘能力も高い。


 なによりもコイツの話は男として同情を禁じ得ない……


 コイツは永遠の眠りについた息子を助けるために500年もの長きに渡り孤独に戦い続けてきたんだ。それは俺なんかじゃ想像もできないような苦しい戦いだっただろう。

 きっと女に「このイ○ポヤロー!!」とか「このフニャ○ンヤロー!!」とか「このエレクタイル ディスファンクションが!!」とか「えぇ~? 不能とかあり得ないんですけど~♪ ウケる~♪」とか言われ続けてきたんだろう。あるいは無言で唾を吐きかけられた事もあったかもしれない。

 俺なら……耐えられない!


「ジーク! これからよろしく!!」

「あぁ! よろしく!」


 男同士の熱い握手!

 こうして俺は、駄メイドと肉壁を手に入れた。


 ちなみに地上に戻る前に、古代の女神像に偽装を施す。デカすぎて魔神器に入れられないからな。血液変数(バリアブラッド)を使って女の子たちが見ても何とも思わない巨大な黒曜石の置物に変えておく。

 大量の牛男と戦って唯一手に入れた価値のあるお宝だ。何としても持ち帰ろう。バレない様に細心の注意を払って。


---

--

-


 ― 翌日 ―


 地下迷宮(ラビリンス) 最下層


「いや~、昨日は神那クンの事が心配で、寝不足になっちゃったよ」

「私も……ご主人様が心配でしんぱ……ふぁぁぁ~~~」


 白々しいことを言うな! あと、途中であくびを入れるな!

 昨日眠らずに待っててくれたのは琉架だけじゃねーか、白は寝落ちして琉架の膝枕だったけど、それはそれで癒された。


「ほれ、着いたぞ! 宝物庫だ!」


 巨大な扉がある宝物庫前の大広間、しかし女性陣の目線は昨日解体したまま放置していたミノタウロスのバラバラ死体に向いてる。

 ゴメン、焼却するの忘れてた。


 死体の焼却処分後、気を取り直して宝物庫に入る。中には金銀財宝、貴重な書物に珍しい道具、そして中央には巨大な黒曜石の置物がある。……ニヤリ


「とりあえず一人一つずつ好きなものを選んでくれ……いや、いくつ選んでもいいけど自分で持ち運べる量にしてくれよ」


 琉架と白は武器・道具・書物のエリアへ、先輩とミカヅキは一直線に財宝エリアへ向かった。

 何も言うまい……

 俺も一直線に裸の女神像に向かったからな……


「神那、魔道具がどんな効果があるか分からないんだけど……」

「それもそうだな、しかしここで試す訳にもいかないし……」


「ルカ…………これ持って」


 白が一つの腕輪型の魔道具を琉架に渡す。


「…………『龍紅珠輪(カーバンクル)』……魔術を反射できる……魔道具」


 マジか!! 超便利アイテムじゃねーか! いや、それよりも……


「白、今のってもしかして『目口物言(ディープ・サイト)』か?」

「…………うん」

「そんな使い方もできるのか……スゴイな」


 只々感心する。俺が褒めると白がシッポを振る。褒められるのが嬉しい年頃なんだな。

 よし、白は褒めて伸ばそう。

 褒められると白は嬉しい。そんなカワイイ白を見れて俺も嬉しい。完璧じゃないか!


 結局、魔道具の類は全て持ち帰って、調べた後どうするか決めることにする。

 と、いうわけで琉架と白も好きな財宝を選んでくれ。欲望のままに……


 先輩とミカヅキを見ると全部の指に巨大な宝石のついた指輪をはめ、腕にも首にも頭にも金のアクセサリーがジャラジャラと……ドコかの趣味の悪い女社長みたいだ。

 ミカヅキは角にまで指輪をはめている、アンタらその格好で山降りる気かよ……


 それぞれが選んだものでその人物の性質が分かる……先輩とミカヅキは言わずもがな……

 ジークは書物を幾つか……きっと息子を起こす為の古代のエロ本だな。

 白は反物と思しき布束を幾つか……他の着物も欲しいのだろう、なかなかのおませさんだ。

 琉架は金のパイプ……あれは絶対にじーさんへのお土産だな。

 そして俺は裸の女神様……芸術品だ。


 残りの財宝は俺と琉架の魔神器に突っ込む。ギリギリだが全部回収できた。

 黒曜石の置物の運搬を筋肉ダルマに頼み、俺達は地下迷宮を後にする……



---



 外にでる。時間は午後3時……今出発するとあの営みの花畑を通らなければならなくなる。

 ……もう一泊しようか?


「そうだ。霧の結界を解除するぞ」


 ジークが宣言する。やはりコレは貴様の仕業だったか。


「奴らは迷宮生物だからな、迷宮の中では幾らでも繁殖し続ける」


 つまりこういう事らしい、迷宮攻略で無限に補充されるミノタウロスが邪魔だったので、迷宮の外に新たに「霧の迷宮」を造り、そこに強制的に移住させた。


「雌牛を捕まえて外に出すだけで、奴らは勝手に移り住んでくれた。残ったのはフロアボスだけだったな」


 この筋肉ダルマは自分が不能なのに牛達が365日盛っているのが気に入らなかったのだろう。

 腹いせに牛の女神を攫い、その場を離れられないフロアボス達に、自分と同じ500年もの禁欲生活を送らせたのだ。悪魔か?……こいつは。


「結界を解けば奴らは慌てて地下迷宮に逃げ込むだろう。今の時間なら一列に並んでいるから好都合だ。解除していいか?」

「あぁ、頼む」


 ジークが建物跡の脇にあった鉄板をどける。下から僅かな光を放つ魔法陣が現れた。

 そいつの一部を蹴り削ると、魔法陣は光を失った。


 一分もしないうちに、山を覆っていた霧が全て晴れる。


 ……すると……


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……


「ぶもおおぉぉぉぉぉ!!」


 凄まじい地響きと共に牛軍団登場。先頭の4匹が雌牛を神輿のように担いでいる。一方雌牛はそんな状況にもかかわらず真っ最中だ! 後ろ足を器用に使ってだいしゅきホールドしている。


 oh……一度ならず二度までも……


 やはりこいつらは滅ぼすべきじゃないのか?

 当然、琉架と白は観覧禁止だ!


「え? え? また?」

「??」



---



 30分程で山中のミノタウロスの大移動は終わったようだ。

 そういえば、結局アイツらのエサは何だったんだろう? 共食いくらいしか思いつかない。

 山を下りる途中、周囲を観察しながら歩くが、やはり奴らのエサになりそうなものは見られなかった。

 その代り、上る時は霧に隠れて見えなかった冒険者の遺品らしきものがたくさん見つかる。

 なるほど、たまに来る人間がご馳走だったのか。通りで人間に群がるわけだ……


 山を下りるとそこにはまだ月下騎士団(ムーンナイト)(笑)がいた。

 ディフェンスの先輩が話しかけてくる。


「お……おい、お前ら何かしたのか? 急に霧が…………てか、誰だ? その筋肉の塊とメイドは……?」

「うちのギルドの新メンバーです。え~と……悩める筋肉と駄メイドです」


 悩める筋肉と駄メイドから「ちゃんと紹介しろ」と非難の声が上がるが無視する。


「それと霧の迷宮の原因は、我々が排除しましたので、申し訳ありませんがクエストは終了です」

「なに!? やっぱりお前たちの仕業か!! くぅぅ~、くたびれ儲けか……しかし遺跡はあるんだろ?」

「ありますけどおススメしませんよ? 山に居たミノタウロスは全部そっちに移動しましたから」


 財宝もひとつ残らず持ってきちゃったから。


「それじゃ我々はお先に失礼させていただきます」

「あぁ、と、ちょっとまて。今回はいろいろ世話になった、おかげで助かったよ、ありがとう! 何かあったら声を掛けてくれ。役に立てるかは分からんが努力はするぞ!」

「はい、覚えておきます」


 馬車を出発させる、今日中にギーザに着ければいいが……


「おい、悩める筋肉ってなんだ?」

「駄メイドは酷いと思います」


 まだ言うか……不能筋肉とゲロメイドよりはマシだと思ったんだが……そっちの方が良かったのだろうか?

 念のため聞いてみると、激しいツッコミを貰った。

 こいつらはギルマスに対する敬意が足りない!



 こうして我ら『D.E.M.』は「不能筋肉」ことジーク・エルメライと、「ゲロメイド」ことミカヅキという新たな仲間を得、帰還の途に就いた……




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