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レヴオル・シオン  作者: 群青
第一部 「異世界の章」
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第18話 息抜き1 ~夏のバカンス編~


 城塞都市ラドン


 ついに来てしまった……地獄の時間だ……何故この世界には飛行機が存在しないのだ……


「だ……大丈夫だから、そんなに落ち込まないで、道具屋さんで乗り物酔いに効く薬草買ってきたから」


 薬草でどうにかなる問題なのか? 来る時だって琉架の太ももの感触が無ければ「俺を殺してくれ」とか言い出してたよ? きっと……


「神那クン……船に乗り込む前から、顔が真っ青だよ……乗り物酔いにはリラックスって大切だと思うけど」

「おにーさん……だいじょうぶ?」


 美少女達が俺の心配をしてくれる……俺は今、充実している……がんばれ俺、たった二日の辛抱だ。死ぬわけじゃない……



 出港後30分で案の定ダウン、薬草なんて何の役にも立たなかった。コレって詐欺なんじゃないのか? またしても琉架に多大な迷惑を掛ける羽目になった。俺が不甲斐ないばかりに、ゴメンよ……


「す……すごい、陸地が……見えなくなった! 水以外……何もない!」


 白は海の旅は初めてだそうだ、終始はしゃいでいる。ようやく年相応の元気な姿を見せてくれた。まるで俺の精気を吸い取ったかのようだ、まあ俺なんかの精気で白が元気になるならいくらでも持って行ってくれ。俺は琉架の膝枕から新たな精気を得るから。


「あ……忘れてた……」


 琉架がそう呟くと、俺の頭を撫ではじめた。何か琉架に良い子良い子して貰えるほど偉い事したかな? 駄目だ今は考え事などするべきじゃない、苦痛と快楽を無心で享受するだけだ。


---


 翌日……相変わらず気分最悪、琉架に支えられつつ甲板に出て潮風を浴びる。すると船が大きく揺れる、ふざけるな! 止めを刺しに来たのか? 海のど真ん中、波も穏やかだ、どこに揺れる要素があるんだ!?


 なんか魔物が現れた……どうやら巨大なタコらしい、お約束だな……


 この船は魔物対策で専門のギルドが常駐しているらしい。ならばきっと女騎士やビキニアーマーの女戦士が居るはずだ、船を揺らして俺を苦しめた分、精々俺の目を楽しませてくれ。

 そんな期待はあっさり裏切られた、おっさんが三人いただけだった。しかもなんか苦戦してる。

 怒りに任せて俺がタコをぶっ殺そうかとも思ったが、それどころじゃない! 超揺れる! 頼むからちゃんと仕事しろ! タコよりも三人のおっさんに殺意が湧く。


 結局、見かねた琉架の火炎魔術でタコはあっさり撃退された。

 本当はあまりこういうことはしない方がいい。船会社はこういう時のためにおっさん達を雇っているのだから、役に立たないと証明されたようなものだ。せっかく助けたのに逆恨みされかねない。

 もっとも実力不足のおっさん達には文句を言う資格も無いがな。もし俺に余力があったらタコごとおっさんトリオを海に突き落としていただろう。


 その日の夜には、白と先輩がだいぶ打ち解けていた。俺はグロッキー状態、そんな俺を琉架が付きっきりで介護してくれていたから、その間、先輩が初めての船旅である白の面倒を見てくれていたらしい。

 なんだ、心配する事なんか無かったな。この先輩は年下の女の子とすぐに仲良くなれるようだ。デクス世界に帰ったら是非、弟子入りさせてもらおう。


 そして琉架の膝枕と船酔いという、天国と地獄が隣り合わせの航海が終わった。


---


 港町ノースポート


 土がある……揺れない……素晴らしい!! やはり人間は陸上生物だ、土の上は落ち着くな。

 ようやく第12領域に帰ってきた。もう二度と船になんか乗るものか! と、思うのだが……どうしても最低あと一回は乗らなくてはならない。マジで何か対策を考えないと……

 まだ病み上がりで本調子ではないので宿を取り、一泊することにした。


 翌日


「夏です! 海です! バカンスしたっていいんじゃないでしょうか!」


「ど……どうしたの? 神那、突然……」


 俺が前触れもなく突然こんな宣言をすると、みんな目が点になった。かまわず持論を展開する。


「俺と琉架がこの世界にやってきておよそ2ヵ月が経ちました。本来だったら今頃は夏休みの宿題に追われていた頃でしょう。しかし今の我々にはそんなものは無い。そのかわり、これまでずっと働き詰だった。ここらで1日位遊びと休息に費やしてもいいと思うのです」

「さんせー!!」


 先輩が瞬時に乗ってきた。計算通りだ。


「新しい仲間も増えました。二番煎じになりますが、親睦を兼ねて夏の海でバカンスってのも悪くないと思うんですがね?」

「夏の海……バカンス?……って、何を……するの?」


 恐らく白はバカンスの経験が無いんだろう。不思議そうに尋ねてくる。


「海水浴、スイカ割り、バーベキュー、花火」


 そう、いわゆる「リア充」ってやつだ。女の子とキャッキャッウフフするんだ。


「それが……バカンスなの?」


 今度は琉架が不思議そうに尋ねてくる。


「そう、友達と海へ遊びに行く。それが夏の醍醐味さ」


 ……と、知ったか振るが、もちろん俺も経験が無い。ただ何となく漠然としたイメージで喋っている。


「と……友達と……そっか、そうだよね……」


 よし! 喰いついた!


「それでは本日1日はバカンスということでよろしいですか?」

「異議なーし!!」

「お任せします……です」

「うん……友達と……海!」


 本日の予定が決まった。夏の海で「リア充」に変身だ。



― リスリゾート ―


 この世界にもバカンスの概念は有る。元々は入植者の持ち込んだ概念だったらしいが、今ではすっかり定着している。

 ノースポートから鉄道で一駅行った所に、大型の複合リゾート施設「リスリゾート」がある。周辺は元々あまり魔物が住んでおらず、また海は沖に点在する小島にいくつもの結界を張り魔物の流入を防いでいた。

 今回、赤炎猪の毛皮を売って得た大金で、高級リゾートホテルにご宿泊だ。昔テレビで見た南の島の水上コテージのような部屋だ。海がきれいで眺めも抜群、なにより海の上なのに揺れないのが素晴らしい。

 ホテルの宿泊客専用ビーチへ繰り出す。水着よし、カメラよし、視線を隠すためのサングラスよし、準備は万端だ、さぁいよいよリア充ごっこの始まりだ。


 俺はビーチに設置されているパラソルの下で女性陣の登場を待っていた。生憎トロピカルジュースは口に合わなかったので、読書しながら精神を落ち着ける。俺の中の野獣とも紳士協定を結んでおくか、何があっても暴走しない様に……


「お……お待たせ……しました……」


 来た!! 一番手は期待の新人「如月 白」だ!

 ほほぅ、フリフリの付いた白いビキニだ。恐らく琉架と先輩が見立てたのだろう、良く似合っている。うむ、可愛い。白は元々、健康的な小麦色の肌をしている、夏のビーチに立つととても絵になる。体はまだまだ子供だが、きっと5年もすれば誰もが振り向くような美人になるに違いない!

 ちなみに髪の毛をポニーテールにしている。実に素晴らしい……一つ疑問なんだが、おしりのシッポと合わせてこういうのもツインテールって言えるのか? そもそもポニー? フォックステールが正しいのか? まぁどうでもいいか、素晴らしいものは素晴らしい。余計な事は考えずありのままを受け入れよう。


「……この格好……どうですか? 変じゃない……ですか?」

「大丈夫、とてもよく似合ってるよ。このまま持ち帰ってケースに入れて鑑賞したいくらいだ。フィギュアが発売されたら、4つは買いたいところだな。観賞用と布教用と保存用と予備だ」

「??」


 普通ならドン引きするような大絶賛を送る。恐らく白には「似合っている」以降の褒め言葉はよく分かってないだろう。それでいい……気を付けていたのにいきなり暴走してしまった。一番手が白で助かった……琉架と先輩の時はもっと落ち着かないとな……


 白をビーチチェアに座らせトロピカルジュースを勧める、カップルが2本のストローで飲むアレだ。

 そういうしきたりだと白を促し試してみた。なぜだろう……さっき一口飲んだ時より遥かに美味く感じた。この飲み物を最初に考えた奴は一体何を考えていたのだろう、今までは余程のバカが考えたと思っていたが、確信した。この飲み物の考案者は紛れもない天才だと。


 白はこの飲み方以前に、初めて見る飲み物に興味津々だ。それもそうだろう、ジュースに花が活けられていたり、何の意味があるのか小さな傘までついてる。極め付きは海よりも鮮やかなライトブルーのジュースそのもの。あれこれ質問してきたが、正直俺にも理解できない代物だ。今度、依頼クエストでも出してみるか『トロピカルジュースってなんなんですか?』って。


 ……やはりやめておこう、ネットの知恵袋みたいに使ったらリルリットさんに怒られそうだ。

 しばらく二人で雑談していると、いつの間にか先輩が近くに来ていた。いつもなら元気に声を掛けてきそうなものなのに。まあいい、気を取り直して……


 二番手「佐倉 桜」先輩の登場だ!

 しかし先輩はパーカーを羽織っていて水着姿を見せてくれない。おいおい、それは無いだろ? ここは夏のビーチだ。もっと羽目を外していいんだぜ? ヒャッハーって感じに!

 と、ここで思い出す。そういえば先輩の豊満な胸は偽物だと暴露されたんだった。バレているにも拘らずパット入りの水着を着れば馬鹿にされるとでも思ったのだろう。だからと言って今まで隠してきたリアルサイズを晒すのも抵抗がある、そんな葛藤がせめぎ合っているのだろう。

 服の上から見ても先輩の胸はとてもなだらかだった。ほとんど平地だな……いったいどれだけ盛ってたんだ?


「大丈夫ですよ先輩。平地の方が人の居住には適しています。山あり谷ありだけが人生じゃないんだから。そういうモノは、そういうモノを持って生まれた人に任せればいいんです」


「いったい何の話だーーー!!」


 もちろん将来住みたい場所の話じゃない、人の価値観の話だ。しかし先輩は小馬鹿にされたと思ったらしい。蹴りを入れられた。フォローしたつもりだったんだが、余計なお世話だったらしい。


 先輩が白のシッポをモフモフし始めた。それはリラクゼーショングッズじゃないんですが……本心では俺もやってみたいが、白がとても迷惑そうな顔をしているから、やめてあげて。



「あの……お待たせ……」


 来た! 3番手、大本命「有栖川 琉架」が満を持しての登場だ!!

 お……おぉ……淡い水色のビキニだ。ロングパレオを付けているところが琉架らしい、腰まで届く長い黒髪と真っ白な肌が清楚な感じを醸し出す、まさしく淑女だ……美しい……女神が……ビーチの女神が降臨なされた……

 きっと冒険なんてしないだろうと踏んでいたがこの水着、琉架にしてはかなり頑張ったようだ。有難いコトです。

 そしてここでランキングの順位に変動があった、今まで一位を走っていた先輩が一転、最下位に転落。琉架が一位に躍り出た。もちろん速い(巨乳)というほどではない。他の選手が遅い(貧乳)というだけで、琉架自身は平均二割増しと言った所か。


「神那……そんなにジロジロ見ないで、流石に恥ずかしいよ……」


 馬鹿な!? サングラスで視線を隠しているのにバレた!? まぁ、ずっと顔をそちらに向けて固まっていれば気付くのも当たり前か。しかし琉架さん、その照れ顔も得点高いですよ。よく分かっていらっしゃる。


 顔を赤くした琉架を見ていたら……ギルデロイでのフルヌード事件を思い出してしまった。ヤバイ……

 なんでこのタイミングであのラッキースケベを思い出す?


 俺も今は水着姿だ、丈の長いボクサーショーツタイプだ、多少の空間的余裕はある……が、立ち上がってしまったら誤魔化しきれる代物じゃない、美少女三人とテント張った男一人……ヤバすぎる……

 ボクサーショーツタイプなんか履いてるせいか、セコンドの野獣がリングサイドで「立て! 立ち上がるんだ!!」と叫んでいる、お前は何でいつも余計な事ばかりするんだ!


 「あ、ゴメン立っちゃった」と言って笑いが起きるほどこのメンバーは性に明るくない。そういうのは下ネタを平気で言い合う仲良し高校生グループとか、ランクの低い馬鹿大学生グループですることだろ?

 絶対に汚物を見るような目をされるに決まっている。そして二度とこのようなバカンスの機会は無くなるだろう……俺が誘っても誰も乗ってこない、下手をすれば俺だけ留守番させられるかもしれない。冗談じゃない!

 俺はまだまだ遊び足りないぞ! 秋になったらグルメ&レジャーツアーもやってみたい。冬になったらウィンタースポーツを楽しみその後、みんなで温泉にも行きたい。こんな所で俺の夢が潰えるなどあり得ない!

 冷静になれCOOLになるんだ! ずっと仮面を被ってきた俺なら出来るはずだ、瞬時に血液をクールダウンする方法を…………


 …………猫耳おっさんの赤フン一丁姿が浮かんだ…………一気に熱が引いた。


「どうしたの神那? 急に無表情になって……」

「いや……なんでもないよ、それより琉架、最高に似合ってるよ、うん可愛い。一瞬天使が舞い降りたのかと思ったぐらいだ」


 俺は菩薩のような優しげな笑みを浮かべ、琉架をベタ褒めした。熱の引いた今の俺には世界がとてもクリアに感じられる。俺の純粋な思いの丈をぶつけた。


「!……!!……!!!」


 ますます顔を赤くした琉架が、下を向きながら俺の肩をペチペチ叩いてくる……うん、やっぱり可愛い。


 そしてここで初めてダルストンのおっさんに感謝した。本当に助かったよ……良くも悪くもやはり獣耳は偉大だと思い知らされた。


 その後、俺たちは夏の浜辺を堪能した。危機が訪れるたびに、猫耳のおっさんが脳裏をよぎるのが気に入らなかった……別のクールダウン方法を模索する。いちいちアイツが出て来ては不快な気分になるからな。

 ちなみに先輩の水着は白の水着以上にフリフリやリボンが散りばめられていた。少しでも胸のボリュームを補おうという努力の跡が垣間見られた、乙です。


 波打ち際でみんなで水の掛け合いっこ。白が木の棒でスイカを一刀両断、綺麗に切れている、何かの達人だったのか? みんなでバーベキューを堪能し、夜は花火で盛り上がる。みんな一日中、水着で過ごしていた。とてもいい目の保養になった。バカンス万歳!

 超楽しかった、もう帰りたくなくなってきた、いっそこっちに移住も考えたほどだ。


 その夜……

 みんな遊び疲れて眠っている。心地よい波の音、夜の海と満天の星空、俺は海に突き出たテラスでイケメン風に物思いに耽っている、まさか神隠しに遭って充実した夏が送れるとは夢にも思わなかった。

 しかしこの夏の小旅行で家族の事を思い出してしまった。もし神隠しに遭遇していなかったら、こんな風に家族で旅行にでも来ていたのだろうか? それとも家でダラダラ過ごし、妹にどこか連れて行けと蹴りでも入れられていたのかだろうか? あいつ友達いるくせに何故か俺をこき使いたがるんだよな……もしかしたら、友達ゼロ、夏休みの予定ゼロの俺を憐れんで、わざわざ絵日記に書けるくらいのイベントを用意してくれていたのかもしれないな。

 だとしたら今まで心配をかけてすまなかったな妹よ。兄ちゃんは夏の海でリア充ごっこ出来るくらいまで社会復帰したぞ、それどころか嫁候補が複数いるんだぞ! 今年は夏休みの宿題を手伝ってあげられないけど、今、兄ちゃんのリアルは充実してます。だからどうか心配しないでおくれ……遠くシニス世界の空の下から愛する妹へ……不肖の兄より……


 何となく手紙を(したた)めるような独白になってしまった。

 まあ、俺の事はあまり心配していないだろう。家族は俺のギフトの事も、オリジン機関で受けた教育の事も知っているのだからな。もっとも魔王討伐の使命の事は話してないが……だからあまり心配していないといいんだが……


「神那?」


 気付くと琉架が窓の所に立っていた。まさか今の寒いポエムのような妹への手紙、声に出してなかったよな? それで起こしてしまったとか……考え事が口をついて出る癖は無かったはずだが……たまに心の声が漏れるからな俺の口は……


「神那も考え事?」


 どうやら大丈夫だったらしい。それより俺「も」ってことは、琉架も考え事か?


「私はちょっと家族のこと思い出しちゃって……」


 琉架とシンパシー、少しうれしい。もっとも中流階級と上流階級では思い出の中身も予算の掛け方が全然違うだろうがな。家が下町の食べ歩き番組なら、有栖川財閥はきっと大作映画並みの豪華さだろう。


「今日は色々、面食らっちゃった。私の知っているバカンスとはだいぶ違ったから」


 やはりそうだったか、琉架は最初から不思議そうな顔をしていたからな。


「……でもね」


 気付けば琉架は俺と並んで立っている。

 さっきも言ったが、心地よい波の音、夜の海と満天の星空、俺程度でもイケメンの雰囲気を纏える完璧なシチュエーションだ……


「神那ありがとう。今日はすごく楽しかったよ……」

「あぁ、お気に召してくれて幸いだ。俺も楽しかったよ……」


 なにかイイ雰囲気だ、もしかして、大人の階段登っちゃう?

 琉架が笑顔のまま体ごとこちらを向き……


「これからもよろしくお願いします!」


 ぺこり、と頭を下げて小走りで部屋に戻って行ってしまった。取りようによってはプロポーズみたいな言葉だったけど、琉架に限ってそんな意味合いは含まれないだろう。

 ……あれ? 完璧なシチュエーションは? このイベントこれで終わり? いや、これでいいんだ。俺から踏み出さなければイベントは決して進まないんだからな。



---



 翌日、昼過ぎの列車で首都へ戻る。これでもかと言うくらい遊びつくして、リフレッシュした。かえって疲れが溜まってしまったが、急ぎの仕事があるわけじゃない、少しくらいゆっくりしてもイイだろう。

 みんな眠っている、俺も眠い……どうせ首都は終点なんだから寝てしまおう。持ち物を全て魔神器に突っ込み通路側の席に陣取る。これで安心して眠れる。


 夏の短いバカンスは幕を閉じた。




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